ゲームバカ達の馬鹿騒ぎ!

彼女が仲間になりたそうにこちらを見ている3
彼女が仲間になりたそうにこちらを見ている 3巻
著者:内山 靖二郎
イラスト:吟
MF文庫J


あらすじ:
軍司の伝説が再びよみがえる――

ゲーム由来の異能力者〈AP(アルタプレイヤー)〉が集うこの地“特区”。優勝チームは全ての望みが叶えられると言われているアルファトーナメントの準決勝。
死闘の末勝利を掴んだ軍司は、軍司の秘密を知る黒兎により、美優によって改変された過去の記憶を取り戻す。それは、失われた3年前の記憶。自分が何者で、美優が何を望み、倒すべき敵が誰なのかを知った軍司。
一方、因縁の相手である『勇者』栄楠は他チームに圧倒的な力の差を見せつけ、決勝の舞台に駒を進める。
互いの望みを胸に秘め、最後のバトルがいま、ここに開幕する――!
次世代ゲーマーアクション第三弾!


ネタバレ具合:低
 完全な衝動的タイトル買いで始まったこのシリーズですが、3巻目となる今巻で終了となりました。
 まぁ、特にここが面白かった! という部分はなかったのですが、つまらないから読むのを止めよう。という気も怒らなかった作品でした。
 しかし、最近自分が買っているシリーズの終了が続いていまして、個人的な事ですが、少し寂しく感じます。



 話は変わりまして、ここ数日で一気に暑くなりましたね! 今月頭くらいはまだ、ようやく過ごしやすくなったなぁ…と喜んでいたのですが、これから秋までの三ヶ月ほど、憂鬱な日々が続きます…。夏も良いですが、暑すぎるのは考えようですよ!
 いきなり何故暑さに愚痴をこぼし始めたのかと言いますと、夏になると、ジッと読書をしていても、汗が滲んできませんか? エアコンの訊いた快適な室内なら別ですが。本を読むのも少しキツい季節になりつつあるなぁ…と思いながら、この本を読んでいました。



 …さて、この最終巻。ページ数は多くはないのですが、読み応えは十分にありましたね。
 最終巻だというのに、最後の最後までバトルシーンが描かれています!
「おいおい! 本当にこれで終わりなの?」と心配になるくらい、最後の最後までバトルシーンが続き、エンディングとなる部分はなんと四ページだけ!!
 イラストを合わせて五ページ! まさに怒涛の終了でした。
 あとがきも簡潔にあっさり一ページだけですし…。完結巻という余韻はまったくありませんでしたね。
 なんだか、作者が急に熱を失って終了に持っていったのか、打ち切りによる終了になってしまったような感じを受けました。
 ま、こういう終わらせ方をする作者なんでしょうけど。



 内容は、実に単純明快なバトルメインの内容でした。特に捻った部分もなく、本当に読みやすい、低年齢向け作品です。
 その中で、ゲームソフト由来の能力を駆使して戦うのですが、ライバル的な立場のキャラの能力に関しては、なるほど! と感嘆しました。
 あの能力は面白いですね。