2013年11月16日 I.W.A. JAPANプロレス「河童小僧デビュー10周年記念大会」新宿FACE大会

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前回から5ヶ月というスパンで迎えたIジャの新宿大会。半年に1回ペースだな。
今回も二丁目人脈で結構な入り。それとも前回のビッグフット引退に続きデスワーム(♀)の引退を惜しむ客が多いのか。

第1試合 “モンゴルの巨大女子ミミズ”デスワーム(♀)引退記念試合 ミックスド6人タッグマッチ 10分1本勝負
○米山香織(フリー)&里歩(我闘雲舞)&「ことり」(我闘雲舞)
[9:01 ダイビングセントーン]
マサ高梨(DDT)&帯広さやか(我闘雲舞)&×デスワーム(♀)


第1試合からデスワーム引退試合。パートナーの帯広がツイッターでデスワームの引退に熱いメッセージを記しているが、これだけ真剣になれるのもこの人くらいだろうな。しかしデスワーム、メル友ってメールとか打てんのか。
「ことり」は前回観たのははデビュー直後だったのもあるが、もうちゃんとプロレスできてるなぁ。さすがに中学生は成長が早い。もちろん高梨が上手く合わせてるのもあるんだろうけど。
里歩はデスワームの尻尾を攻撃し、一部の客からブーイング。今日のデスワームは完全にベビーフェイスか。
触腕攻撃を見せるデスワームだが、帯広の地獄突きの誤爆を食らいノックダウン。
デスワームは「ことり」のダイビングクロスボディを食らうも、里歩&米山に同じくクロスボディで仕返し。
そして里歩へのWORMを繰り出すも失敗。そうまとう、さくらえび固めはエスケープするも、米山のダイビングセントーンで3カウント。デスワーム、引退試合を勝利で飾れず。
そして途中でカウントを止めることなく、10カウントゴングで引退。
今後は女子プロレスラーから女優に転身するとのことだが、テレビで見られる日がくるのだろうか。
 
 
 


第2試合 チョコボール・ファイト! タッグマッチ 10分1本勝負
△チョコボール向井&アントーニオ本多(フリー)
[8:41 両者リングアウト]
△ツトム・オースギ(フリー)&ヘラクレス千賀(フリー)


前回大会では1日復活とされていたチョコボール向井。案の定今回も参戦。引き続きアントンとのタッグだが、相手はタッグ屋のSOS。謎のマッチメイクだな。
Iジャババァおばさんもエンジンがかかり始めたか、レフリー山田太郎には「ちゃんと目開けよ」、チョコには最初に出るよう文句を付け、DDT遠藤が押しとどめる。セコンドも金六さん好みか。
しかし試合の方はアントンが気合いで盛り上げようとするも、なかなか噛み合わず。チョコ&アントンのダブル駅弁固め、SOSのダブルプランチャでなんとか盛り返し、チョコはリングに上がろうとする千賀のタイツを引張り半ケツにするサービス。結果両者リングアウトでフィニッシュ。素晴らしい。
アントン「なんだよこれ、リングアウトって知らねえよ!知ってるけど忘れてたよ!」
「こんなんじゃ終わらせらんねえよな!?延長!と言いたいところですが、バカヤローッ!貴様ら、プロレスのルールに準じないやつらはプロレスに負ける。えーと、何を言ってるんだ俺は。
つまりこの俺の煮えたぎる思い、やり足りないという思い、それを一旦収めて、プロレスのルールというものを遵守しないことには俺達の大好きなプロレスを守ることはできないんだー!」
「だからこの勝負は今日ここで延長するわけじゃねえ。延期するんだよ。いつかどこかで、お客さんの中でこの試合をブッキングできるような財政的能力がある奴がいたらその試合を組めばいいんだ!
そうやってプロレスは回ってる。わかるか金だ!金がないとできないんだ!
えー、収集つかなくなったのでチョコさんに1回トスして、今言ったことは全て忘れて帰ってください」

チョコ「今日でチョコボール向井、ホントにプロレスラーとしてこのリング降りることになりますんで、今日が最後の試合です。今日は卒業ということで、1回引退しますんでみなさんどうもありがとうございました」
そして自分の店の宣伝もして退場。
引退って1回、2回って数えるもんでもないし、既に1度引退してるだろとツッコまずにはいられないが、まぁまた次の興行には選手かレフリーかでいるんだろうな。
 
 


第3試合 I.W.A.三冠統一選手権王座決定戦 シングルマッチ 30分1本勝負
【AWF世界女子王者】○さくらえみ[5:47 タイガードライバー]杏仁師範× with 麻婆師範&ハル・ミヤコ


I.W.A.世界ヘビー級王座(空位)、I.W.A.世界ジュニアヘビー級(空位)、AWF世界女子王座の3つをまとめて三冠という強引すぎる統一戦。ジュニアとヘビーどころか男女の垣根さえ取っ払ってしまうとは。杏仁師範は男子でありながら女子のベルトを巻くチャンス。
杏仁師範は中国風の被り物のまま試合開始するのか。
サマになってるカンフーポーズからさくらを翻弄するが、張り手を食らうと表皮がボロボロと剥げ落ち顔面陥没!
そしてさくらのヘアホイップで頭が取れてしまうが、しっかりアンダーマスク着用。
緊急事態に麻婆師範がリングに上がり、頭突きを繰り出すと、さくらえみも杏仁えみとなり頭突き合戦。
止めに入る木曽レフリーが巻き込まれ失神。
麻婆師範は自ら頭を外すと、こちらはアンダーマスクはタイガージェットシンジュク。もちろん北関東の人とは無関係。
麻婆は杏仁の頭を被せて目隠し状態にしたり、チャイニーズゴリースペシャル、チャイニーズボムズアウェイwith頭など見たことある攻撃を展開。
しかしさくらはダブルアーム風車式バックブリーカーで反撃すると「三冠!」と叫んでからのタイガードライバーで勝利。
これでさくらはAWF女子に続きIWA二冠も奪取し、名実ともにIWA JAPANの頂点に。コミッショナーのテッド・デビアスはこれを知ってるのかどうかわからんが、何にしろ偉業ではあるな。
 
 
 


ここで伊藤アルフさんの歌のコーナー。
そして来年5月18日に新宿FACEで20周年記念興行の開催を発表。また半年後か。



第4試合 I.W.A.JAPANプロレス旗揚げプレ20周年記念試合 タッグマッチ 30分1本勝負
円華(フリー)&○彰人(DDT)
[10:29 横入り式エビ固め]
中澤マイケル(DDT)&×宇宙人グレイ
特別レフェリー 浅野起州


ほぼIジャに縁のないカードだが、これがプレ20周年記念試合という無理矢理感。
松永にも光留にも見捨てられたのか、マイケルのパートナーは遂に宇宙人に。
マイケルは久々にヌルヌルバージョン。グレイはというと、こちらもオカマの宇宙人ということでなんかもう色々ヒドい。グレイの中の人の酷使ぶりも結構ヒドいが。
特別レフリーは浅野社長だが、マイケルへのボディチェックは行わず。ヌルヌルなのは好きじゃないらしい。
グレイは場外乱闘で弥武リングアナを襲撃(性的な意味で)し、マイケルはIジャおばさんの目の前でマーライオン。
さらにダブルのタワシ洗い、高速変態スライド、ローションを使ってフットスタンプ→セントーンなどヌルヌル殺法全開。
しかしマイケルのアルティメットベノムアームは浅野レフリー(notグレース)はに誤爆してしまい失神。
グレイは彰人へのキスを狙うが、彰人はマイケル、円華、さらにはサブレフリーの木曽をも身代わりに。
最後は自分だけが残ったが、復活した浅野レフリーへキスを誤爆させ、スクールボーイで丸め込むと高速3カウントで勝利。
グレイは敗れるも彰人以外の全員の唇を奪い満足気。しかし中の人は何やらせても完璧に仕事こなすなぁ。
マイケルも久々のヌルヌルだったが、やっぱりこっちの方が面白い。文字通り輝いてたな。
 
 


セミファイナル Crazy Dynasty 対 UMA軍団 タッグマッチ 30分1本勝負
○スペル・クレイジー&ペサディーヤ
[8:22 メキシカンストレッチ]
×ゴム人間ゴロー&ゴム人間シローwithハル・ミヤコ


ゴム人間が増殖。今までのゴム人間と別の2人なのか、シローが今までのゴム人間なのか、設定上はどうなってんだろ。
白いズボンがゴロー、ニッカポッカを履いてる方がシローっぽい。ゴローは鶴見一族とは関係なし。
クレイジーはゴム人間に日本語で戸惑いを隠さず、仲間割れ→仲直りとかもありユニバっぽい雰囲気に。
しかしペサディーヤは全くゴム人間とタイミングが合わず、手探りでプロレスやってるようなモッサリ感。
クレイジーをもってしても最後まで噛み合わず、パワーボムからのメキシカンストレッチという大雑把な技名で決着。
ゴム人間なのに関節技で負けちゃうか。
 
 


メインイベント 河童小僧デビュー10周年記念試合 タッグマッチ 30分1本勝負
丸藤正道(NOAH)&○小峠篤司(NOAH)
[9:05 キルスイッチ]
高山善廣(高山堂)&×河童小僧


河童小僧の10周年記念。10年の間に何回か体型が変わった気もするが。
そして河童とは関係なくNOAHが勝ったら有明コロシアム大会のチケット100枚買い取り、負けたら小峠が花膳の看板息子になるという罰ゲームが。既にIジャは「看板息子」Tシャツまで製作し、迎え入れる準備は万端。
河童は開始早々丸め込みの連発で小峠を追い詰めるがここで決めきれず、NOAHチームに捕まってしまう。
高山がもっさり逆転するがすぐ交代。小峠と河童は意外と手の合うところを見せ、河童は新河童巻き(変型バックブリーカー)、リバースゴリーのように持ち上げバーニングハンマー風に落とす技なんかで小峠を追い込む。
しかし掟破りのキルスイッチは防がれ、小峠と丸藤の連続トラースキック、丸藤の空気を切り裂く逆回し蹴り、小峠のキルスイッチで3カウント。
観客からは「あーあ」と失望の声。みんな花膳で働く小峠を見たかったのに。
 
 
 
 

小峠「ガッカリした人もいるかもしれないですけど(客「ガッカリだよ」)、ガッカリって言うな!もし今日負けてしまったら来月からNOAHの興行どうしたらええねん。お前ら大っ嫌いだバカヤロー。
浅野社長、お互いリスク背負って戦ってんやから約束守ってもらいますよ。浅野社長」

キンロク「あいよ」
小峠「なんでそんな負けたっていうのにノリが軽いんですか。なんでこんなリスク背負ってリング上がらならんねん。NOAHでもないわこんなリスク背負ったこと」
キンロク「まだ若いからこれからだよ」
それじゃまるで敗者に掛ける言葉だが(笑)
小峠「まぁでも俺が勝ったってことは社長わかってますよね。約束は守ってもらいますよ」
キンロク「約束したっけ?」
小峠「どんだけこの興行で前面に押し出したと思ってるんですか。あなたが負けたら12月7日の有明コロシアム、田上社長の引退試合、チケット100枚買うって約束だったでしょ?それでよろしいですか?」
キンロク「いいですよ」
小峠「こんなクールに持ってかれたらアンタが一番カッコイイやないか。なんだこのやりづらさ」
キンロク「やれるんだからアンタ、いい試合だったよ」
小峠「あー、あの感謝してます。あの会社にも僕言われてるんで、その100枚のね、こんなことお客さんの前で言うのもなんですけど、チケットの、あの、預かってこいっていう。チケットのお金をちゃんと貰ってこいって言われてるんですよ」
キンロク「誰が言ったのそれ」
小峠「いやいや、上部で決まったんじゃないですか。僕派遣されただけなんで」
キンロク「派遣だったらどうでもいいじゃない。1万が100枚で100万でしょ、50万ずつわけりゃいいじゃないのよ。
わかった、うちの花膳も貧乏。毎日1万円ずつ払ってあげるから、毎日11時から2時までウチに来て」

小峠「アホか!話おかしなことになってる。ほな俺100日間通い詰めなきゃアカンてことやないですか。なんやそれ」
キンロク「あなたが花膳に来てくれれば弁当売ってくれる。お客さんは来る。ね?1万円ずつ払えばいいじゃない」
小峠「いやいや、わっるい笑顔してますね。知ってはいましたけど悪い笑顔してますねホンマに。IWAもう出ないぞ!」

キンロク「来年の5月、アンタ入ってんだから。この業界お金が一番いらないって有名だよ。お金が欲しくない欲しくないって言ってる小峠くんだよって。あの子は500円でいいよって言うから、それはないだろって言ってるんだよ」
小峠「チックショー、嬉しそうやな。ハメられたかなこれ。もうお金は僕じゃなくてもね、スタッフとか誰かしらんけど取りに行くんで、もう皆このあと予定もあると思うから早く締めましょうよ」
キンロク「12月7日、田上引退試合、よろしく。本当にに今日はありがとうございました」
えらくあっさりと締め(笑)
しかし浅野社長はIジャエプロンと看板息子Tシャツを着せ、
小峠「いらっしゃいませ~。いやいやこんなことしてたら本当NOAHの方干されていくから俺。じゃあ社長、今日来てくれたお客さんに最後に社長の一言でよろしくお願いします」
キンロク「今日はどうも本当にありがとうございました。また来年お待ちしてますので、よろしくお願いします」
そしてまたマイクを小峠に(笑)
小峠「これやってたら終わらへん。僕全然IWAの選手じゃないですけど、みなさんご来場いただきありがとうございました。あのー、楽しかったですか?
(拍手)良かった、身体張った甲斐がありました。もうあの、もしかしたら花膳で会えるかもしれないんで、花膳の方もよろしくお願いします。みなさん本日はありがとうございました」

なんだかんだ言いながらちゃんと最後まで付き合って、締めまでしちゃう小峠のいい子っぷりが素晴らしいな。本当に昼のワンコイン弁当販売までやりかねない。
 


ということで、今回もやっぱりIジャはIジャだったなぁ。メンバーはDDT、我闘雲舞、NOAHがほとんどなのにIジャの空気になるという。キンロクさんとIジャおばさんがいれば、もうそこがIジャなんだなと改めて実感。まぁ今回はおばさんの方は結構大人しかったが。
小峠も浅野社長に気に入られたようで、是非今後も参戦願いたい。そもそも大阪プロレスの先輩方が育った場所だし、水が合うのも納得。