近所に山桜桃の木があります。昨日通りかかったら赤い実がなっていたので、思わずカメラに収め、
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       よく見たら、
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       桜桃でした。
どうして山桜桃だと思い込んでいたのか。いくら度近眼とはいえ、我ながら呆れてしまいました。今タイトル画像に使っているのが山桜桃の花ですが(当然上記の木とは別の木)、葉っぱとか全然違います。

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山桜桃・・・ゆすらうめは、いくつかの漢字があるので、広辞苑で改めて調べてみたところ、「桜桃・山桜桃・梅桃」とありました。「ゆすら」とも「ゆすらうめ」とも読むのだそうです。

サクランボは「桜桃・桜ん坊」なので、「桜桃」と書くと、ゆすら・ゆすらうめ・さくらんぼう(おうとう)と読めてしまうので、結構紛らわしいですね。
ネットで調べてみたら、現在では「山桜桃梅」と表記しているものが多いようです。花や実、実の味などからすると、「山桜桃梅」がいちばんぴったりくるような気がします。

ゆすらうめは歌や俳句にも多く読み込まれていて、なかでも正岡子規の句、「万両にゆすらの花の白き散る」が最も有名なようです。病床から眺めた情景でしょうか。

ゆすらうめはあまり大きな木ではありませんし、万両はこういう木の下のあまり陽の強く当たらない場所で育ちます。ゆすらうめの散るころの万両は赤い実もなく、花もつけておらず、ひっそりと緑を濃くしている時期だと思います。病床からの、臥せったままの低い目線を感じます。

ここで、ハタと、件の「桜桃」が、木が低くて枝ぶりが全体としてまあるい感じで、こじんまりしてて
山桜桃っぽかったから、間違えていたことに気づきました。サクランボの木はもっと大きいですから。

 ここ数日で一気に気温が上がって、ついこの間まで咲き誇っていたさつきやつつじが、
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      いっせいに盛りを終え、
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      池の向こうの藪をよくよく眺めてみたら、
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      すでに藤の花が咲いていました。
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