KOF2009にて、「ウェブサービスのパフォーマンスとスケーラビリティ」と題して発表してきました。発表資料を以下に置いておきます。
概要は、「ウェブサービスのパフォーマンスを向上させスケーラビリティを高めるために、はてなでは様々な取組みを行っています。本セッションでは、はてなで採用している具体的な技術、ノウハウ、可視化手法と、それらの効果について紹介します。」というものです。
最近の、Interopやカーネル読書会あたりで話した内容をまとめつつ、レスポンスタイムの可視化という最近の取り組みについて話しました。
最近、レスポンスタイムについては、以下のようなグラフを使っています。
x軸がレスポンス時間、y軸がその時間内に収まった割合いです。すこし前のインタビューで90%が1秒以内と言っていたのは、このグラフの90%の値を1秒以内に抑えよう、という目標です。現状では多くのサービスでまだ達成できていませんので、これからの課題となっています。また、このグラフは1日24時間分のアクセスをプロットしたものなので、ピーク時間帯での劣化や、特定の条件(ログインしている/していない、エントリが多い/少ない)によって大きく変化する可能性があります。個別の条件の改善は、全体での目標達成の目処が見えてから、順次に改善していこうと考えています。
プレゼン後に京産大の安田先生と計測方針について有意義なディスカッションもさせていただいたので、うまくフィードバックさせていきたいです。
ちなみに、このあたりのアクセスログのHadoopを使用した解析手法については、今週のHadoop Conferenceにて話したいと思います。