TwitterやFacebookでつながっている人と勉強会などで会うこと多いんですがネット上で親しくてもリアルな顔を知らなくて、帰宅後にタイムラインを見て会ったことのない人が同じイベントに参加している事を発見してがっかりする事があります。
iPhoneのカメラを通してみると、みんなの頭の上にTwitterのアイコンが表示されるアプリなんかがあると良いんですが、さすがにそれは技術的にムリです。
Pokenが見た夢?
数年前にPokenという、キーホルダーサイズのデジタル名刺的なデバイスが出ましたが、タッチしたあとにPCにつないだりするのが面倒で、いつの間にか電池が切れてそのまま持ち歩かなくなってしまいました。
Pokenの様にタッチするのではなく、Nintendo DS/3DSのすれ違い通信のような感じで、近くで同じデバイスを持っている人を自動で認識して記録したり、友達申請を出せるようなデバイスがあればいいのにと思っていました。
自分のIDを常に発信するデバイスがあれば実現できるのですが、電波を発信するのは電池を消費するので定期的に充電や電池の交換が必要で、実使用ではそこが大きな問題になり難しいなと考えていました。
iPhoneでできればいいんだけど、iPhone同士を無線で見つけるAPIは公開されていないし・・・
Bluetooth Low Energy登場!
数カ月前、どこかのブログでBluetooth Low Energy(BLE)を使えば、iPhoneに接続可能なデバイスをAppleによる複雑なハードウエア審査を通さずにリリースできることを知りました。調べてみると確かにiOS5からBLEデバイスへの接続、iOS6では双方向の接続もできるようになっています。
iPhone連携のハードウエアで作ってみたい物もあるし、CoreBluetoothの詳しい解説が載っているというiPhoneアプリ開発エキスパートガイドを買って読んでみました。
ってこれを使えば・・・
ひととおり読んだところで、これを使えばデジタル名刺交換デバイス作れそうだなと考えながら読み進めると、iOSだけで「すれ違い通信」的な物を実装できる事に気がつきました。
同じようなアプリがすでにリリースされていないか調べてみると、友達がTwitterのフォローを簡単に行えるAnonyFollowというアプリをリリースしていましたw。そこで、自分でも技術検証としてすれ違いアプリを作ってみたら、あっさり動きました。
iPhoneのBLEとサーバーも絡ませることで、Twitterのフォロワーが近くにいるかとか、近くに居る人をフォローしたりするアプリが作れそうです。このアプリはバックグラウンドで動かしてもそれほど電池を消費しないし、同じアプリをインストールしてイベントに行けば、みんなで簡単にフォローし合う事ができます。
試作品を仲間に見せたところ、「ちゃんと作ろう」と言うことになり、いま一気に作り始めています。コア部分はできているので、あとはUI部分。ここが時間がかかるのですが・・・
デバイスも欲しいな
ここ数カ月で、BLE対応のチップやボードが多数リリースされているので、それを使えば自分のIDを常に発信するデバイスを作る事ができそうです。たぶん自分のIDを発信するぐらいであればボタン電池で1年ぐらい持ちそうです。
自分が誰かを発信するデバイスっていうのはなかなか面白いんじゃないかなぁ? デバイスはIDだけ交換してTwitterやFacebbokの情報はサーバで管理する事でセキュリティも確保できるし。
iPhoneアプリ開発エキスパートガイド
iOSでBluetoothを使いたいと考えているなら必読の一冊。英語の公式ドキュメントも全然ないので。