良い子のためのスプーン曲げ講座
皆さん!今日も元気にスプーン曲げしてますか?
いやいや、違うんですよ。J君至って正常でございます!警察とか通報すんな!今日はね、読むだけでスプーン曲げができるマンガをご紹介しようと思ってるんです。
その名も「ザ・超能力」。おなじみ、あすかあきお先生の作品です。このザ・超能力、以前ご紹介したサイエンスエンターテナーことあすか先生の「ショック・サイエンス」よりもさらに過去に遡る昭和59年の作品です。当時としては画期的な超能力トリック暴露本として少年達に強烈なインパクトを残したマンガでした。
スプーンとか余裕で曲がります! |
それもそのはず。このマンガではスプーン曲げはもちろん、フォークの曲げ方、念写の仕方まで超能力など無くとも子供でも簡単にできるやり方を堂々と載せてるのですから。最近でも超能力によるスプーン曲げを特集したテレビ番組がたびたび放映されていますが、既に昭和59年の時代にあすか先生がトリックを解明しているのだから、何を今さらって感じになってしまいますよね?
むやみにテンション高し! |
特に圧巻なのは、このマンガ内で堂々とあの、超能力スプーン曲げの第一人者ユリ・ゲラーに喧嘩を売っていることです。タイトルもズバリ、「ユリ・ゲラーへの挑戦」 ・・・さすがあすか先生!当時から十分すぎるほど武闘派ですね。ユリ・ゲラーへの挑戦といっても、もちろん直接対決をしているわけではなく、ユリ・ゲラーの超能力なんてインチキだぜ!とか言いまくりのあすか先生の自宅にユリ・ゲラー信者の少年達が訪問し、その場で押し問答などというアンタの個人情報は漏れまくりかい?というファンキーな設定でマンガは進行します。
信者 「ユリゲラーをインチキみたいに言うなんて許せないわ!」
信者 「目の前でユリゲラーと同じ事をやってください!」
あすか先生 「よーし分かった!君たちの挑戦を受けて立とう」
こんな感じであすか先生VSユリ・ゲラーの代理戦争が始まります。もちろんユリ・ゲラーが超能力としてやっていることをあすか先生がトリックで再現できれば勝ちというワケです。すごく身勝手な展開ですがワクワクしてきましたね!
これがユリ・ゲラーの超能力だ! ★1.プロレスラーも曲げられなかった太い鉄のボルトを超能力で グニャッと曲げる。 →あすか先生のトリック解説 「このボルトは普通のボルトじゃないんだ!曲がる部分だけやわらかな 金属が使われているんだヨ!」 曲がるところだけ鉛とシリコンだと主張 ★2.手のひらにのせた植物の種を超能力で発芽させる。 →あすか先生のトリック解説 「水につけた発芽寸前のタネを使えば、ちょっと殻を剥くだけで芽が出て くるのサ!」 かいわれ大根なら簡単にできるヨ! ★3.故障した時計の針を超能力で動かす。 →あすか先生のトリック解説 「時計の歯車にバターをつめておくんだ!バターが溶けたとたん時計の針は 勝手に暴走するのサ!」 ・・・つーか、めんどくせえ |
・・・えー、そんなこんなで、ユリ・ゲラーの超能力の秘密を散々に暴露したあげく、これはアメリカ政府のしくんだ陰謀だ!というトンデモ説をブチ挙げます。
UFOからネッシーから、何でもアメリカの闇組織の陰謀説にしてしまうあすか先生。このマンガのおかげで、幼少の頃のJ君は「アメリカ=悪いことばっかりやってる闇組織」のイメージがすっかり焼き付いてトラウマ状態です。中・高と英語の成績が散々だったのはそのせいに違いありません。(違います)
とりあえず悪いのはアメリカ! |
そんなモノ凄いテンションのマンガ「ザ・超能力」ですが、このユリ・ゲラー編のあとは更にものすごい展開が。火の玉の正体や、髪の毛が伸びるお菊人形についてもズバリ解明!そして、オ○ムが事件を起こす前から「あの教祖の空中浮揚はインチキだ!」とばかりに自分も空中浮揚の実験をしたりと、いつ組織に身柄を拘束されてもおかしくないような過激なコトばかりやっています。(収録コミックスを手に入れてないのでお見せできないのが残念)
世界の謎やタブーと常に闘い続ける武闘派マンガ家、あすかあきお先生。いつまでもお元気で(いろんな意味で)頑張って欲しいです(いろんな意味で)J君も応援しています。(いろんな意味で)