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アミ先輩の理不尽なπ圧に耐えるもりりん(珍子)とぬいぬ(犬)
 遂にというかようやくちとせにも自覚されたうみちゃんへの友情。やはりアミ先輩のπ力(ぢから)は凄い。地味に活動していたイチカも偉い。うみちゃんは薄々親友としての自覚があったようですけどね。思いがけない展開に真っ赤になって固まっていたちとせの表情がとにかく可愛いかった。あと色素が薄かったのは普通にハーフだったからでした。
(と言うことはみつどもえのみっちゃんももしかしてハーフ!?)

 もうとっくに終戦になっていたかに思っていた、ちとせとうみちゃんの「どちらが先に友達を作るか」戦争。どちらにもたくさん共通の友人が出来て、お互いの友情も確かめられて良かった、と思っていたのは読者だけだったという驚き。今までの美術部をはじめとするみんなとの関係は何だったのか。放課後の美術室でちとせによって蒸し返されるこの争いですが、やはり今一度原点に回帰しようというのりお先生の御意志でしょうか。これから新展開があるのか・・・!?

 思いもよらない突然の攻撃に、ツイッターのフォロワーを並べて防戦を試みるうみちゃんですが、さすがにそれは友達とは言いがたい。ちとせにもイチカにも言下に否定されます。じっとちとせの目を見て「あんたがいるじゃない」ぐらい言えばチョロいですが、言えたとしても言わないのがうみちゃんのちとせへの接し方というものです。

 ちとせが指す先には巨乳ギャルのアミ先輩。陽キャという単語をそのまま人にしたかのような存在ですが、今回のちとせの自信の源はアミ先輩に先に認知されたという事実。
ランク”” レベルといった単語を駆使してうみちゃんに迫ります。うみちゃんの「デスゲームに出てくる単語」というのはのりお先生的にはイメージする具体的な作品があるのでしょうか?個人的にデスゲーム物は苦手なので、全然読んでいないのでイマイチピンと来ませんが。

 そんなアミ先輩は人類を皆友とする地球規模のスケールで、ミクロなレベルで争うちとせ・うみとは桁がそもそも違うのですが、そんなアミ先輩にとってどちらが真の友かを賭けて今戦いの火蓋が切って落とされます。そんな中、
1人冷静なイチカ。真の友達とは一体どうなった状態なのか。ちとせ的には「下の名前で呼ばれる事=真の友達」。確かにこれはプリキュアでも毎回一貫して繰り返される物語導入部のモチーフですね。

 まずはゲームでアミ先輩に接近します。
2人並んで机の下からアミ先輩の手を握り、どちらが握っているのか当ててもらうゲームですが、そもそもアミ先輩はどちらの名前も覚えていません。とりあえず「可愛い方」で誤魔化そうとしますが、うみちゃんとちとせの息の合った「大/不正解」が引き出されます。ここで名乗りタイム。うみちゃんは自分の名前を連呼した上でちとせを「珍子」と誤って植えつけようというえぐい作戦。仲がいいね、とアミ先輩に言われると2人でハモって否定しております。

 そんな中、ちとせの容姿について初めて作中で言及がされます。単に色素が薄いのではなく、ハーフだったという事実。博士も一応素顔が不明ではありますが、どうも母親が欧米系な模様です。となると、会長さんはピンク髪なのですが、あれもリアルって事なんでしょうか。

 とにかく苗字が覚えられないアミ先輩。待ってましたとばかりに下の名前呼びを誘導するうみちゃん。しかし、「珍子」で全て塗りつぶされてしまったアミ先輩。うみちゃんは自らの策に溺れてしまいました。ちとせとうみならうみの方が印象が強かったでしょうにね。基本的に友達は下の名前で呼ぶアミ先輩。美玲先輩も本名が「みれー」なのですね。苗字だけ盛っているパターンか。思いがけずミシェル金剛先輩は「近藤みちか」である事も発覚。会長さんがしつこく「金剛ミッチェル」と間違えている訳も納得です。とりあえずちとせ=もりりん、うみちゃん=犬で片付けられてしまいました。どちらも苗字由来なのでこれは引き分けと言って良いのでは。

 実はもう勝負は付いていたのでした。イチカの録音機能が厳かに告げる真実とはきっちり「うみちゃん」呼びをしているちとせ。ちとせにとっての真実の友はそもそも最初からうみちゃんだったのです。本人以外は初めから分かっていたことではありますが・・・。しかし、腕を掲げようとするイチカをあえて振り払って見せるうみちゃん。うみちゃんにとっては、今のちとせとの関係こそがベストな距離だからでしょうか。確かにこの2人は張り合っていなくてはロロッロ!ではないのです。そんな2人を暖かく見守るギャル先輩たち。永遠のライバルは永遠の友達でもあるんですね(ほのぼのオチ)