セカイカメラとVOCALOIDとiPhoneが合体するとどうなるのか:VOCALOID動画がセカイカメラにぷかぷか浮かぶ
セカイカメラ、VOCALOID、iPhone、いずれもこのブログやITmediaでの記事で相当にしつこくカバーしているテーマなのですが、どうもそれがCEATECのヤマハブースに大集合するらしきことが判明しました。これは見逃せませんね。
●セカイカメラがMIDI拡張される?
CEATECスペシャルコンテンツとして、Piano Lifelogサーバ上の演奏データを、セカイカメラのエアタグにしました。
という記述があります。セカイカメラには30秒のオーディオクリップを載せるサウンドエアタグがありますが、あくまでもマイクから拾った音。ましてやクラウド上にあるMIDIデータではありません。これはセカイカメラがMIDI拡張され、再生機能がつくということでしょうか。
iPhoneアプリとしては、セカイカメラだけではなく、FingerPiano Shareも登場します。無線LAN経由でMIDIデータを送信できる機能のようです。
iPhoneアプリ、「FingerPiano Share」で鍵盤を押すと、目の前のピアノが鳴ります。さらに複数台のiPhoneで連弾が可能。ピアノが弾けなくてもセッションが楽しめます。
ピアノの演奏情報(MIDIデータ)を、ネットワークを介してリアルタイムに伝送する技術を応用しています。ここでは、「FingerPiano Share」で弾いた演奏を無線LAN経由で送信し、ピアノで受信しています。
FingerPiano Shareで作成したデータがヤマハのPiano Lifelogサーバに転送され、それがセカイカメラにリンクする、といったことも可能になるのでしょうか。セカイカメラでの演奏はFingerPianoでやるのか、セカイカメラの次期バージョンで搭載されるのか、既に搭載済みなのかは不明ですが、いずれにしても期待は高まります。Twitterでは「セカイカメラを是非お持ちください」とあるので、「現行バージョンでも表示できる何か」は確実にありそうですね。ぜったいポケットに入れて持ち帰らなきゃ。
もうちょっと踏み込んで、セカイカメラやFingerPiano ShareがNetVOCALOID端末になるとかはありえるかな? 専用アプリが出ればもちろんいいけど。
●ヒューマノイドHRP-4CがVOCALOIDを歌う?
VOCALOIDで歌を合成し、ロボットがピアノの音に合わせて自由に、感情豊かに、歌います。来場してくださるあなたからの曲のリクエストにも、応えてくれるかもしれません。
出展の詳細ページにはこのような記述があります。
また、協力企業・団体として、インターネット、クリプトン・フューチャー・メディア、そして産業技術総合研究所 知能システム研究部門が挙げられています。産総研の知能研究部門は、リアリスティックな女性の表情をしたHRP-4Cを開発しているところ。そこでVOCALOIDとのコラボということなので、これは初音ミクとかメグッポイドの格好をして、NetVOCALOIDを使った歌をうたうということなんでしょうか。不気味の谷を渡れるかどうか心配でもありますが、これは見ておくしかないでしょう。
NetVOCALOIDなどを担当するヤマハのY2プロジェクトはTwitterも始めたようです(@y2project)。さっそくフォローしてみました。なんか動きが急すぎてついていけませんが、この3つのテーマを追っていてよかったなと思います。
追記:HRP-4Cの名前が違っていました。メールでのご指摘ありがとうございます
追記:「エア動画」というのがいきなり飛び出してきました。頓知・の井口CEOのTwitterポストで明らかになったもので、現在は静止画のみのエアタグを動画にまで拡張するというもの。ヤマハのブースに配置される特別バージョンのセカイカメラには、動画を見る機能が搭載されているそうです。そのための動画を現在募集中。井口さんに聞いたところ、現在のところ、投稿機能は用意していないそうですが、それにしてもARアプリとしては画期的ですね。