元自衛官・池田頼将さんが不当逮捕されている件の記事が、人民新聞の1月25日号に掲載されました。
志場玲さんの記事も公開(2/5)されたようなので、人民新聞の記事も、ネット上にも掲載しておきます。
*本件に関しては、ネット上で取材に基づかない記事(思い込み傾向強し)が拡散されている傾向がありますが、より正確な情報は、ちゃんと取材している志場さんの記事か、人民新聞の記事が正確です。
また、池田さん本人の動向などは「池田頼将さぽーとちーむ」をチエックしておいてください。
人民新聞 1572号 2016年1月25日発行 6面
志場玲さんの記事も公開(2/5)されたようなので、人民新聞の記事も、ネット上にも掲載しておきます。
*本件に関しては、ネット上で取材に基づかない記事(思い込み傾向強し)が拡散されている傾向がありますが、より正確な情報は、ちゃんと取材している志場さんの記事か、人民新聞の記事が正確です。
また、池田さん本人の動向などは「池田頼将さぽーとちーむ」をチエックしておいてください。
人民新聞 1572号 2016年1月25日発行 6面
各地のムーブメント
イラクで負傷した元自衛官を熱田署(名古屋)が拘束
国賠裁判再開直前の不当逮捕!?
イラク派兵の犠牲者
池田頼将さんという元自衛官の方をご存知でしょうか？
2006年のイラク派兵の際に、航空自衛隊の通信技師(３等空曹)としてクウェートに派遣・従軍しました。
現地では、アメリカの独立記念日に開催されたマラソン大会に参加したところ、米軍のトラックにはねられて、直後に長時間昏睡する薬を飲まされ、十分な治療が行われれず、治療のための本国送還もしてもらえず、米軍あるいは自衛隊による、事故隠しと思われる対応をされ、後遺障害を負った上に自衛隊内でパワハラをうけて退職を余儀なくされた人です。
池田さんは、自衛隊を退職後、後遺障害とパワハラに対する国賠訴訟をしたのですが、弁護団との関係がこじれて、裁判が途中で止まったりしていました。
それでもあきらめず、裁判所などとの進行協議が進み、「裁判を再開できそうだ」という状態になった昨年11月19日に、突然逮捕されました。
熱田警察署(名古屋市)に不当逮捕・勾留されています。11月24日に裁判再開の進行協議の最終期日が迫っており、まさに直前の出来事でした。
こじつけ逮捕
事の顛末は以下のとおりです。
11月19日、池田さんは体調不良から通院し、待合にいたところ、刑事数人に取り囲まれ、任意同行を求められます。
容疑は友人に対する傷害です。
池田さんは「傷害事件には関与していない」ことを警察署で話せばすぐに帰れると思いパトカーに乗りました。
10時頃から夕方の17時頃まで、友人との間におきたとされる傷害事件について延々と聞かれ「自分は関わっていない」と訴え続けたところ、なんと、別の事件逮捕されました。傷害事件とは全く関係がない、友人が起こした万引きの共犯容疑です。
万引き事件の共犯容疑といっても、友人は現場で取り押さえられ、品物は全て返却されており、１０か月も経てから令状逮捕される事件なのか疑問の強いものです。容疑を否認した池田さんには接見禁止がつけられ、外部との連絡が絶たれます。
池田さんはすぐに国賠裁判で関わってる弁護士に連絡して接見しますが、弁護士が接見している部屋の隣で、刑事が聞き耳を立てていたという事件が発生します。
これは被疑者と弁護人との間で認められている秘密交通権を妨害する行為です。
また、上述の万引き容疑で池田さんの自宅が捜索され、万引き事件と無関係な池田さんが集めていた自衛隊関連資料を調べられたそうです。
さらに、この家宅捜索は期限切れ令状で行われていたことも発覚し、弁護人らは違法捜査だと抗議して押収物を返還させました。
同時に、留置所でも、捜査当局の怪しい動きが見られました。
留置所職員が、池田さんは「有名だ」などといって、妙になれなれしく声をかけてきたり、同房の人が、池田さんに「睡眠薬を飲むな」といって寝られなくした上で事件を聞き出そうとするなど、
「捜査当局とつながっているのではないか」、と疑わせる動きもいくつか見られたそうです。
国賠裁判への妨害
さらに12/10夕方、「接見禁止解除」と知らされ、翌日11日に支援者らが面会に行くと、
「接見禁止は解除されたが面会はできない。理由は説明できない」という理不尽な対応を受けました。
この日、池田さんは取調室に呼ばれ、捜査員が5人もいる状況で、傷害容疑での再逮捕が言い渡されました。
接見禁止状態は年末の12月28日まで続き、池田さんは現在、傷害・窃盗容疑の２件で起訴され、熱田署に留置され続けています。
池田さんを支えるために熱心に面会に通っている人の親類に対して、警察から圧力が加えられるということも発生しまます。
万引き事件の共犯者とされる人と、傷害の被害者とされる人、池田さんの三人は友人であり、話が込み入っていて、不明点がいくつもあります。
「PTSDを抱えて帰国した兵士は、その後の生活が乱れがちになる」ということも、事件の原因のひとつにある可能性も否定できませんが、万引きが事実かどうかという以前に、捜査当局の対応の多くは不当です。
準備が進んでいた国賠裁判への妨害を意図した可能性も高いと考えています。
池田さんのように、海外派兵に従軍し、後遺障害を負って帰国する軍人は、日本の海外派兵を巡る状況を見ていると、増えるのではないかと心配しております。この事件への、みなさまの注目と協力を、よろしくお願いします。
■池田頼将さぽーとちーむ■
(直接の友人らで結成した救援チーム)
ゆうちょ銀行12070(208)-5168831
「池田頼将さぽーとちーむ」
