いや、視聴終了後に真っ先に浮かんだ言葉が、
「できない約束は止めてくれ」だったもんで。

2期決定のアナウンスがありそうでなかった、
次期未確定の『神様ドォルズ』が、13話で終了。
んでもって、物語の結びは、結びでもなんでもない、
「俺たちの戦いはこれからだ」エンド。モロ。
(11話でこの台詞使ってパロやってたが、あれはセルフパロだったのかww)

OPばりの不完全燃焼。

OVAで出る可能性もあるかもしれないが、
少なくともきちんと「続く」ことをアナウンスできない状態で、
未完で終わるというのは、
エンターテイメントのプロじゃないと思った。


いや、そこそこ面白くはあったんだけれどね。


(同じ投げっぱエンドで原作の面汚しとなった、前期の『デッドマンワンダーランド』アニメ版よりも、はるかに高い水準で終了したとは思う、ものの)


~□~

さーて、13話(つづくかどうかわからないよ)の詩緒ちゃんはっー?

匡平の謡で動き出すククリ。でもって、驚き、青ざめた詩緒の顔アップ・・・
⇒マガツヒとククリ、空中戦。マガツヒのビームをコピーしてマガツヒの腕を落とすククリ。
 ⇒マガツヒ腕に拘束されていた日々乃と匡平が落ちるも、ウワヅツが保護。
  ⇒勾司朗が振り向くと、もうそこには桐生がいないよ!
   ⇒ククリ、高速でマガツヒにアタック。詩緒の攻撃じゃないっぽい。動画かっこよす。
    ⇒ククリ、マガツヒを完全に破壊。勾、靄子、詩緒、まひるの4人はウワヅツで移動。

⇒日々乃はほぼ無傷。匡平は病院へ。まひるはドロン。桐生もはぐれたまま。
 ⇒夜、同時刻(?)、雨の公園で、一人途方に暮れている桐生。
  ⇒どこかの駅ホームのベンチに、まひる。

⇒病院で眠る匡平の過去回想。内容は7話の、匡平からの視点。
 ⇒阿幾を取り押さえ、さらに暴走しかけるククリ。止めたのは詩緒か?匡平か?
  ⇒隻、詩緒誕生の描写の後、匡平の悪夢描写。阿幾の呼びかけ。
   ⇒囚われの日々乃のモティーフに手を伸ばす「日々乃さんは俺のものだ!」

⇒ベッドで身を起こす匡平、現実へ立ち戻る。日々乃、抱きつかれているよ!
 ⇒昼、病院屋上で。告白のお返事は、ちゅー。「私を部外者だと思わないで」
  ⇒手をつないで病室へ戻ると、詩緒。「ククリが動かなくなっちゃった!」

⇒家へ戻る3人、詩緒の部屋で靄子がククリを修理中。原因は不明。
 ⇒歯磨き顔芸と日々乃へのあまあまを見せる詩緒、かわゆす。
  ⇒就寝する詩緒。匡平と日々乃の立ち話、けれども靄子の一声でww
   ⇒そこに阿幾、登場。匡平と語らうよ。日向がアマテラスを所持している件、ナド。
    ⇒阿幾の手は血ぬられてるぜ、という話から急に過去の思い出話に移行。
     ⇒クラミツハ召喚、阿幾、「じゃあな、元気でやれ」。一人去るよ。

⇒EDに乗って、その他の方々のその後が示されるよ!

⇒ククリを巡る禅問答が詩緒から。そして匡平は決意するよ。

⇒謎の予告画像。メガネの美人隻。ククリ&匡平無双VSアマテラス。


で、本当に続きがあるんかいな、これ?

とりあえず、続きは原作で捕捉はするけどよ。


~□~

なんかもやっとする。


えーと、決着ついた関連。

とりあえず、日々乃は匡平とくっつくことにしたよ!
阿幾と匡平は、何となく和解したっぽいよ!(但し感情面でのみ。行動はわからん)
匡平ようやく「俺は逃げない」とかって、
(そーいうのは8話くらいで決意しとけよ的)台詞を吐いたよ。

あ、あとはまひるが匡平を諦めた(たぶん)っぽいことか。
マガツヒなくなっちゃったし。
なんかまだ絡んでくる気配は濃厚だけども。


で、放置(もとい続きがあれば描写があるかもしれない伏線)方面。

ククリが動かなくなっちゃった!直る(治る)の?
桐生が行方不明になっちゃった!
 (⇒EDで、久羽子パパンの刑事と一緒に食事してたよ!)
案山子の存在、結局日本の政局に知られてるのどうなの?(平城死んじゃったけど)
久羽子と下山は?何か企んでる?
匡平がなんかを決意したけども、じゃあどう動く予定なんだろう?的なナニカ。
阿幾は結局村を破壊しにいくの?で、匡平はそれと止めるの?的なナニカ
まひるは無事村へ帰りつけるの?(なんか野宿するとかしないとか・・・)
匡平無双来たけれどもその根拠はどこにあるの?あとなんでククリ腕がないの?
あの空飛ぶメガネ美人の隻は、エヴァでいうところのマリみたいな立ち位置?(←何となくそんな感じがしたもんで)
日向のお館様はやっぱりヘン!
ラスボスはアマテラスでOK?
・・・・・・etc,etc・・・

なんか書きだすとまだまだありそうなんだけども。


この13話かけてやってきたことって、
まー要するに、
幼馴染みが都会に出てきて喧嘩をしたよ、というだけなんだよねえ、これまで。


阿幾の場合は、まー、まだ
(村にとっての)稀代の大量殺人者であり、
主人公に精神的な執着を持っている、というラインだから、
それなりに盛り上がりそうな要因もあったし、
さらにその背景には幼少時の差別扱いや虐待の可能性、
少年期の痴情の縺れなどのドラマティックな展開つき、という
そこそこの話で盛り上がることもできた。

悪い奴であると同時に、その気持ちっつーか動機の面で、
ある程度頷ける面もあった。
(主役の匡平よりも行動が能動的といった辺りも何気にポイント高かったり)


でも、これがまひる編となると、
ただ単に、中坊が片思い中の幼馴染みの大学生を追い回すだけの話だもんなあ。

で、振られて、ドンバチやっちゃって、という。

もしもまひるが日々乃を拉致らなかったら、
日々乃は匡平に靡かなかった可能性もあったことを考えると、
この展開はなんだかなあ、としか。


~□~

それとこの13話で、再度センセイ関連の回想シーンが入るとは思わなかったw


「あたしの大切な阿幾くんがボッチなのは嫌なの、だからおまーはずっと友達でいとけよな、ゴルァ!」
じゃなかった、
「匡平くんだけは、ずっと、阿幾くんの友達でいてあげてね」
は、
俺的にはこの番組中最大の鬼畜台詞だと思うんだが、
それをまた最終話で観ることになろうとはwww

先生、ほんっとわがままな恋する女、だな。


で、7話で描かれなかった、匡平が隻を降りたところを
彼視点で差し挟むわけなのだが、
やはりククリを止めたのは、匡平なのか、それとも詩緒なのかが、
わかんないなあ、あの絵だと。(原作(シーンは3巻)も同様)

以前、書き込みを下さった方が、
あれは匡平が止めたと(4巻以降で)出ていたという情報をくださったんだが、
このシーンだけ見ると、詩緒が止めたようにしか見えないんだよねえ。
って、3巻で原作ストップしている俺が言うのもなんだけど。


今回のククリの戦闘(対マガツヒ戦)にしても、
匡平は気絶していて、詩緒のコントロールが利いていなくて、という状態でのアレは、
本当に匡平のポテンシャルなのかどうかもわからないし、
(謡は匡平の節だけど)
12話でのマガツヒの暴走にしても、
またアマテラスの自己修復能力つきの自動機能にしても、
案山子の定義というか設定というかその仕組みの面で、
まだ作品上、全部の情報が開示されている感じではないっぽいんだよねえ。


案山子を、将来的に日本でどう管理していくか、的な道筋が出てこないと、
この話は終われないと思うんだけども。
(あるいは、村で完全に秘密を維持する仕組みを構築するか、案山子全てを放棄するか)

匡平が村に戻って隻に戻ってククリ動かして俺TUEEEEEーーー!とかって
やってる場合じゃなくて。


~□~

あとは、詩緒の位置づけがどんどん曖昧になってっている点とかが、残念でならない。
まー詩緒贔屓の俺だから、ってことがあるとしても。
でもそれだけではなく、
ほかにも桐生なんか更に扱いが酷い状態なんだけども、
そうした肉親面での人間関係の修復とか、その辺りの掘り下げが蔑ろになるのは、
あんまいただけない。


そんでもって、
最終回こそ、詩緒関連のアップは、本当にキアイ入っていて、いい感じで、
観ていてとてもうれしかったりするわけだけれども。
もうちょっと彼女自身の見せ場が欲しかったよなあ。

彼女が匡平に問われて、
「うん、ククリはいい神様だよ」
と返したこの台詞、
(この時の彼女の顔がまた素敵なのだが)
これこそ、この作品が掘り下げていくべき道しるべのはずなのに。

「ククリはその人たちの気持ちを、ちゃんと覚えているのかな。何十年後か、何百年後か、ククリは私の気持ちを、覚えててくれるのかな」
という、過去、歴代の隻の記憶と気持ちを思いやる詩緒のこの台詞こそが、
きっと案山子の根幹に繋がっている、ということも含めて。


でもそれと、匡平の俺TUEEEEEーーー!は、
両立するんかいな、というのは、
俺にはよくわかんない。


~□~

まだ、匡平が、悩みながらも何らかの行動を起こしている人だったり、
あるいは他者のために何かを犠牲にしたり、という描写があれば、
まだ、彼が隻として何かやれそう、的な応援もできるんだが、
最後の最後に日々乃の為に体を張った以外は、
11話Bパート中盤まで、ほぼ日和見なキャラだったからなあー。

努力をしない人に主人公補正が入ると、
余計応援する気がなくなるんだよね、これ。


成長の意欲にあふれている詩緒が主役の方が、
絶対に面白そうなのに。
(つか、俺すごく詩緒が好きだから贔屓入ってるせいもあるけど、)
彼女の精神性、純粋さといった面でも。

特に彼女の場合は、桐生との確執もあるわけで、
そこのお互いの歩み寄りを描いていけば、
とてもいい人間ドラマになると思う。


匡平の場合は、むしろ阿幾との対比がメインだろうな、そう考えると。
彼は7話で示された通り、
「案山子がないとなにもできない」空っぽな存在である自分というもの、
そこんところを、
案山子を使わずに、自分自身を取り戻す道を描く事の方が、
作劇的には望ましいと思うんだよねえ。

そうして、案山子なしでも自律(もとい自立)した人間として立って歩める、というところで
ククリとの再びの邂逅があり、
隻への復帰があれば、
ものすごーく、説得力があるし、
俺TUEEEEEーーー!も、映えると思うんだ。うん。


今の匡平では、まだまだ、日々乃の足元にも及ばないよね、人間的に。

日々乃の場合、
彼女は自分の行動原理を自分でも自覚していて、
(「困っているのに放っておけない」の台詞の通り)
しかも隻のような特殊能力を持っていないというのに、
胆が据わっているし、他者のための行動も起こせる。


なーんか、とりあえず、今の結論としては、
「日々乃は匡平にはもったいない」という感想しか
残らないんだよなあ。

まー体張って助けに来てくれるとかってのは、
それなりに女心をくすぐるのは確かだとしても、
(その何割かは吊り橋効果だよな、あれ)
この作品は特にラブコメでもないから、そこいらへんで落し前付ける前に、
匡平の人物像をキチンと視聴者に説得力持たせることの方を
優先した方が良かったと思う。


~□~

まー、2期あれば観ると思うけれども、
(詩緒のために)
13話できちんと話を折り畳む事の方に力を注いでほしかったよな、と。

やっぱりそれが、一番大きな感想になっちゃうんだよねえ。


(感想ここまで。作品的には好きだけれどね。あとは原作を楽しみに静かに暮らすよ・・・終わるよ。)