現実はもっと厳しいぞ!
幸せ二世帯同居計画
~妖精さんのお話~
著者:五十嵐雄策
イラスト:フライ
電撃文庫
~妖精さんのお話~
著者:五十嵐雄策
イラスト:フライ
電撃文庫
あらすじ:
「“妖精さん”はいつでもお前の味方なんだよ!」
――同居から始まる家族の物語、開幕!
――同居から始まる家族の物語、開幕!
とある事情により家を失って公園でサバイバル生活を送っていた俺たち兄妹は、近所で発見した空き家にこっそり移住することに。
でも実はそこには同級生の女の子がたった一人で生活していて!?
「まさか……まさか、“妖精さん”!?」
そしてなぜか彼女から“妖精さん”と勘違いされた俺たちは、彼女から隠れたまま奇妙な同居生活を始めることになったんだ。
やがて一緒に暮らすうちに、彼女が抱える悩みを知った俺は――。
五十嵐雄策が贈る、新しい“家族”のハートフルストーリー開幕!
ネタバレ具合:高
今回の感想はコレ! 幸せ二世帯同居計画 〜妖精さんのお話〜 [ 五十嵐 雄策 ] |
積み本消化です。
昨年11月にリリースされた、『幸せ二世帯同居計画 〜妖精さんのお話〜』という作品です。
このタイトル、電撃文庫のホームページで目にした時、どこかで見たタイトルだなぁ…と思いまして、既刊シリーズかな? と思ったのですが、ホームページには新作のマークが。
ん?
で、思い出しました!
この本の著者である、五十嵐雄策先生の著書『城ヶ崎奈央と電撃文庫作家になるための10のメソッド』という、ラノベ作家を目指す主人公を描いたシリーズの劇中作が同じタイトルでした!
その時の感想を書いた時に、劇中作を読んでみたい。と思っていたのですうが、それがまさか本当に現実になるとは! という事で、購入しました。
実際読んでみて、当時タイトルだけから想像していたものとは違いまして、まぁ、それは勝手な妄想なので良いのですが、それでも個人的に内容に共感は持てませんでした…。
ここからは内容に踏み込んだ感想になりますが、この作品、とある事情で家を無くしてしまった、高校生と中学生の兄妹が、空き家だと思って勝手に住み着いていた家が、実は人が住んでいて、しかもそれが同級生女子の一人暮らしだった! という出だしです。
それが、住居人に見つかり、なんだかんだで同居生活がスタート!
一軒家に他人同士の高校生男女が、保護者なしで同居していたら、周囲の住人が通報しますよ! 今の世の中。
しかも、住んでいる家が、住居人の女子高生の家ではない! という展開まで!
一軒家で高校生だけで暮らしていくのはなかなか難しいですよ。しかも他人同士の男女が。
バレないようにしていても、生活していく上で隠し通すのはほぼ無理ですし、学校にバレないという事なんて絶対に不可能だと思いますし。
行政的な部分や、学校。そういう工面はほとんど描かれていませんからね。一応、そういう部分へのつっこみ対策は貼られてはいますが、やっぱりラノベだなぁ…という感じがしました。
そこまで神経質になって、ラノベを読むなよ! と思われるかもしれませんが、妖精さんという単語が使われていますが、ファンタジー作品ではなく、現実での話として描かれているので、どうしてもそういう面を考えてしまいます。
そんな感じだったので、終始シラケ気味で読んでしまいました。
もちろん、問題無く同居生活が描かれているわけではなく、むしろ問題だらけの展開で、高校生男女のキャッキャウフフ同居生活が読める! と思った方はちょっと覚悟したほうがいい内容ではあります。
問題が次から次に訪れ、それを解決しながら、最後はハッピーエンドな作品でしたが、現実的に考えれば、おいおい…と思う内容で、結局最後は他人に頼る。というオチが待っていたのには、少々苛立ちを覚えました。
最後に、この作品。
『城ヶ崎奈央と電撃文庫作家になるための10のメソッド』から生まれた作品かと思っていましたが、あとがきによると、作者のデビューのきっかけになった作品が元で、城ヶ崎奈央と電撃文庫作家になるための10のメソッドで名前が出るずっと前から存在していた作品の様です。その事実も結構がっかりポイントでした…。
結構酷評になってしまいましたが、もし五十嵐雄策先生の次の作品を読む機会があれば、次は期待したいと思ってます!
嫌いな作者ではないので。
昨年11月にリリースされた、『幸せ二世帯同居計画 〜妖精さんのお話〜』という作品です。
このタイトル、電撃文庫のホームページで目にした時、どこかで見たタイトルだなぁ…と思いまして、既刊シリーズかな? と思ったのですが、ホームページには新作のマークが。
ん?
で、思い出しました!
この本の著者である、五十嵐雄策先生の著書『城ヶ崎奈央と電撃文庫作家になるための10のメソッド』という、ラノベ作家を目指す主人公を描いたシリーズの劇中作が同じタイトルでした!
その時の感想を書いた時に、劇中作を読んでみたい。と思っていたのですうが、それがまさか本当に現実になるとは! という事で、購入しました。
実際読んでみて、当時タイトルだけから想像していたものとは違いまして、まぁ、それは勝手な妄想なので良いのですが、それでも個人的に内容に共感は持てませんでした…。
ここからは内容に踏み込んだ感想になりますが、この作品、とある事情で家を無くしてしまった、高校生と中学生の兄妹が、空き家だと思って勝手に住み着いていた家が、実は人が住んでいて、しかもそれが同級生女子の一人暮らしだった! という出だしです。
それが、住居人に見つかり、なんだかんだで同居生活がスタート!
一軒家に他人同士の高校生男女が、保護者なしで同居していたら、周囲の住人が通報しますよ! 今の世の中。
しかも、住んでいる家が、住居人の女子高生の家ではない! という展開まで!
一軒家で高校生だけで暮らしていくのはなかなか難しいですよ。しかも他人同士の男女が。
バレないようにしていても、生活していく上で隠し通すのはほぼ無理ですし、学校にバレないという事なんて絶対に不可能だと思いますし。
行政的な部分や、学校。そういう工面はほとんど描かれていませんからね。一応、そういう部分へのつっこみ対策は貼られてはいますが、やっぱりラノベだなぁ…という感じがしました。
そこまで神経質になって、ラノベを読むなよ! と思われるかもしれませんが、妖精さんという単語が使われていますが、ファンタジー作品ではなく、現実での話として描かれているので、どうしてもそういう面を考えてしまいます。
そんな感じだったので、終始シラケ気味で読んでしまいました。
もちろん、問題無く同居生活が描かれているわけではなく、むしろ問題だらけの展開で、高校生男女のキャッキャウフフ同居生活が読める! と思った方はちょっと覚悟したほうがいい内容ではあります。
問題が次から次に訪れ、それを解決しながら、最後はハッピーエンドな作品でしたが、現実的に考えれば、おいおい…と思う内容で、結局最後は他人に頼る。というオチが待っていたのには、少々苛立ちを覚えました。
最後に、この作品。
『城ヶ崎奈央と電撃文庫作家になるための10のメソッド』から生まれた作品かと思っていましたが、あとがきによると、作者のデビューのきっかけになった作品が元で、城ヶ崎奈央と電撃文庫作家になるための10のメソッドで名前が出るずっと前から存在していた作品の様です。その事実も結構がっかりポイントでした…。
結構酷評になってしまいましたが、もし五十嵐雄策先生の次の作品を読む機会があれば、次は期待したいと思ってます!
嫌いな作者ではないので。
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