抗え!
青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない
著者:鴨志田 一
イラスト:溝口ケージ
電撃文庫
著者:鴨志田 一
イラスト:溝口ケージ
電撃文庫
あらすじ:
初恋相手「翔子」と中学生「翔子」。ついに明かされる「二人の翔子」の秘密とは――? シリーズ第6弾!
「ふたりはいつから同棲してるの?」
こたつを囲んで左には初恋相手の翔子、右には現在進行形でおつきあい中の麻衣。
クリスマスまで1ヶ月をきったその日、やむなく始まった翔子との同居生活が麻衣にばれ、咲太は人生最大の窮地に立たされていた。
そんな中、中学生翔子が病状の悪化により入院していることが発覚する。
「おとなになることは、わたしにとっての夢でした」
そう語る翔子の運命は――。
麻衣と咲太の仲に入った亀裂の行方、そしてついに解き明かされる「大人翔子」と「中学生翔子」の秘密。
空と海に囲まれた町で始まる僕らの恋の物語、緊迫のシリーズ第6弾がついに登場!
ネタバレ具合:低
自分の余命が解っている状況で、気丈に振る舞う少女。決して運命を諦めているわけではなく、受け入れたうえで、それでも生きたいと強く願い。でもそれを口に出してしまうと、周囲の大人を困らせてしまう、悲しませてしまう…。
だから気丈に振る舞い、毎日少しずつ忍び寄る死と闘う少女。
今回の『青春ブタ野郎シリーズ』はそんな序盤から始まります…。
一昔前、ドラマや映画、小説などで、余命があと〇〇という物語が流行りました。
その間に大恋愛をしたり、やりたかった事を箇条書して、実行に移す。という物語が溢れていた時期がありました。
その当時、そういう作品に幾つか触れてみました。
どれも普通の感覚を持っている人間の感情に訴えかける作品で、触れる度に色々考えさせられもしました。ですが、あの当時、そういう作品が横行し過ぎていて、飽和状態に感じしてしまい、「もうこのテの作品はいいや!」と思ってから、進んで自分から触れることを止めました。
今回の青春ブタ野郎は夢見る少女の夢を見ないは、あの当時流行っていた作品を観ていた時に感じた感覚を思い出しました。
あの当時は、もういらない! と思ったのですが、久しぶりに触れてみると、またあの当時思っていた感情が蘇ってきました。
ライトノベルらしからぬ、悲痛で切ない内容です。
前巻も重い内容だったのですが、今回のほうがよりヘビーな内容でした。
個人的な捉え方ですが、ライトノベルって漫画の延長上にある小説だと思っています。
中には、社会や世相に問題を投げかける作品もありますが、大衆に受け入れられている作品って、やっぱり娯楽が多いじゃないですか? その点で、ライトノベルは若年層へのアプローチが強いジャンルなので、娯楽作品が大半です。
その観点から見ると、この作品は一線を画す作品だと思います。ラノベというジャンルじゃなくて、もう一つ上の世代へ投げかける母体でも良いと思っています。
そんなシリーズの中でも、今回が一番ヘビーな内容でした。
読んでいる時は、色々書きたいことが浮かんでいたのですが、実際こうして書き始めると、自分の稚拙な文書力ではなかなか伝えたい事がまとめられないなぁ…と感じたので、ここで止めておきます。
ここまでこの駄文を読んでいただいた方が、もし興味を持ったなら、実際に手にとって読んでもらいたい一冊です。
そこで、読んだ各々がどう感じるか? それが知りたい。
まぁ、よくある悲恋物語と言ってしまえば、その一つに分類されるでしょうけど、ここまでこのシリーズ五冊を読んでいると、そう簡単に片付けられない重さがあります。
だらだらと駄文を書いていても仕方ないので、最後に一言だけ。
シリーズ最高傑作です!
だから気丈に振る舞い、毎日少しずつ忍び寄る死と闘う少女。
今回の『青春ブタ野郎シリーズ』はそんな序盤から始まります…。
一昔前、ドラマや映画、小説などで、余命があと〇〇という物語が流行りました。
その間に大恋愛をしたり、やりたかった事を箇条書して、実行に移す。という物語が溢れていた時期がありました。
その当時、そういう作品に幾つか触れてみました。
どれも普通の感覚を持っている人間の感情に訴えかける作品で、触れる度に色々考えさせられもしました。ですが、あの当時、そういう作品が横行し過ぎていて、飽和状態に感じしてしまい、「もうこのテの作品はいいや!」と思ってから、進んで自分から触れることを止めました。
今回の青春ブタ野郎は夢見る少女の夢を見ないは、あの当時流行っていた作品を観ていた時に感じた感覚を思い出しました。
あの当時は、もういらない! と思ったのですが、久しぶりに触れてみると、またあの当時思っていた感情が蘇ってきました。
ライトノベルらしからぬ、悲痛で切ない内容です。
前巻も重い内容だったのですが、今回のほうがよりヘビーな内容でした。
個人的な捉え方ですが、ライトノベルって漫画の延長上にある小説だと思っています。
中には、社会や世相に問題を投げかける作品もありますが、大衆に受け入れられている作品って、やっぱり娯楽が多いじゃないですか? その点で、ライトノベルは若年層へのアプローチが強いジャンルなので、娯楽作品が大半です。
その観点から見ると、この作品は一線を画す作品だと思います。ラノベというジャンルじゃなくて、もう一つ上の世代へ投げかける母体でも良いと思っています。
そんなシリーズの中でも、今回が一番ヘビーな内容でした。
読んでいる時は、色々書きたいことが浮かんでいたのですが、実際こうして書き始めると、自分の稚拙な文書力ではなかなか伝えたい事がまとめられないなぁ…と感じたので、ここで止めておきます。
ここまでこの駄文を読んでいただいた方が、もし興味を持ったなら、実際に手にとって読んでもらいたい一冊です。
そこで、読んだ各々がどう感じるか? それが知りたい。
まぁ、よくある悲恋物語と言ってしまえば、その一つに分類されるでしょうけど、ここまでこのシリーズ五冊を読んでいると、そう簡単に片付けられない重さがあります。
だらだらと駄文を書いていても仕方ないので、最後に一言だけ。
シリーズ最高傑作です!
青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない [ 鴨志田一 ] |