Chisitomare_Esamanihi

インターネット新聞JANJAN。インディーズ系メーデー中部。アースデイあいち・LOVE&ビンボー作戦本部。
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Kunne_Imeru=aiこのブログではEsamanインターネット新聞JANJANに掲載した記事を主に転載して保存しています。時々、JANJANの記事ではない情報も掲載されます。

JANJAN各記事のリンク元は記事上のURLです。ただし2009年12月31日以前のJANJANの記事は、2011年5月1日から保存サーバーの移転に伴ってアドレスが変更になっています。(http://www.news.janjan.jp/の部分をhttp://voicejapan2.heteml.jp/janjan/に置き換える)

記事アドレス変更の例:"「麻生さんのおうちを見にいこう」のどかな企画に警察暴力 2008/10/27" の場合
旧アドレス: http://www.news.janjan.jp/living/0810/0810270277/1.php(リンク切れ)
新アドレス: http://voicejapan2.heteml.jp/janjan/living/0810/0810270277/1.php

JANJAN

秘密保護法反対の集会、名古屋で1000人。アフロ隊も出動(JANJAN)

http://www.janjanblog.com/archives/103927

秘密保護法反対の集会、名古屋で1000人。アフロ隊も出動

「秘密保全法に反対する愛知の会」が呼びかけ全国に波及した、全国一斉デモが11/21開催されました。

名古屋で開催されたSTOP!「秘密保護法」11.21大集会の先頭の「サウンドアフロ隊」の様子。この日は弁護士らを先頭に、およそ1050人+3匹が参加した。

名古屋で開催されたSTOP!「秘密保護法」11.21大集会の先頭の「サウンドアフロ隊」の様子。この日は弁護士らを先頭に、およそ1050人+3匹が参加した。

名古屋では、街の中心部・栄にある久屋広場(松坂屋隣)で集会とデモが行われました。
集会にはテレビの生中継も入っており、開始時間が遅い(18:30集合19:20出発)こともあり、
周囲がだんだんと暗くなっていく中、秘密保護法の、さまざまな問題点がアピールされました。

愛知県弁護士会の弁護士らを先頭にした長いデモ隊の前には
ほぼ毎週、金山南口で開催されている「路上ちゃぶ台」の謀議により結成された「アフロダンス隊」が登場し、
大音響で音楽を流し、踊りながら練り歩きました。

デモ・集会には弁護士だけでなく、多くの団体の旗を立てた人たちが集結し、
秘密保護法の問題点などを訴えていました。

デモ・集会の参加者の主催者発表は2000人。
筆者が実際にカウンターにてすべての参加者を二回カウントした所、
1056人+3匹の参加がありました。

参加者の数字に、著しい違いがあるのは、デモにありがちな「主催者の期待値の発表」をしているような気がしてならないのですが、
主催者発表の根拠としては「1500までカウントした」「デモになったら増えた」ということでした。

なお、筆者が2回行ったカウントは、デモ出発直後一回と、
折り返し地点を過ぎてからの帰路でもう一回。
デモの頭から最後尾まで、すべての人をカウント。
それぞれ、一回目1056人+3匹、二回目1066人+3匹でした。

「路上からの飛び入り」については、先頭集団のアフロ隊は始終ノリノリの音楽を流していたので、
若干みられましたが、ほかのデモ隊の部分は、夜間でメガホンなども少なく、さまざまな団体旗も目立ち、なんのデモ隊か、わかりにくくなっていたこともあり、あまりなかったようにおもいます。

会場となった久屋広場は、今年の3月に開催された震災周年脱原発集会で、
主催者発表「延べ」3000人(実数2000人)が集まった際には、座れないくらいのすし詰め状態になっていましたが、
今回の集会ではだいたい半分ほどが埋まっていました。
なお、このデモについての朝日新聞の報道では
「2000人断固「廃案」名古屋」と記事の見出しに書かれており、
中日新聞の報道では、東京などの集会を紹介する中で
「護憲団体や弁護士ら約1500人(主催者発表)」と書かれています。

11/21に名古屋で開催された、STOP!「秘密保護法」11 21大集会の先頭の横断幕。弁護士や活動家らの姿が見える。

11/21に名古屋で開催された、STOP!「秘密保護法」11 21大集会の先頭の横断幕。弁護士や活動家らの姿が見える。

「STOP!「秘密保護法」11.21大集会」のデモ隊列の後ろのほう。先頭はサウンドカーとアフロで賑やかだったが、それ以外の部分はメガホンも少なく地味だった。「名古屋大学自治会」の旗も見える(同自治会はデモの主催者ではない)。

「STOP!「秘密保護法」11.21大集会」のデモ隊列の後ろのほう。先頭はサウンドカーとアフロで賑やかだったが、それ以外の部分はメガホンも少なく地味だった。「名古屋大学自治会」の旗も見える(同自治会はデモの主催者ではない)。

*写真が荒い原因は?
このデモに筆者は、先頭集団を形成していた「サウンドアフロ隊」の一員として参加しており、また参加人数を正確にカウントすることに務めたため、
いろいろと忙しく写真をとる時間がなく、記事の写真は映像からのキャプチャーになりました。

*なぜ筆者は「参加人数」にこだわるのか?
まず、実際に2回もカウントして1050人であったから(主催者には何回か伝えましたが2000人と発表されています)。それがひとつ。
またここ数年、右翼、左翼の両方に取材する中で、右翼側の人の意見として「左翼は何でも捏造・誇張する」という意見が出ており、「誇張」に関しては、すくなくともデモの参加人数は、確かに左翼側は誇張ばかりしている、という印象が筆者もありました。とくに今回のような大人数のデモになると、カウントがいい加減になって、主催者の希望を反映して誇張されがちなので、徹底して数えてみました(ただしデモのサイズが大きい割りにデモルートが短く、2回が限度でした)。
さらに、先の選挙のときなど、実際には「たいしたことのない」支持率や、一般市民の関心を過大に評価して、過度な期待を寄せて、期待通りでない選挙結果に激しく落ち込む、という市民運動側の「冷静でない態度」は、大きな欠陥のひとつだと思ったので、それに反省を促す意味も込めて、現場で実際にカウントした正確な人数を証言するようにしています。それでも1000人集まったのは、たいしたもんだと思います。

集会の主催者
秘密保全法に反対する 愛知の会
http://nohimityu.exblog.jp/

次回アフロ隊の出番は12/1「やろまいフェス」です。
12月1日(日)午後@栄二号公園
https://www.facebook.com/events/605931592805343/

「STOP!「秘密保護法」11.21大集会」の先頭グループ「サウンドアフロ隊」。この部隊は、何人いてもアピール力がイマイチな日本のデモを、面白くするにはどうするか、という路上ちゃぶ台の議論から結成された。アフロは年代を問わず受けがよく、若者だけでなく年配の人も多数かぶっていた。

「STOP!「秘密保護法」11.21大集会」の先頭グループ「サウンドアフロ隊」。この部隊は、何人いてもアピール力がイマイチな日本のデモを、面白くするにはどうするか、という路上ちゃぶ台の議論から結成された。アフロは年代を問わず受けがよく、若者だけでなく年配の人も多数かぶっていた。

 

「STOP!「秘密保護法」11.21大集会」のチラシ。急な呼びかけであったが全国に波及し、当日は1050人+3匹の参加があった。

「STOP!「秘密保護法」11.21大集会」のチラシ。急な呼びかけであったが全国に波及し、当日は1050人+3匹の参加があった。

●名古屋での今後の活動情報
11/22-24 12-14 栄・バスターミナル集合して街頭宣伝+ メッセージ集め
主催:秘密保全法に反対する愛知の会

11/30(土)13:30- 戦争は秘密から始まる秘密保護法案を許さないデモ
会場:第2号栄公園
主催:憲法と平和を守る愛知の会

12/1(日) 13- 秘密保護法阻止やろまいフェス+ デモ
13フェス開始 15:30デモ集合 16:45デモ出発
会場:第2号栄公園
主催:やろまいフェス実行委員会
*当日はアフロ弁護士も登場! 見逃すな!

12/4(水) 18:30-20 「特定秘密保護法から集団的自衛権を考える」講演会
会場:愛知県産業労働センター会議室1002
主催:(財)愛知労働文化センター

12/7(土) 18:30- 名古屋人権DAY
会場:名古屋市市民活動推進センター集会室
主催:名古屋・人権デー実行委員会
*秘密保全法に反対する愛知の会も発表。

12/8(日) 15- 学習会
「安倍内閣の改憲の狙いと構図を読み解く-秘密保護法、集団的自衛権問題、国家安基法- などを通して」
場所: 民主会館
主催:不戦のつどい実行委員会

EsaTube
STOP!「秘密保護法」11 21大集会@名古屋 A 先陣アフロ隊
http://youtu.be/3X6hYIpjgq4
STOP!「秘密保護法」11 21大集会@名古屋 B 本隊
http://youtu.be/0bD-b7bZcwQ
STOP!「秘密保護法」11 21大集会@名古屋 C アフロ隊+先頭集団
http://youtu.be/rShu-LIfZ9I
STOP!「秘密保護法」11 21大集会@名古屋 D アフロ隊の盛り上がり
http://youtu.be/rtIodb919QY  ・その1 http://www.ustream.tv/recorded/40965325
・その2 http://www.ustream.tv/recorded/40965905
・その3 http://www.ustream.tv/recorded/40966614
・その4 http://www.ustream.tv/recorded/40966853

IWJ 愛知Ch1

デモ当日の模様を伝えるツイキャス
11/21(木)名古屋・久屋広場にてSTOP!秘密保護法大集会
http://twitcasting.tv/kobayan_dolphin/movie/26098579
11/21(木)名古屋・久屋広場にてSTOP!秘密保護法大集会2
http://twitcasting.tv/kobayan_dolphin/movie/26099109
11/21(木)名古屋・久屋広場にてSTOP!秘密保護法大集会3
http://twitcasting.tv/kobayan_dolphin/movie/26100488
11/21(木)名古屋・久屋広場にてSTOP!秘密保護法大集会4
http://twitcasting.tv/kobayan_dolphin/movie/26101846
11/21(木)名古屋・久屋広場にてSTOP!秘密保護法大集会5
http://twitcasting.tv/kobayan_dolphin/movie/26104025
11/21(木)名古屋・久屋広場にてSTOP!秘密保護法大集会6
http://twitcasting.tv/kobayan_dolphin/movie/26104602

ツイッターデモ@名古屋八回目。180人(と2匹)参加。@TwitNoNukes758

http://www.janjanblog.com/archives/100857

ツイッターデモ@名古屋八回目。180人(と2匹)参加。

9/23に開催された第八回脱原発ツイッターデモ名古屋。180人+2引きの参加があった。出発時間がやや遅いので夕日が当たっている。

9/23に開催された第八回脱原発ツイッターデモ名古屋。180人+2引きの参加があった。出発時間がやや遅いので夕日が当たっている。


9月23日、名古屋では八回目の開催となる、ツイッターデモが開催されました。


この日は、連日続いていた猛暑も和らぎ、すごしやすい気温となっていました。
今回の会場は、高速道路の高架下にある公園、若宮大通公園です。
この公園の通りに面した部分には、現在、仮設の建物で「お化け屋敷」のようなものが設置されて営業しています。
「呪い歯」と書かれているこの施設は、9月後半まで営業しているようです。


主催者の方の話しでは、
現在稼動していめ原発がゼロになっている上に、
汚染水の問題などもあり話題は多いが、
原発が稼動していないというニュース自体にも、それほど注目が集まっているとも思えない印象があり、
どれだけ集まるか不安だった、とのことでした。


会場には、出発時前には150名ほどの人が集まっていました。
原発に関連した、なにかの映画監督がやってきており、出発前に話しをさせてくれ、と言い出したものの、
イベント告知などの話しは、デモの最後にすことになっており、出発前には話ができないと断られる、という一幕もありました。

デモには人が集まるので、色々と宣伝に来る議員やいろんな人が来ますが、宣伝したらデモに参加せず、
とっとと帰ってしまう人もおり、告知はデモの最後というのは、大切なポイントではないかと思います。
(忙しいようで、その映画監督さんは、最後の告知タイムには、いなかった模様です)


ドラムを先頭にデモは問題なく出発。
主宰者の用意したプラカードは、A3サイズのもので、やや小さいですが、オリジナルのプラカードをもってくる人も何人かいました。
途中、犬をれた人、子猫を連れた人などもいました。
色々な年代の人がいますが、全体的な年齢層は、やや高め。
それに比べ、主催者は20代-30代が多いようです。

出発時は152人(+2匹)だったデモ隊も、
デモルートの中ほど、テレビ塔のあたりでは、参加者は162人。
最終的に公園に帰り着いたときには、180人になっていました。


デモ隊が通ると、耳を塞ぐ人も多いわけですが、
ツイッターデモの場合、そういう反応の人は、他のデモに比べると少ない印象がありました。

やはり先頭に若者と、手作り、手縫いの横断幕があり、短いコールで主旨が伝わりやすい、ということもあるるようです。
他の市民運動のデモも、見習うべきポイントが多いのではないかと思いました。



若宮大通公園で出発前の第八回脱原発ツイッターデモ。出発時点では150人ほどだった。

若宮大通公園で出発前の第八回脱原発ツイッターデモ。出発時点では150人ほどだった。

名古屋の中心部、中日ビル近くを通過中の脱原発ツイッターデモ。通行人の反応はかなりフレンドリーである。9/23開催。

名古屋の中心部、中日ビル近くを通過中の脱原発ツイッターデモ。通行人の反応はかなりフレンドリーである。9/23開催。



今後の名古屋での脱原発デモ
■脱原発・STOPTPP・秘密保全法反対・やろまいデモ
日時:10月6日(日)15時集合
場所:栄二号公園
■第9回・脱原発ツイッターデモ
日時:11月24日(日)13:30
場所:若宮大通公園

EsaTube映像
●第八回(9/23開催180人+2匹)
第八回・ツイッターデモ@名古屋
http://youtu.be/IpsMx0JAXjE
●第七回(6/30開催185人)
第七回・ツイッターデモ@名古屋A 6.22
http://youtu.be/rT7jz9Yhytk
第七回・ツイッターデモ@名古屋B 6.22
http://youtu.be/hOoHQzabilM
●第六回(5/25開催140人)
第六回・ツイッターデモ A 出発直後
http://youtu.be/ucJHBmaYJ_Q
第六回・ツイッターデモ B 街中を通過中
http://youtu.be/nnOauvjq1AU
第六回・ツイッターデモ C デモ後集会
http://youtu.be/arc1BjuANPQ


関連リンク:
TwitNoNukes758(脱原発ツイッターデモ・名古屋)
http://www.twitnonukes758.org/


関連記事:
脱原発ツイッターデモ@名古屋七回目、185人参加
http://www.janjanblog.com/archives/97917
ツイッターデモ名古屋三回目。寒空の下300人参加
http://www.janjanblog.com/archives/86595
脱原発ツイッターデモin名古屋、二回目1000人の参加で大幅拡大!
http://www.janjanblog.com/archives/76699
脱原発ツイッターデモ、名古屋で初開催
http://www.janjanblog.com/archives/68703

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もうひつの戦争展。戦時中の紙芝居、靖国のカウンター話など

http://www.janjanblog.com/archives/99611

もうひつの戦争展。戦時中の紙芝居、靖国のカウンター話など

今年で12回目となる「もうひとつの戦争展」に取材してきました。
会場は名古屋国際センターの4階です。
 
この戦争展は、今年で23回目の開催となる「あいち・平和のための戦争展」に対抗する戦争展として、保守系の各団体が集まって開催しているものです。
平和のための戦争展を「左翼の戦争展」もうひとつの戦争展を「右翼の戦争展」と呼ばれることもあります。
筆者は4年前から双方の戦争展示を両方紹介しています。
 
左翼側・右翼側ともに「私たちが一般市民を代表している」といいがちですが、
双方に取材する中で、双方とも「左翼の・右翼の」と呼称されることに、まぁそうだよね、という結論に達していることがある程度確認されたので、筆者はそのように紹介しています。
 

「第12回・もうひとつの戦争展・大丈夫?日本の平和」会場で実演されていた紙芝居。スタッフの方が「撮るなら右翼っぽいものがいいでしょ」とわざわざ並べてくれた

「第12回・もうひとつの戦争展・大丈夫?日本の平和」会場で実演されていた紙芝居。スタッフの方が「撮るなら右翼っぽいものがいいでしょ」とわざわざ並べてくれた

「第12回・もうひとつの戦争展」の実行委員会作成のパネル「こんなにヤバイよ日本の領土」。尖閣、竹島、北方領土などについて書かれている。

「第12回・もうひとつの戦争展」の実行委員会作成のパネル「こんなにヤバイよ日本の領土」。尖閣、竹島、北方領土などについて書かれている。

 
取材に伺った18日は、関連イベントで
元空自の将校だった田母神氏の講演のある時間帯で、人が少なかったのですが、そのかわりいろいろと展示をみたり会場の人と話をしたりすることができました。
 
もうひとつの戦争展は、昨年から運営方式が変わり、主催者の実行委員会が作成するパネルと、
エントリーしている諸団体が思い思いの展示をするエリアの両方が設置されています。
この方式は、もともとは「左翼の戦争展」で行われていた手法です。
 
この方式だと、展示のバリエーションは増えるし実行委員会の負担も減るのですが、
諸団体の実力如何では、毎年同じ展示になってしまう、という問題点もあります。
(左翼側展示でも、そのあたりの事情が極端に現れており、毎年新しい展示をするところとろ、ずっと同じ展示物のところがあります。同じ展示物でも、重要な意味のあるものも、ありますが)
 
それ以前は、実行委員会が作成するパネル展示が主だったのですが、新形式に変わってから展示物も増え、会場もにぎやかになっています。
 
今回の主催者の用意した企画パネルは「」こんなにヤバイよ!日本の領土」というパネルで、日本と周辺諸国との国境問題、
尖閣、竹島、オスプレイ配備問題、対馬、北方領土、南鳥島などについて解説したパネルです。
そのパネルの隣には、憲法改正、国防軍、安保条約についてのパネルなどが並んでしました。
時節柄、話題になることのおおいパネルが選択されているといえます。
 
諸団体の展示エリアでは、ヘルメットや軍服、実銃や真剣、当時のカラー雑誌や模型などを展示している
「現物展示コーナー」が、昨年より拡大していました。
 
また、当時に印刷された紙芝居を実演するコーナーがあり、なかなか盛況となっていました。
この紙芝居は、昭和18年ころに戦時中に印刷されたものですが、戦後GHQが集めて廃棄したりしたもので、なかなか残っていないもみのだそうです。
紙芝居そのものは昭和5-6年ごろから「黄金バット」などが流行り出し、当初は紙芝居屋の手書きだったものが、印刷になり、
国策を宣伝するために、多くの作品が作られたようです。
たまたま偶然ですが、左翼側戦争店でも話題になった、シンガポール陥落の紙芝居も実演していました。
この日実演されていた紙芝居は、個人所有のものだそうです。
 
筆者が紙芝居に興味をしめすと、所有者の男性は快くいろいろと解説をしてくれました。
写真を取る段になったら「右翼っぽいものがいいんでしょ」と言いつつ、ほかの紙芝居も出してくれたりしました。
(筆者が要求したわけではないですが…この方は筆者の記事を読んでそう言ってくれているようです)
  
会場では、紙芝居を見ているホシイモを配っていたりと、かつての「ただの展覧会」から、親しみやすいものに変化してきているようです。
(会場で来場者にオヤツを配る、というのは、左翼側戦争展では毎年やっています。なお左翼側戦争展のスタッフは、何年か前、文句をつけに来場した右翼の若者に、お菓子を渡したそうです)

第12回右翼戦争展パネル「こんなにヤバイよ!日本の領土」の北方領土についてのパネル。ロシアとの国境策定の話は出ているが、それに伴う、だまし討ちなアイヌ民族の強制移住とその後の受難については書かれていない。北方領土の島々は、すべてアイヌ語である。

第12回右翼戦争展パネル「こんなにヤバイよ!日本の領土」の北方領土についてのパネル。ロシアとの国境策定の話は出ているが、それに伴う、だまし討ちなアイヌ民族の強制移住とその後の受難については書かれていない。北方領土の島々は、すべてアイヌ語である。

 アイヌと北方領土については、以下の記事参照のこと
上村英明さんに聞く(2) 先住民族・土人の定義について(2010年03月11日)
http://blog.livedoor.jp/esaman/archives/51434246.html
上村英明さんに聞く(1) 先住民族とCOP10の意外な関係(2010年03月10日)
http://blog.livedoor.jp/esaman/archives/51434116.html

いま話題になっている、自民党の憲法改正草案や国防軍についてのバネルも。

いま話題になっている、自民党の憲法改正草案や国防軍についてのバネルも。

 
会場でいろいろと話をしていると、3月の開催した脱原発の大きな集会(筆者も実行委員)の際に、牛の格好をしていた筆者にカウンターアクションで罵声を浴びせたという若者にも遭遇。
原発のことや、デモや、それに進入してくる政治セクトのこと、放射能汚染や、共産党のこと、革新系の一部は放射能汚染については政府並みの管理意識しかないことなどについて、楽しく話をしました。
その若者は「本当は原発のこととか(左翼側と)話をしてみたいが、できないよねー」という感想を漏らしていました。
また「脱原発運動にかこつけて、中核派などの過激派が何もしらない人を取り込んでいくのが許せない」とも話していました。
 
会場には今年の8月15日、靖国神社にいた人もいて、靖国神社で行われたカウンターアクションについての話もしました。
 
正午の黙祷の数分前、爆竹が鳴らされたので大勢で追いかけて行った。
追いかけていく途中で正午になりそうだったので、その若者は黙祷をするために引き上げた。
ほかの仲間が追いかけて行って補足したらしい? とのことでした。
爆竹の実行グループについては「韓国人の議員だったのではないか」という推測もあるようです。
また、かなり早い時間に靖国神社に来て、横断幕を広げて写真を撮っていたようだ、とも話していました。
 
またその日の16時頃、九段下のあたりに反天連のデモ隊がやってきてカウンターを行った。
今回は会場の隣の部屋を借りて、スタート時点からずっとカウンターをした、ということでした。
 
「デモはたいしたことは何もしていない、離れた場所で記者会見を行っているが、そこで記者に対して文句をいうためにやっているのではないか。靖国近くで爆竹を鳴らすのは度胸だけはたいしたものである」
という感想も出ていました。
 
思いかけず靖国神社での事件などの話がきけて面白かったです。
 
EsaTube動画:
8月15日の靖国神社・人だかり Esamanレポート
http://youtu.be/5CbOevc0R28
8月15日の靖国神社・右翼団体の人達・海ゆかば・天皇陛下万歳など
http://youtu.be/GkyxcdSLl4E
8月15日の靖国神社・正午の黙祷5分前、爆竹襲撃、追いかける
http://youtu.be/8YAgs7Z2VQU
 
今年の入場者のほうは、昨年よりはすこし多めだそうで、筆者が聞いた時点では200人を超えていました、
そのあと16時過ぎ、田母神氏の講演が終わってから、かなりの人が流れてきていたので、最終的なこの日の入場者はもっと増えていたと思います。

右翼側戦争展は、今年はマスコミへの掲載はなかった模様ですが、
左翼・右翼両方の戦争展を取材していてわかるのは、
年々右翼側が、左翼側のとっていた手法などを取り入れて、より拡大してきていること。
右翼側には若者が多いこと。左翼側には年寄りばかりなこと。
左翼側は、ネット上の情報が少なすぎること。
右翼側は、毎年展示物を冊子にしたり、映像媒体などを駆使してより広範囲に訴えかけていること、などでした。

そうはいっても、長年蓄積してきた、左翼側の展示物の圧倒的な物量には、まだまだ右翼側は、かなわない訳ですが、発信力では右翼側のほうが強化されてきているのは確かなようです。
 
 

第12回もうひとつの戦争展、会場には当時の実銃や軍服などの展示物が並ぶ。

第12回もうひとつの戦争展、会場には当時の実銃や軍服などの展示物が並ぶ。

 
●エントリー団体
もうひとつの戦争展実行委員会
李登輝友の会愛知県支部
日本の心をつたえる会
頑張れ日本!全国行動委員会愛知県支部
日本世論の会
愛国倶楽部
在日特権を許さない市民の会・愛知県支部
平成・美しい日本を護る会
 
 
●第23回・あいち平和のための戦争展・平和憲法を変えてもいいのですか?(左翼の戦争展)
日時:8月11日(日)-14日(水)10-18
場所:名古屋市公会堂4F
入場料:500円
主催:同実行委員会
13日(火)11- 秘密保全法ってなに?(講演) 13:30-在日コリアン一世高齢者の10年(映像とお話)、ほか多数
 
●第12回・もうひとつの戦争展・大丈夫?日本の平和(右翼の戦争展)
日時:8月16日(金)-19日(月)10-17 初日13- 最終日-13
場所:名古屋国際センター4F
入場料:無料
主催:同実行委員会
http://sensouten.blog.so-net.ne.jp/
18日(日)13:30- 田母神俊雄講演会「座して平和は守れず」当日1500円
 
関連記事
2013年戦争展
第12回もうひつの戦争展。田母神氏も公演。戦時中の紙芝居も。
http://www.janjanblog.com/archives/99611
第23回あいち・平和のための戦争展。シンガポールの教科書(左翼の戦争展)
http://www.janjanblog.com/archives/99392
2012年戦争展
今年は脱原発も展示に、あいち・平和のための戦争展(左翼の戦争展)
http://www.janjanblog.com/archives/78958
今年は楽しさ倍増?! もうひつの戦争展(右翼の戦争展)
http://www.janjanblog.com/archives/78943
2011年戦争展
今年も戦争展に在特会!? アイヌの話その後と空襲の話(左翼の戦争展)
http://www.janjanblog.com/archives/47681
平和のための戦争展。戦時説法の講演。アイヌも話題に?(左翼の戦争展)
http://www.janjanblog.com/archives/47551
「日本文化の誇り」がテーマ・もうひとつの戦争展。左側の感想も(右翼の戦争展)
http://www.janjanblog.com/archives/47700
2010年戦争展
「左翼の戦争展」こと「平和のための戦争展」取材。19年続く実力を見た。
http://www.janjanblog.com/archives/18396
「右翼の戦争展」こと「もうひとつの戦争展」を取材。民族派に「日本人とはなにか」と聞く。
http://www.janjanblog.com/archives/12712

第23回あいち・平和のための戦争展。シンガポールの教科書

http://www.janjanblog.com/archives/99392

第23回あいち・平和のための戦争展。シンガポールの教科書

今年で23回目となる「あいち・平和のための戦争展」が11日にオープンしました。
会場は昨年と同じく鶴舞にある公会堂の4階です。14日まで開催しています

会場内はついたてで仕切られてい、いくつもの団体が、パネル、写真、絵画、戦争遺物などを展示しています。
多数の団体が参加費しているので、例年通りの展示のところもありますが、
新しい展示物を出している団体もいくつか見られました。

 

コリアンネットあいちのパネル。結婚、職業、食文化、お墓などのパネルがあり、在日の人たちの日本での一生を網羅している。

コリアンネットあいちのパネル。結婚、職業、食文化、お墓などのパネルがあり、在日の人たちの日本での一生を網羅している。

不戦へのネットワークのパネル。「自民党改憲草案・皇国日本・軍国日本の再興か!」とある。

不戦へのネットワークのパネル。「自民党改憲草案・皇国日本・軍国日本の再興か!」とある。

今年は、政治情勢を反映して、憲法改正をテーマとして展示しているところもありました。
入口には平和展の実行委員会作成の満蒙開拓団についてのパネルがあります。他に気になる展示としては、

戦争で切り捨てられていった陶器工場(原料の物価上昇についての資料など)
戦争に抵抗した新見南吉、
ロシア兵捕虜の写真展示、
慰安婦についての大きな絵画展示、
地域に住む在日コリアンの生活を紹介したパネル
シンガポールの教科書に見る日本の侵略戦争

などがありました。

シンガポールの教科書の展示(作成: AALA=アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会)は、なかなかおもしろかったので、展示スペースで当番をしていた方に、お話を聞きました

Q:海外の教科書の日本についての表記は、韓国・中国などが話題になりやすいですが、そのほかの占領地域の表記は面白いですね。
A:そうです。シンガポールやインドネシアは、比較的親日的だったといわれている地域ですが、それでも日本軍による被害者は出ていて、その記録が載っています。

Q:具体的には、どのような被害でしょうか?
A:日本軍の占領下では、さまざまな理由で軍に連れ去られた人たちがいて、その数が2万人とも2万数千人とも言われています。
そのような被害者の人たちのための慰霊碑が建てられているという記載があります。
その慰霊碑の予算は日本政府に出させよう、ということになって、ODAでの経済援助のような形で予算化して日本政府も協力したそうです。

Q:ほかにはどのような記載がありますか?
A:中学生用の教科書ですが、日本軍が太平洋でどのように戦ったのか、枢軸国と連合国についてなど、かなり詳細に記載があります。
日本の教科書とは比較にならないほど詳しいです。特にマレー半島やインドネシアなどでの出来事は詳しく記載されています。
シンガポール陥落の新聞記事などの掲載されています。教科書の表記は英語です。

Q:日本の占領支配についてはどのように書かれていますか?
A:イギリスの植民地だったシンガポールに日本軍が来て、占領して、去った、という事実が客観的に書かれています。
強く反日的という表記ではないですが、好意的で親日的というわけでもないようです。

お話を聞いていると、この方は戦時中に三重県で中学生をしていて、シンガポール陥落のニュースを聞いていたことが分かったので、いろいろとお聞きしました。

Q:シンガポール陥落のニュースはどのようにお知りになりましたか?
A:当時はテレビもないのでラジオと新聞ですね。ラジオは各家庭にあったのでみんな聞いていました。
あとは映画の前に10分ほどながれるニュース映像です。
当時は他に娯楽もなく、月に一度は親に連れられて映画に行きました。子どもは無料だったと思います。
映画のニュース映像は毎月のように変わっていたと思います。
南方での自転車を利用した銀輪部隊の活躍など、当時の人たちはかなり詳しく話を聞いていました。
当時の大きなニュースとしては、南京陥落とシンガポール陥落ですね。
シンガポールは占領してすぐに昭南島と名前がかわりました。
当時の情報では、日本軍は各地で大勝利をしていて、沖縄でも大勝利をしていることになっていました。

Q:三重県でも空襲があったと聞きますが?
A:戦争の終わりごろに大きな空襲がありました。
当時の三重県は、いまと同じように、津市よりも四日市のほうが人が多いくらいでしたが、津市の市街地も空襲で燃えてしまいました。
自分の通っていた中学校も、爆弾ではなく機銃掃射から引火して燃えてしまいました。

Q:戦時中はかなり苦労されましたか? 夏休み中に降伏して、夏休みが終わったら教師の言うことが180度変わって驚いたと聞きますが?
A:戦時中よりも戦後の混乱期の方が大変でした。
戦時中は贅沢はできませんでしたが、配給などもあり、食べ物がなくて飢えるというほどのことはありませんでした。
戦後になるとそのような制度も滞り、食べ物を確保したりするのが大変でした。
戦争に負けたのを知って落ち込んだという人の話も聞きますが、自分はまったくそういうこともなく、ああ負けたのか、という感じでした。

関連情報
津にもあった空襲、津観音と大門商店街の古今 / Esamanレポート
http://youtu.be/gt6cK0pd5_E

今年で23回目となる愛知の(左翼側の)戦争展、初日の一人いりはイマイチだったようですが、展示物には新しいものもあり、見ごたえがあるので、ぜひ足を運んでみることをおすすめします。
会場内には若い学生さんの一団が来ていましたが、どうやら韓国の光州からやってきた学生の団体さんだった模様です。

 

「絵が語る慰安婦」のパネル。今年初めて登場。左側には焼夷弾の尾部もある。

「絵が語る慰安婦」のパネル。今年初めて登場。左側には焼夷弾の尾部もある。

AALAの展示。シンガポールの教科書に日本の侵略と占領が詳しく書かれていることを紹介している。

AALAの展示。シンガポールの教科書に日本の侵略と占領が詳しく書かれていることを紹介している。

シンガポールの教科書に書かれている日本の近代化のマンガ。ロシアに勝利、中国を占領、軍国化、米国による無差別爆撃と原爆投下、降伏、戦後の経済発展などが書かれている。よくまとまっているが、顔があまり日本人っぽくない。

シンガポールの教科書に書かれている日本の近代化のマンガ。ロシアに勝利、中国を占領、軍国化、米国による無差別爆撃と原爆投下、降伏、戦後の経済発展などが書かれている。よくまとまっているが、顔があまり日本人っぽくない。


●エントリー団体

セイブ・イラクチルドレン名古屋
日本ベトナム友好協会愛知県連合会
戦争遺跡研究会
瀬戸地下壕軍需工場を記録する会
半田空襲と戦争を記録する会
春日井の戦争を記録する会
愛知・日本軍「慰安婦」問題の解決をすすめる会
秘密保全法に反対する愛知の会
沖縄について考え・連帯する「命どぅ宝」の会あいち
愛知県原水爆被災者の会
治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟愛知県本部
名古屋三菱・朝鮮勤労挺身隊訴訟を支援する会
旧日本軍による性的被害女性を支える会
(ノーモア南京)名古屋の会
平和を願い戦争に反対する愛知県戦没者遺族の会
アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会
あいち・県民の手による平和を願う演劇の会
日中友好愛知県連合会
戦争と平和の資料館ピース愛知
愛知県教職員労働組合協議会
愛高教退職者の会
重工業労働組合愛知県支部
コープあいち
真宗大谷派名古屋教区センター
隣組研究会
豊田空襲を語りつぐ会
豊田市平和を願う戦争展実行委員会
岡崎空襲を語りつぐ会
名古屋・学童疎開を記録する会
平和のための戦争展守山
日本ユーラシア協会愛知県連合会
不戦へのネットワーク
あいち沖縄会議
コリアンネットあいち-朝鮮人強制連行真相調査団
平和を考え行動する会
愛知県歴史教育者協議会
名古屋歴史科学研究会
第9条の会なごや
日朝協会愛知連合会
愛知県高等学校教職員組合
名古屋市立高等学校教員組合
あいち平和映画祭実行委員会
愛知県平和委員会

●第22回・あいち平和のための戦争展・平和憲法を変えてもいいのですか?(左翼の戦争展)
日時:8月11日(日)-14日(水)10-18
場所:名古屋市公会堂4F
入場料:500円
主催:同実行委員会
13日(火)11- 秘密保全法ってなに?(講演) 13:30-在日コリアン一世高齢者の10年(映像とお話)、ほか多数

●第12回・もうひとつの戦争展・大丈夫?日本の平和(右翼の戦争展)
日時:8月16日(金)-19日(月)10-17 初日13- 最終日-13
場所:名古屋国際センター4F
入場料:無料
主催:同実行委員会
http://sensouten.blog.so-net.ne.jp/
18日(日)13:30- 田母神俊雄講演会「座して平和は守れず」当日1500円

関連記事
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今年は脱原発も展示に、あいち・平和のための戦争展(左翼の戦争展)
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今年は楽しさ倍増?! もうひつの戦争展(右翼の戦争展)
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2011年戦争展
今年も戦争展に在特会!? アイヌの話その後と空襲の話(左翼の戦争展)
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平和のための戦争展。戦時説法の講演。アイヌも話題に?(左翼の戦争展)
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「日本文化の誇り」がテーマ・もうひとつの戦争展。左側の感想も(右翼の戦争展)
http://www.janjanblog.com/archives/47700
2010年戦争展
「左翼の戦争展」こと「平和のための戦争展」取材。19年続く実力を見た。
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「右翼の戦争展」こと「もうひとつの戦争展」を取材。民族派に「日本人とはなにか」と聞く。
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TPPストリートミーティング、隣県桑名にも飛び火!

http://www.janjanblog.com/archives/98276

TPPストリートミーティング、隣県桑名にも飛び火!

「TPPストリートミーティング@桑名」の様子。初対面の人と座り込んで話し込む人が何人もいた。「こういったことを話す機会がない」とのことである。

「TPPストリートミーティング@桑名」の様子。初対面の人と座り込んで話し込む人が何人もいた。「こういったことを話す機会がない」とのことである。

7月12日(金)、桑名駅では初めての開催となる「TPPストリートミーティング(別名:路上ちゃぶ台)」が、桑名駅東口のロータリーで開催されました。

ストリートミーティングは、TPPについての危険性を訴えようと、
通行人を交えて話をするスタイルのもので、
高円寺で開催されているのを、もともと路上での活動(路上コタツ・なやばし夜イチなど)が盛んだった名古屋のメンバーが、
自分達の「路上飲食活動」に取り入れて発展、拡大しているものです。

桑名駅で開催された「第一回TPPストリートミーティング」の様子。参加者がよそうより多く、すでに立ち話になっている。

桑名駅で開催された「第一回TPPストリートミーティング」の様子。参加者がよそうより多く、すでに立ち話になっている。

「TPPストリートミーティング@桑名」での、ご意見集計。左のパネルの大量の「反対」は、主催スタッフのもの?

「TPPストリートミーティング@桑名」での、ご意見集計。左のパネルの大量の「反対」は、主催スタッフのもの?

名古屋のストリートミーティングに参加した三重の方が、地元でも開催したいということで、
職場の人たちに呼びかけて第一回が開催されました。

会場となった桑名駅は、南北に細長い三重県の、もっとも名古屋に近い場所にある中規模の都市の真ん中にある駅です。
桑名は、東海道五十三次の42番目の宿場で、宮宿(熱田神宮)とを結ぶ海路「七里の渡し」が行われていた場所です。
なお、戦国時代には隣接地の長島とともに、一向一揆の一大拠点があり、織田信長による大規模な焼き討ちと大虐殺があったため、その時代より古い建物はほとんどありません。
「そうは桑名の焼きハマグリ」などり言葉でも有名で、駅前にも大きな佃煮屋などがありますが、
海洋汚染などで地元産のハマグリはあまりなく、中国産のハマグリを使用して製品を作っているところも多いそうです。

桑名駅の東側には、そうとうに古い駅ビルがります。
この駅ビルは、上の階は住宅、1、2階は店舗が入っています。
その駅ビルの南側には、バスなどが止まる大きなロータリーがあります。
今回の「ストリートミーティング」は、そのロータリーで行われした。

桑名のストリートミーティングの呼びかけをした久野さん達4~5人が、荷物をもってロータリーにやってきます。
実は、久野さんは職場で一人で「ストリートーミーティングをしたい」といい続けていたそうですが、
数日前になって、職場の人たちも協力してくれることになったそうです。

小さなイスをおいたり、ダンボールで作った看板を立てたりして準備をします。
場所はなんと交番の前。
なにか言われるかと思っていましたが、途中パトカーも通ったのですが、結局最後まで何も言われませんでした。

ストリートーミーティングを開始すると、
場所が二つの路線が乗り入れている駅ということもあって、目の前をたくさんの人が通ります。
通学途中の学生に声をかけたりして、TPPのことを説明してアンケートを取ります。
開始してしばらくすると、このミーティングに参加するために来てくれた人が二名、やってきました。
ツイッターやフェイスブックなどで知ったそうです。
もちろん初対面で見ず知らずの人です。
しばらくすると、差し入れのコーヒーが届いたり、市民メディア(ニコ生で活躍中の方)の方がきたり、マスメディア(中日新聞)がきたりして、どんとん盛り上がっていきました。
イスが足りないので、みなさん立ち話です。
主催者の久野さんも、こんなに人が来るとは予想しておらず、対応できなくなってうれしい悲鳴を上げていました。

途中、人が入れた割り立ち代りしましたが、瞬間最大15人、延べ人数では30人を超える人が参加したのではないかと思います。
とくに、初めて参加した見ず知らずの人同士、かなり長い時間話し込んでいて、遺伝子組み換え、農業などのTPPのことだけでなく、原発のことなども幅広く話をしていたのが印象的でした。

主催者の久野さんは、次回は再来週(7/26)に、また同じ場所で開催したい。
開催のための最大の障害は、奥さんの許可が下りるかどうかだ、と語っていました。

「TPPストリートミーティング@桑名」の看板になった風船人形は、久野さんの職場からもってきたものだそうである。

「TPPストリートミーティング@桑名」の看板になった風船人形は、久野さんの職場からもってきたものだそうである。

「TPPストリートミーティング@桑名」のチラシ。

「TPPストリートミーティング@桑名」のチラシ。

●九条響さんのTwitcasting
第1回桑名TPP路上ミーティング
http://twitcasting.tv/teampipigi/movie/15384052 

●EsaTube
第一回TPPストリートミーティング@桑名駅東口
http://youtu.be/JNbo7ZEDjoA

第9回ちゃふ台路上ミーチング@金山駅南口A 七夕ちゃぶ台
http://youtu.be/YBtvftZuzA4 (EsaTube)
http://youtu.be/RhqjyZEudMM (EsaTube キリンS リサイタル)
第八回TPPちゃぶ台@なやばし夜イチ 飲みちゃぶ台
http://youtu.be/6lk8ddkFmd0 (EsaTube)
第七回TPPちゃぶ台@金山南口
http://blog.earthday-aichi.net/?eid=254 (中日新聞掲載)
http://youtu.be/eqjGcQuJ_Xc (EsaTube 桜樹るぅさん演説)
第六回TPPちゃぶ台@金山南口
http://youtu.be/MA9gkCh2QVw (EsaTube)
第五回TPPちゃぶ台@金山南口
http://youtu.be/UyJPaEoACA4 (EsaTube)
第四回TPPちゃぶ台@金山南口
http://youtu.be/GI9cir6hGyk (EsaTube)
第二回TPPちゃぶ台@金山南口
http://youtu.be/tSeghl4SBPY (EsaTube ご意見集計)
第一回TPPちゃぶ台@金山南口
http://youtu.be/vJ5aC20fSh4 (EsaTube)

関連記事:
雨の中、TPPちゃぶ台ストリートミーチング開催(名古屋)
http://www.janjanblog.com/archives/95980
イルミネーションの輝くクリスマスをコタツで占拠
http://www.janjanblog.com/archives/91644

脱原発ツイッターデモ@名古屋七回目、185人参加(JANJAN)

http://www.janjanblog.com/archives/97917

脱原発ツイッターデモ@名古屋七回目、185人参加

昨年4月に開始され、名古屋で継続的に続けられている脱原発ツイッターデモの七回目が、6月30日に開催されました。

脱原発ツイッターデモ七回目。出発直後の様子。

脱原発ツイッターデモ七回目。出発直後の様子。

脱原発ツイッターデモ@名古屋七回目、パルコの南側あたりを通過中。

脱原発ツイッターデモ@名古屋七回目、パルコの南側あたりを通過中。

ツイッターデモは、名古屋では「突然開催された」という印象があったのですが、
それは単に、いままで諮問運動に全くアクセスのなかった人達が始めた、ということが実際だったようです。
既に旗揚げから一年以上がたち、名古屋でもツイッターデモは定着した感があります。

名古屋では定期的に脱原発デモをしているところには、
ツイッターデモのほかに「月イチNAGOYA脱原発デモ」などがあります。

月イチNAGOYA脱原発デモ
https://twitter.com/tsuki1nagoya
(次回は7/28(日)16:30@久屋大通公園)

名古屋で継続的に開催されているツイッターデモですが、
5月25日に開催された第六回は140人の参加があり、
3月31日に開催れさた第五回は、雨で中止になったものの、現場には多数の人が集まったために、皆で歩道をあるいたようです。

今回の参加者は、白川公園を出発した時には140人弱でしたが、途中で多数の人が合流し、ゴール地点の久屋大通り公園の南端についたときには、185人になりました。
ツイッターデモは毎回似たようなコースを歩いているので、途中参加が容易であることも、途中で人が増えた原因かもしれません。

次回のデモは、9月23日(月祝)16時30分@若宮大通公園の予定です。

脱原発ツイッターデモ@名古屋七回目、「再稼動毒まんじゅう」のプラカード

脱原発ツイッターデモ@名古屋七回目、「再稼動毒まんじゅう」のプラカード

脱原発ツイッターデモ@名古屋七回目、テレビ塔周辺を通過中。

脱原発ツイッターデモ@名古屋七回目、テレビ塔周辺を通過中。

脱原発ツイッターデモ@名古屋七回目、最終的には185人の参加者があった。

脱原発ツイッターデモ@名古屋七回目、最終的には185人の参加者があった。

EsaTube映像
●第七回(6/30開催185人)
第七回・ツイッターデモ@名古屋A 6.22
http://youtu.be/rT7jz9Yhytk
第七回・ツイッターデモ@名古屋B 6.22
http://youtu.be/hOoHQzabilM

●第六回(5/25開催140人)
第六回・ツイッターデモ A 出発直後
http://youtu.be/ucJHBmaYJ_Q
第六回・ツイッターデモ B 街中を通過中
http://youtu.be/nnOauvjq1AU
第六回・ツイッターデモ C デモ後集会
http://youtu.be/arc1BjuANPQ

関連リンク:
TwitNoNukes758(脱原発ツイッターデモ・名古屋)
http://www.twitnonukes758.org/

関連記事:
ツイッターデモ名古屋三回目。寒空の下300人参加
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脱原発ツイッターデモin名古屋、二回目1000人の参加で大幅拡大!
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脱原発ツイッターデモ、名古屋で初開催
http://www.janjanblog.com/archives/68703

愛知で反貧困キャラバン2013プレ企画「アベノミクスアテになるか」とパレード

http://www.janjanblog.com/archives/97941

愛知で「アベノミクスアテになるか」とパレード

 6月29日(日)、名古屋市の中区役所ホールで、反貧困全国キャラバン2013プレイベントが開催されました。

EsaTube映像:
反貧困全国キャラバン2013プレイベント・反貧困ネットあいち
 http://youtu.be/ADQXAYp1LSI

反貧困全国キャラバン2013プレイベントの後に開催されたパレードの出発直前の様子。反貧困ネットあいちの青い横断幕と、アースデイあいちLOVE&ビンボーの黄色い横断幕が見える。

反貧困全国キャラバン2013プレイベントの後に開催されたパレードの出発直前の様子。反貧困ネットあいちの青い横断幕と、アースデイあいちLOVE&ビンボーの黄色い横断幕が見える。

このイベントは、今年の夏に予定されている全国キャラバンのプレ企画で、
「アベノミクスで私たちの生活は本当に良くなるのか?」というテーマで開催されました。

午前中は同会場で反貧困ネットワークあいちの総会が開催され、イベントは午後に開催。
第一部では、奨学金問題、生活保護問題、母子家庭問題、労働問題、外国人研修生問題などが、当事者から語られました。
 第二部は、作家の雨宮処稟さんらのトークがあり、そのあと、反貧困のパレードが行われました。

パレード隊は40名弱の参加と、やや少なめでしたが、多数の着ぐるみを先頭に、
「アベノミクス、アテになるか」
「奨学金が返せないぞ」
「外国人研修生を大切にしろ」
「貧乏でもあきらめないぞ」
「あきらめても生きるぞ」などと様々な問題を訴えつつ市内を練り歩きました。

途中、パレードは自民党の候補者と遭遇し
「TPP参加反対」「危ないぞTPP」「ブレまくりだぞTPP」などの声が上がっていました。

反貧困全国キャラバン2013プレイベントのパレードにて、LOVE&ビンボーの黄色い横断幕を掲げてご満悦の、みえ貧困問題研究所の反貧困太夫りか、さん。

反貧困全国キャラバン2013プレイベントのパレードにて、LOVE&ビンボーの黄色い横断幕を掲げてご満悦の、みえ貧困問題研究所の反貧困太夫りか、さん。

反貧困全国キャラバン2013プレイベントのパレードは、参加者は40人弱(35人ほど)だったが、着ぐるみ率も高く、通行人の注目は抜群だった。

反貧困全国キャラバン2013プレイベントのパレードは、参加者は40人弱(35人ほど)だったが、着ぐるみ率も高く、通行人の注目は抜群だった。


関連リンク:
反貧困ネットワークあいち
http://hanhinkon-aichi.net/ 


反貧困全国キャラバン2013プレイベントのチラシ。表。「アベノミクスで私たちのくらしは本当に良くなるのか?」とある。

反貧困全国キャラバン2013プレイベントのチラシ。表。「アベノミクスで私たちのくらしは本当に良くなるのか?」とある。

反貧困全国キャラバン2013プレイベントのチラシ。裏。8月出発の反貧困全国キャラバンのことが紹介されている。

反貧困全国キャラバン2013プレイベントのチラシ。裏。8月出発の反貧困全国キャラバンのことが紹介されている。

名古屋で反自民党デモ「でらデモ」に100人

http://www.janjanblog.com/archives/97192

名古屋で反自民党デモ「でらデモ」に100人

選挙期間に入る直前の6月16日、
名古屋では反自民党を訴えるデモ「でらデモ」が開催されました。
「でら」とは、名古屋弁で「すごい」というような意味です。

反自民党デモ「でらデモ」。TPPや徴兵制、原発問題や憲法改悪などについて訴えた。

反政府デモ「でらデモ」の隊列には「NO!自民党」のプラカードが目立った。

急遽開催となったこのデモの呼びかけは、脱原発デモなどで活躍する女性が中心となりました。

集合地点のロサンゼルス広場(テレビ塔の北側の広場)から、呼びかけ人の2人の女性がデモ体の先頭に立ち、
「ノー自民党、ノーTPP、徴兵制反対、投票に行こう、彼氏を戦争にいかせるな」などを呼びかけて行進。
この2人は途中、TPP加入でBSEなどの検査が不十分な牛肉が入ってくる事や、
自民党が「戦争のできる国」にしようとしていることなどを、
かけあいで話しながら、通行人に呼びかけていました。
参加者は若者から年配者まで、様々な年齢層がいましたが、
中には「徴兵制×、男を守るぞ」というドレス姿の若い女性の姿もありました。
突然の開催ながら、参加者は出発時88人、帰着時100人の参加がありました。

デモ終了後は、参加者によるデモや署名などの告知タイムがあり、そのあとには

社民等、共産党、みどりの党、みどりの風など、各党からのアピールもありました。

 

反政権デモ「でらデモ」の先頭では、呼びかけた女性二人がコールをしたり、かけあいで話しをしながら、TPPや徴兵制、憲法改悪の問題などを訴えた。

反政権デモ「でらデモ」の先頭では、呼びかけた女性二人がコールをしたり、かけあいで話しをしながら、TPPや徴兵制、憲法改悪の問題などを訴えた。

「でらデモ」では、原発、TPP、徴兵制、憲法改悪など、自民党の引き起こしている様々な問題が主張された。

「でらデモ」では、原発、TPP、徴兵制、憲法改悪など、自民党の引き起こしている様々な問題が主張された。

 

「でらデモ」の呼びかけチラシ。

「でらデモ」の呼びかけチラシ。

●EsaTube映像
でらデモ・反自民党デモA ロサンゼルス広場を出発
http://youtu.be/fw0BSW4Wx0k
でらデモ・反自民党デモB 先頭2人でコール、社民平山さん合流
http://youtu.be/pDTQtXkYVcY
でらデモ・反自民党デモC パルコ附近を南下
http://youtu.be/CvzcibEKO5Q
でらデモ・反自民党デモD デモ終盤と、ゴール地点での演説
http://youtu.be/kD3Jn8BMLaE

雨の中、TPPちゃぶ台ストリートミーチング開催(名古屋)

http://www.janjanblog.com/archives/95980

雨の中、TPPちゃぶ台ストリートミーチング開催(名古屋)

TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)参加についての議論が、ある程度にぎわっています。
一部、製品の遺伝子組み換え表示に付いて、標示変更が行われている企業もあるようです。

TPPに関しては、交渉内容が非公開である事などから、よくわからないもの、ということで、
議論もイマイチ盛り上がっていないようです。

ですが、自由貿易を促進するTPPは、
海外の安い製品が大量に入ってきて、農家に大被害を与えたり、
安全基準の違う海外農産物(主にアメリカ)や遺伝子組み換え農産物の販売促進のために基準や標示が変更されたり、
外資の保険サービスを売りやすくするために、日本の国民皆保険サービスが骨抜きにさりれたり、
特許基準が海外(主にアメリカ)の基準にひっぱられ、医薬品が高くなったり、
公共事業や労働市場に外資が参入しやすくなって、労働条件が過酷になったり、
などの変化がおきるのではないか、といわれています。

(牛丼は、米と牛肉が安く入ってくるので、安くなるかもしれない、と言われています)
(とはいえ、牛肉はかなり自由化が進められており、すでに牛丼は安いですが)

そこで、そんな「大変らしいけど、つかみどころのないTPP」について、路上で通行人とともに話題にしよう、という取り組みが、名古屋で開催されています。

金山駅南口で開催された「TPPちゃぶ台ストリートミーチング@名古屋」の様子。開催当初は雨が降っており、人もまばらだった。牛の格好をした人がさしているのは巨大パラソル。設置された構造物ではない。(5/10)

金山駅南口で開催された「TPPちゃぶ台ストリートミーチング@名古屋」の様子。開催当初は雨が降っており、人もまばらだった。牛の格好をした人がさしているのは巨大パラソル。設置された構造物ではない。(5/10)

***

5月10日、
「TPPちゃぶ台ストリートミーチング」が、名古屋南部のビジネス街で交通の要所、金山駅南口で開催されました。
呼びかけたのは「STOP TPPデモ」などを開催している、アクション名古屋とLOVE&ビンボー作戦本部のみなさんです。

この路上ミーチングは、デモのモーティングを路上でやって、ついでに通行人も巻き込んでみよう、という発想で開催されたものです。
農業新聞などでは「名古屋を皮切りに各地で開催」と紹介されていますが、実際には名古屋のミーチングは、
高円寺で開催されていたものを参考に、より通行人を巻き込みやすいように行われたもので、ビミョーに違うような気がします。

この日は雨が降っており、スタッフの間では開催はやめておこうか、という話しも出ていましたが、
農業新聞に掲載されてしまったので、一人でも楽しみにしている人がきたら可哀想、ということで開催が決行されました。

金山駅南口は、普段から絵を書いたり音楽をしたり、変わった自転車を乗っている人がいたりと、
若者がたむろしていることで知られています。
鉄道路線の分岐点にもなっていて、乗り降り客も多い駅です。
その駅の南口で、机を用意して、お茶とお菓子を並べて看板を掲げています。
雨対策としては、氷河期世代ユニオンの小島さんが、牛の着ぐるみを着て、
巨大なビーチパラソルのようなものを持って立っています。

小島さんの話しでは警察から文句をいわれたら嫌なので、
「この傘は僕が個人的にさしているもので、構造物ではない」と主張するためのものだそうです。
マンションのモデルルーム公開などで、イスに座ってカンバンをもっているバイトの人のようなものでしょうか?

当初は雨も激しく、どうなるかと思われましたが、それでもこの路上ミーチングを楽しみに参加する人がチラホラと集まり出します。
そしてその周囲には、IWJ(*1)、ニコ生放送(*2)、まやtube(*3)、EsaTube(*4)などの、名古屋の市民メディアが勢ぞろいしており、
一時期「参加者よりもメディアが多い」という、間抜けな状態になっていました。
また、参加者の中にサッカボールをもってきている人もいて、通行人にパスをしてTPPについての話題をふる、ということにチャレンジしている人もいました。

「TPPちゃぶ台ストリークミーチング」で、TPPについて話し込む通行人。この日は市民メディアも多数参加して大いに盛り上がった。(5/10)

「TPPちゃぶ台ストリークミーチング」で、TPPについて話し込む通行人。この日は市民メディアも多数参加して大いに盛り上がった。(5/10)

後半、雨もほどなく止み、参加者も次第に増えて、それなりに盛り上がりました。
TPPについてどう思うか、という投票もしてもらいました。

路上ミーチングで通りすがりの人達との会話で、わかってきたこととしては…

・TPPについて語ろう、ということをしても「どうせ反対でしょ」と言われて話しづらい状況があるが、この形式だと話しやすいかもしれない。
・実際にはTPPについてよくしらないが、働いても状況が良くならない自分の境遇と「優遇されている日本の農業」というステレオタイプなイメージを比較して、なまけている農家は卑怯なので酷い目にあえ、という意味で賛成してしまっている人がいる。
(本当は日本の農業・畜産はかなり自由化されている。農家の所得保障も欧米に比べて低いのが実態)
・TPPは農家だけの問題で、自分たちの保険や雇用にも影響がでる可能性がある、ということを知らない人も多い。
・会社からの帰り道にこういうものがあるのは面白い、毎週やって欲しい、という人もいた。
・サッカーボールを返してくる人はノリが良いが、たいていTPPについては知らない。話題にならないこともある。
・通りすがりにポーランド人の一団がいた。TPPはよくわからないが、ポーランドにはロシアとの貿易自由化の話しがある。「ファック・グローバルエコノミー」と言っていた。

などでした。
TPPについてのご意見集計の結果は…

反対 13票
賛成 7票
よくわからない 7票でした。
「反対」にはスタッフも入っているので、やや大目とはいえ、スタッフは3名しかいないので、実際には、それぞれほぼ同数か、やや反対多し、ということでしょうか。

次回の「TPPちゃぶ台ストリートミーチング」は、翌週の金曜日開催。
その次は未定です。

雨も上がり、参加者が増えてもりあがる「TPPちゃぶ台ストリートミーチング@名古屋」。通行人からは「毎週開催してくれ」との声も上がった。(5/10)

雨も上がり、参加者が増えてもりあがる「TPPちゃぶ台ストリートミーチング@名古屋」。通行人からは「毎週開催してくれ」との声も上がった。(5/10)

「ストリートミーティング各地に 怖さ知って」と、各地に広がるTPPちゃぶ台MGを伝える日本農業新聞(5/10付)。ただし「10日の名古屋を皮切りに」という説明は、若干違う模様。

「ストリートミーティング各地に 怖さ知って」と、各地に広がるTPPちゃぶ台MGを伝える日本農業新聞(5/10付)。ただし「10日の名古屋を皮切りに」という説明は、若干違う模様。

第2回名古屋TPPストリートミーチング

日時:2013年5月17日(金)19:30~
場所:金山駅南口
呼びかけ:アクション名古屋・LOVE&ビンボー

好評だったので第二回、開催します。
おやつ持参歓迎。

案内ページ
http://blog.earthday-aichi.net/?eid=218
FBイベントページ
https://www.facebook.com/events/273484579454906/?context=create 

*1 IWJ
2013/05/10 【愛知】第一回名古屋ストリートミーティング
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/78085 

*2 ニコ生放送局
名古屋ちゃぶ台ミーティング【金山】4枠目
http://nico.ms/lv137283934
名古屋ちゃぶ台ミーティング【金山】3枠目
http://nico.ms/lv137277430
名古屋ちゃぶ台ミーティング【金山】2枠目
http://nico.ms/lv137272202
名古屋ちゃぶ台ミーティング【金山】
http://nico.ms/lv137267608 

*3 まやtube
「警察に弾圧されることが夢」という不埒なキぐるみ活動家、ダンゴムシまや氏のyoutube局
http://www.youtube.com/user/msa111934 

*EsaTube
筆者Esamanのやっているyoutube局
http://www.youtube.com/user/esamanihi


前回記事:
TPP交渉参加表明直後、名古屋で反TPP行動。アノニマスも登場
http://www.janjanblog.com/archives/94003 


●EsaTube映像
TPPちゃぶ台ストリートミーチング@金山南口・第一回 .
http://www.youtube.com/embed/vJ5aC20fSh4
TPPちゃぶ台ストリートミーチング@金山南口・第一回 小島君が語ります
http://www.youtube.com/embed/mp5890zg5E8
TPPちゃぶ台ストリートミーチング@金山南口・第一回・ご意見集計
http://www.youtube.com/embed/GBo-YQ3gFac 



●5.19 NO TPPアクション名古屋

日時:5月19日(土)13:30集合 14時出発
場所:栄公園(栄第二公園 オアシス21と中部電力の間)
呼びかけ:
アクション名古屋
LOVE&ビンボー作戦本部
http://blog.earthday-aichi.net/?eid=167

blog: http://blog.earthday-aichi.net/
FB: http://www.facebook.com/earthdayaichi
ツイッター: https://twitter.com/LOVE_and_Binboo

技術提供:氷河期世代ユニオン

すでに満開? 名古屋市の中心部の裏街道の桜並木 #桜

http://www.janjanblog.com/archives/93946


すでに満開? 名古屋市の中心部の裏街道の桜並木

3月21日16時頃撮影。東区のHPによると、この寒桜の並木道は、1961年に「名古屋で一番早く咲く桜を植えていただきたい」という地域の要望から植えられたもののようです。

3月21日16時頃撮影。東区のHPによると、この寒桜の並木道は、1961年に「名古屋で一番早く咲く桜を植えていただきたい」という地域の要望から植えられたもののようです。

名古屋市の中心部からやや東寄り、名古屋高速の東側にある南北に突き抜けた街道沿いの桜が、すでに満開となっています。
桜は、やや色が強めのものとそうでないものがあり、ソメイヨシノではなく「オオカンザクラ」と「カンヒザクラ」という種類のものだそうです。

この南北の道は、昔の街道かなにかかもしれませんが、通りの名前はわかりません。

具体的には、
交差点・広小路新栄一(広小路通り)あたりから、北に伸びていて、
交差点・桜通泉2丁目(桜通り)…毎週金曜日に「関電前行動」の行われている関電支社ビルがあるすぐ近くです。
交差点・飯田町(外堀通り)
交差点・白壁(出来町通り)
などを通り、
名鉄瀬戸線の尼ヶ坂駅にまっすぐ抜ける道です。

桜通泉2丁目の北側付近から、白壁の交差点あたりまで、道沿いに桜並木が続いており、
桜が、ほぼ満開になっています。
鳥が桜の花をつつくようで、花の形のまま落ちているものがいくつかみられました。

名古屋は、まだまだ肌寒いです。

関連リンク:
名古屋市オオカンザクラの並木町(東区)
http://www.city.nagoya.jp/higashi/page/0000033464.html

東区のページより「オオカンザクラの並木道」の地図。

東区のページより「オオカンザクラの並木道」の地図。

震災二周年の名古屋。福島県からの避難者の話

 http://www.janjanblog.com/archives/93868

震災二周年の名古屋。福島県からの避難者の話

震災二周年の名古屋。空が暗くなり始めた頃、キャンドルを点火しはじめた。風も強くまだ肌寒い。

震災二周年の名古屋。空が暗くなり始めた頃、キャンドルを点火しはじめた。風も強くまだ肌寒い。

震災から二周年となる3月11日、
名古屋の中心部で、キャンドルナイトとデモ行進が、
名古屋の市民団体「未来につなげる東海ネット」によって開催されました。

やや風の強いなか、名古屋の中心部のテレビ当近くで、
竹の中にロウソクを入れたもので「NO NUKES」の文字を書いて、
被災者の方のメッセージの紹介や、実際に名古屋の非難してきている方の話などを紹介したのち、
歌詞カードを配り歌を歌い、デモ隊は出発しました。

まだまだ寒い中、しかも暗くなってからのデモにも関わらず、
この日は170人ほどの人が参加し、中部電力の前を回ってデモを行いました。

キャンドルで作られたNO NUKESの文字。周囲がすっかり暗くなっても、キャンドルの点火作業は続く。

キャンドルで作られたNO NUKESの文字。周囲がすっかり暗くなっても、キャンドルの点火作業は続く。

完成したNO NUKESの文字を囲んで、歌を歌った後にデモに出発した。

完成したNO NUKESの文字を囲んで、歌を歌った後にデモに出発した。


●福島県伊達市から避難してきた人の話
実際に福島県伊達市からの被災者で話をしてくれたのは、
震災直後、子供7歳~1歳の子供4人(現在は5人になった)をつれて避難してきた、
岡本早苗さん(34)。
震災直後は子供をつれて避難をしてきて、夫はその3ヵ月後に仕事を辞めて避難をして、
一家まるごとの避難生活になった。

 

岡本さんの実家が名古屋だったために名古屋に避難することになった。
実家が名古屋といっても、夫も子供も連れての移住生活では、
実家に住んでいた頃の状態とはずいぶんと違い気を使うことが多く、気楽なものではなかった。
また、夫の仕事も、けっして若いというわけでもないので、
再就職先はすぐには見つからず苦労をしたそうです。
現在は警備会社で正社員となり生活は安定したものの、
福島県にいた当時に比べると収入や住宅事情には厳しいものがあるそうです。
また、岡本さんの知り合いでも、事情が許せば福島県を脱出して移住したいと思っている人は多いのですが、
現地ではそのことを自由に話せるわけでもなく、また移住しても仕事がみつかる保障もないので、
なかなか移住できないでいる人はおおい、ということでした。

デモの様子。テレビ塔南側の噴水から出発して、中電を回って帰る短いコースである。

デモの様子。テレビ塔南側の噴水から出発して、中電を回って帰る短いコースである。

●震災一周年、二周年の名古屋での集会事情
名古屋では震災一周年の昨年、
似たような名前の集会が、
同じ会場で、
10日(3.10サヨナラ原発inあいち~いのちの集会・市民運動中心)と
11日(3.11さようなら原発in愛知~明日につなげる大集会・革新系諸団体や労組中心)と連日、
異なる主催者によって、
震災一周年の集会とデモが開催されました。

今年は、
3月3日(3.11明日につなげる大集会・革新系諸団体や労組中心)と
3月11日(原発なくそう3.11キャンドルアクション・市民運動中心)に、
かなり趣の異なる集会となりました。

なお、筆者は2012年は両方の紹介の実行委員をしていましたが、
今年は3月3日の集会のほうのみ、実行委員として関わっています。
理由は「市民団体のほうの集会は、直前まで開催そのものを知らなかった」からです。

●2012年・名古屋の「震災一周年」
大震災一周年・愛知では3月10日にキャンドルナイト(第一日目)
http://www.janjanblog.com/archives/68007
大震災一周年・愛知では3月11日にビッグフラッグ(第二日目)
http://www.janjanblog.com/archives/68564

●映像など
IWJ
20130311原発なくそう3.11キャンドルアクション – Ustream
http://www.ustream.tv/recorded/29905180 

EsaTube
原発なくそう3.11キャンドルアクション A 関東からの避難者の方の話
http://youtu.be/qJFH4maE1Bo 
原発なくそう3.11キャンドルアクション B 板屋さん歌
http://youtu.be/b_d_MZolR2s 
原発なくそう3.11キャンドルアクション C 子供をつれて避難の岡本さんの話
http://youtu.be/K_jOOk0OrjE 
原発なくそう3.11キャンドルアクション D デモ行進中
http://youtu.be/pped7bSWor0 
原発なくそう3.11キャンドルアクション E デモ行進・中電前
http://youtu.be/5L5Wdj9PsiA 

アイヌの伝統家屋、その後。野外民族博物館リトルワールド

http://www.janjanblog.com/archives/93962 

アイヌの伝統家屋、その後。野外民族博物館リトルワールド

2010年2月に新築された「ポロチセ」。新築時には萱の黄色をしていたが、風雨にさらされて色合いが渋くなっている。左手の小さいものはトイレ。

2010年2月に新築された「ポロチセ」。新築時には萱の黄色をしていたが、風雨にさらされて色合いが渋くなっている。左手の小さいものはトイレ。

新築後3年のアイヌの伝統家屋チセ。手前に見えるのは熊の檻。熊猟のさいにみつけた小熊を連れて帰り、屋内で育てて、大きくなったら外の檻に移す。檻は家の主人が窓から見える位置にある。

新築後3年のアイヌの伝統家屋チセ。手前に見えるのは熊の檻。熊猟のさいにみつけた小熊を連れて帰り、屋内で育てて、大きくなったら外の檻に移す。檻は家の主人が窓から見える位置にある。

愛知県犬山市にある「野外民族博物館リトルワールド」には、
アイヌ民族の伝統家屋「チセ」が三棟立っています。

この三棟のチセのうち、もっとも大きな「ポロチセ」の建て替えが
2010年2月に行われました。

その当時の様子は、JANJANでの詳細にレポートしています。
(記事を大量に書きすぎて、当時の編集部の人に「文化欄がアイヌの家で埋まってしまう」と苦情を言われた記憶があります)

建て替えから3年が経過したいま、アイヌ民族の伝統家屋はどうなっているでしょうか?
現在の姿をレポートします(2月23日訪問)。

その前に、アイヌ関連の記事を書くのはひさしぶりなので、知らない人も多いでしょうから、
アイヌと和人の歴史について、軽く説明しておきます。

●先住民族アイヌの、おおまかな歴史。
北海道を中心に、千島・樺太。東北の一部に住んでいた先住民族であるアイヌ民族は、
和人(日本国の主流民族。「ヤマト民族」が指す民族概念と多分同じもの)とは
異なる言語、文化、習慣をもつ、異なる民族です。

和人とは(もちろん他の民族とも)交易を通じての交流がありましたが、
江戸中期には交易相手というよりは、日本経済で流通する物産を生産する下層の生産者となっていきます。
和人との間には、交易レートや劣悪な労働環境を起因として三度の戦争がありました。
(コシャマイン戦争1457年、シャシクシャイン戦争1669年、クナシリ・メナシ戦争1789年)
三度の戦争があったものの、アイヌ民族が和人化する、ということは基本的にはありませんでした。

江戸末期にロシア帝国南下を受けて、当時の政権が、
アイヌは日本人でありアイヌの住む土地は日本領だと主張するために、
アイヌ民族の和人化を推進しますが、当時は北海道(蝦夷地)に和人はあまり定住しておらず、
効果は上がりませんでしたが、明治二年の北海道の植民地化(1869)以後、
大量の植民者(開拓者)が移住し、文化や習慣が法的に禁止され、ほとんどのアイヌは生活基盤を失い、
急速に「和人化」していきました。

和人化しても、明治期のアイヌの戸籍には「旧土人」などと記載されており、行政上も区別(差別)が存在しました。
戦後にその記載はなくなったものの、アイヌ民族の子孫らの経済状態は、かなり劣悪な状態が続き、
日本政府は生活格差を解消するために、北海道限定で福祉対策などの事業を行いました。

アイヌ民族としての権利や自覚が見直される中、アイヌ文化振興法が制定(1997)。
2007年の国連での先住民族の権利宣言採択の際には
「アイヌ民族が先住民族かどうかわからない」としていた日本政府も、
翌年2008年には国会でアイヌ民族を先住民族とする決議を行い、
「アイヌが先住民族として存在すること」が認められた次第です。

とはいえ、政府に存在が認められたり、文化振興の法律ができたとしても、
今を生きるアイヌにとって、アイヌ文化が身近であるかどうかは、また別問題であり、
また、多くの日本人(和人)が、いろいろとビミョーな問題も多いアイヌ民族の現在について、
どれだけ理解している人がいるか、という問題も、また別問題です。

新築後3年のアイヌの伝統家屋チセ。手前に見えるのは熊の檻。熊猟のさいにみつけた小熊を連れて帰り、屋内で育てて、大きくなったら外の檻に移す。檻は家の主人が窓から見える位置にある。

新築後3年のアイヌの伝統家屋チセ。手前に見えるのは熊の檻。熊猟のさいにみつけた小熊を連れて帰り、屋内で育てて、大きくなったら外の檻に移す。檻は家の主人が窓から見える位置にある。

チセの解体新築プロセスの書かれた展示パネル。北海道から職人と材料の両方がやってきて現地でくみ上げた。

チセの解体新築プロセスの書かれた展示パネル。北海道から職人と材料の両方がやってきて現地でくみ上げた。

●アイヌ民族の伝統家屋「チセ」新築3年後。

新築後3年たったアイヌの伝統家屋「チセ」のレポートに移ります。
アイヌといっても、親や身内が伝統文化に携わっていたり、地域のアイヌ民族コミュニティとの関係性が維持されている、
ということでもない限り、基本的にはアイヌ文化とは無縁の生活を送っている人が大半だと思います。

筆者は内地(*1)出身なので、もちろんアイヌ文化などにはほとんど接していないわけですが、
意識的に縁のあった年寄りに学びに行ったりしており、多少は詳しいほうですが、
それでも伝統家屋が実際に建てられるのを見るのは初めてでした。

チセは、観光地や資料館などには建っていることがあります。
アイヌ文化振興法もできたので、最近ではその資金を使ってチセを建てることも多くなってきました。
新築時の棟梁、尾崎さんへのインタビューにもあるとおり、
2010年頃はチセの建築ラッシュで、何棟も建てるということもあったそうですが、
尾崎さんが建築技術を学んだ当時(数十年前)は、チセが建てられることは多くは無いので、機会を見つけて手伝いに行って学んだ、ということでした。

リトルワールドで2010年建て直されたチセは、
1983年に萱野茂氏(故人)が監修して建てたもので、
1993年に一度屋根の葺き替えをしたものの、そのままになっていたものです。

2010年の新築時には、全体が綺麗な萱の黄色をしていたものが、外観は灰色っぽく変色しています。
アイヌの伝統家屋の特徴ともいえる、段々になっている屋根の構造は残っています。
建て替えられなかった隣の古いチセと見比べると、この屋根の段が経年劣化でなくなっていく様子がわかります。
アイヌの伝統家屋は、萱を束ねたものでできており、立てて縛ってある壁とは違い、
屋根の部分の萱は引き抜くことができるので、子供が引き抜いて怒られる、ということがよくあったそうです。
チセの北側の日のあたらない部分には、コケが生えており、ところどころ緑色になっている部分もありました。

屋内の萱は、それほど退色しておらず、割と綺麗な黄土色をしていました。
人が住んでいないので、雨漏りしているところもあるようですが、それほど深刻なものでもないようでした。
人が中に住んで煮炊きをしていると、雨漏りも少なくなる、という話も聞きます。

基本的に屋外展示でまどなども開けっ放しなので(窓には簾がついています)、
全体的に埃っぽくなっています。
これは開口部が空いたままになっている、リトルワールドのほかの野外建築にも起きている現象なので、
時々中でなにかをして、掃除するなどしないと、解決できないものかもしれません。

チセの屋根などに飾られているイナウ(*2)も、まだ色も白く綺麗なままでした。
このチセでは、新築時にチセノミ(*3)をして、その際に祭ったイナウも安置場所に無事刺さっています。

チセの内部。正面に見えるのはイナウを安置する場所。大きな2本のイナウが刺さっているのは、このチセで大きな儀式が2回行われたことを意味する。右上に出ている棒は、新築時に厄除けのために屋根に打ち込まれた矢である。

チセの内部。正面に見えるのはイナウを安置する場所。大きな2本のイナウが刺さっているのは、このチセで大きな儀式が2回行われたことを意味する。右上に出ている棒は、新築時に厄除けのために屋根に打ち込まれた矢である。

リトルワールドにはアイヌの伝統家屋が三棟ある。写真には二棟写っており、左手のものが古いチセ。経年劣化で屋根が平たくなっているのがわかる。

リトルワールドにはアイヌの伝統家屋が三棟ある。写真には二棟写っており、左手のものが古いチセ。経年劣化で屋根が平たくなっているのがわかる。

新築後3年経過してもチセ内部はまだ新しい状態で、見る部分もたくさんあると思いますが、
それは筆者がアイヌの伝統文化に興味があるからそう思うだけかもしれません。
このアイヌのチセは、リトルワールドのわりと入り口に近い部分にあるので、通る人は多いようですが、
割と良い状態が維持されていて、民具なども置いてある、チセの中まで訪れる人がすくないようなので、残念です。

また訪問時にリトルワールドでは、トルコのモスクを建設中でした。


●野外民族博物館リトルワールド・トルコイスタンブールの街OPEN
日時:3月16日(金)より公開
(同時期開催「トルコ写真展」「世界の肉料理」は6月30日まで開催)
場所:野外民族博物館リトルワールド(0568-62-5611)


*1 内地
北海道や沖縄で「日本本土」を指す言葉。割と若いでも普通に使う。
沖縄と北海道は「外地(植民地)」であったことの名残りである。

*2 イナウ
アイヌが紙を祭るときに作る御幣。木をうすくリボンのように削ったもので、色々な形がある。
儀式用の冠も、このイナウの束から作る。

*3 チセノミ
新築時にする祭事。カムイノミ(神事)のひとつ。
このチセのカムイノミでは、家を守るチセコロカムイの雇用継続も行われた。
筆者の過去の記事に詳しい。


関連記事:
野外民族博物館で「アイヌ祭り」開催。第二段・歌と踊り、トンコリの公演。 2010年04月22日
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http://blog.livedoor.jp/esaman/archives/51457004.html
野外民族博物館にて「アイヌ祭り」開催。第一弾・アイヌ語教室とトンコリ。 2010年04月18日
http://news.livedoor.com/article/detail/4724455/
http://blog.livedoor.jp/esaman/archives/51454639.html
アイヌの伝統家屋の建て直し・チセノミの儀式 その(3)ハルランナ、イナウの安置、ご馳走 2010年03月31日
http://blog.livedoor.jp/esaman/archives/51446106.html
http://janjan.voicejapan.org/archives/2971876.html
アイヌの伝統家屋の建て直し・チセノミの儀式 その(2)チセチョッチャ 2010年03月29日
http://blog.livedoor.jp/esaman/archives/51444655.html
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アイヌの伝統家屋の建て直し・チセノミの儀式 その(1)大勢の観客の前でカムイノミを開始 2010年03月27日
http://blog.livedoor.jp/esaman/archives/51443952.html
http://janjan.voicejapan.org/archives/2945842.html
アイヌの伝統家屋の建て直し・「みどころ」の紹介 2010年03月25日
http://blog.livedoor.jp/esaman/archives/51442619.html
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「野外民族博物館リトルワールド」にも春が来た 2010年03月22日
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アイヌの伝統家屋の建て直し・ついに完成! 監修者の萱野志郎さんに話を聞いた 2010年02月27日
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アイヌの伝統家屋の建て直し・アイヌの家が「沖縄と台湾の間」にある意外な理由 2010年02月26日
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アイヌの伝統家屋の建て直し 壁まで完成・外装完成まであと数日 2010年02月25日
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「野外民族博物館 リトルワールド」アイヌ伝統家屋建て直し・棟梁の尾崎剛さんに聞く 2010年02月12日
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アイヌの伝統家屋の建て直しフォトスナップ・進む作業
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「野外民族博物館 リトルワールド」アイヌの伝統家屋建て直し、急ピッチで進行中 2010年02月10日
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「野外民族博物館 リトルワールド」でアイヌ伝統家屋の建て直し始まる 2010年02月03日
http://blog.livedoor.jp/esaman/archives/51350357.html
http://janjan.voicejapan.org/archives/2527809.html
「先住民族サミット」初日。上村英明さんにCOP10での戦略を聞く。2010年10月16日
http://blog.livedoor.jp/esaman/archives/cat_50042682.html
http://janjan.voicejapan.org/archives/19438
上村英明さんに聞く(2) 先住民族・土人の定義について
http://blog.livedoor.jp/esaman/archives/51434246.html
http://janjan.voicejapan.org/archives/2854100.html
上村英明さんに聞く(1) 先住民族とCOP10の意外な関係
http://blog.livedoor.jp/esaman/archives/51434116.html
http://janjan.voicejapan.org/archives/2824354.html
導入にも学問の施設としてのプライド 野外民族博物館 リトルワールドのボランティアガイド制度 2008/06/21
http://janjan.voicejapan.org/area/0806/0806130504/1.php
http://blog.livedoor.jp/esaman/archives/51470479.html
イヨマンテを知っていますか?「アイヌと共に語る」講座より(小宮朗) 2009/05/22
http://janjan.voicejapan.org/culture/0905/0905173539/1.php
http://ameblo.jp/komiya-journal/entry-10544146374.html

イルミネーションの輝くクリスマスをコタツで占拠

http://www.janjanblog.com/archives/91644

イルミネーションの輝くクリスマスをコタツで占拠

名古屋の繁華街、栄では、街路樹などもイルミネーションで飾られ、中心部にあるテレビ塔もライトアップ。
クリスマスの雰囲気が盛り上がっていました。

そのクリスマスの雰囲気を台無しにするアクションが、24日のクリスマスイブに開催されました。

イルミネーションで飾られたクリスマスの夜に突如現れた路上コタツ。背後にはテレビ塔が見える。

イルミネーションで飾られたクリスマスの夜に突如現れた路上コタツ。背後にはテレビ塔が見える。

クリスマスのイブのこの日、マイクを持った一団がテレビ塔の一角に現れ、原発のことや、震災瓦礫受け入れの問題、そして瓦礫受け入れに反対して大阪で逮捕された人が出た、というようなことを、道行く人たちにアピール。
途中、フクシマからやってきた人が原発は必要だと声をかけてくるなど、ギャラリーも巻き込んでマイク活動は盛り上がっていました。

その後、路上にコタツとストーブを並べて、その上でおでんを煮たり、ケーキを作ったりして、道行く人に食べさせたりして、かなり遅い時間まで路上で宴会をしていました。

コタツで宴会をしている人たちは、カップルを見かけると「うらやましいぞ」と声をかけ、カップルのみなさんは想定外の場所に現れたコタツに驚いたり、笑ったりしていました。

今回の企画をしたのは、名古屋で原発や放射能の問題で活動する個人の人たちが集まって作っている「名古屋街宣倶楽部」のみなさんです。
従来の街宣活動の持つマイナスなイメージを払拭するために、楽しみながら参加できるスタイルを考えていきたい、という思いでコタツ占拠を企画したとりことでした。

今回はたまたま発言テーマをが原発関連に固まってしまったけども、今後は原発問題に限らず、道行く人で話たい人がいたら気軽に参加できるようにしていきたい、とのことでした。

路上コタツ行動の前に、街頭で原発や放射能、瓦礫受け入れ反対アクションで逮捕者が出たことなどについて街頭宣伝するみなさん。

路上コタツ行動の前に、街頭で原発や放射能、瓦礫受け入れ反対アクションで逮捕者が出たことなどについて街頭宣伝するみなさん。

 

クリスマスの夜、原発や放射能の話題を道行く人たちに聞かせる。イルミネーョンと電気は切っても切り離せないが、雰囲気を台無しにしているともいえるが、民主主義とはそういうものたもしれない。

クリスマスの夜、原発や放射能の話題を道行く人たちに聞かせる。イルミネーョンと電気は切っても切り離せないが、雰囲気を台無しにしているともいえるが、民主主義とはそういうものたもしれない。

路上コタツでオデンを作りながら、ケーキを作成。パティシエは氷河期世代ユニオンの小島さん。「クリスマスを粉砕する」といいながらも、十分に満喫している模様。

路上コタツでオデンを作りながら、ケーキを作成。パティシエは氷河期世代ユニオンの小島さん。「クリスマスを粉砕する」といいながらも、十分に満喫している模様。

関西弾圧連帯@名古屋 聖夜炬燵占拠 F 最後に路上でコタツとケーキ
http://youtu.be/M-X-q-M39ms
関西弾圧連帯@名古屋 聖夜炬燵占拠 A 氷河期小島
http://youtu.be/o0jsBfVdKMk
関西弾圧連帯@名古屋 聖夜炬燵占拠 B ダンゴムシまや
http://youtu.be/uivkBVGb8VM
関西弾圧連帯@名古屋 聖夜炬燵占拠 C Esaman
http://youtu.be/YWXWPNO5eL0
関西弾圧連帯@名古屋 聖夜炬燵占拠 D 木内舞 通りすがりの福島の人乱入
http://youtu.be/5qJXqesfoRc
関西弾圧連帯@名古屋 聖夜炬燵占拠 E 杉浦聡 メリークリスマス
http://youtu.be/9MVxQi5xhD8

名古屋でも脱原発・関電絡みで弾圧の気配? 当事者に聞く

http://www.janjanblog.com/archives/87562

名古屋でも脱原発・関電絡みで弾圧の気配? 当事者に聞く

全国各地で、脱原発関連の行動が行われています。

各地で、いろいろなアクションが行われていますが、
大飯原発を再稼動した関西電力前で毎週金曜日に行われる
「金曜行動」は全国(の関電支社)で行われており、
名古屋でも行われるようになっています。

名古屋での「弾圧騒動」の舞台となった関西電力名古屋支社の入ったビル(東海関電ビルディング)。株主として会社を見にきたら被害届けを出されたというひどい話が発生した。

名古屋での「弾圧騒動」の舞台となった関西電力名古屋支社の入ったビル(東海関電ビルディング)。株主として会社を見にきたら被害届けを出されたというひどい話が発生した。

一方、脱原発関連のアクションにたいして、警察が過剰に警備したり、
微罪、あるいはデッチ上げに近い罪状で関係者を逮捕をするという、
「弾圧」とよばれる事件も見られるようになって来ました。

街頭アクションにたいして過剰な「弾圧」をする警察は、
一般的な刑事犯を取り扱う部署とは違う警察(公安警察…公安委員会とはまったく違うもの)
が行っていることがほとんどです。
また公安警察は、普通の警察と違い、運動を監視する目的で、かかわっている人の情報を集めたりすることを仕事にしているスパイのような部分があります。

典型的な「公安による弾圧」の例:
「麻生さんのおうちを見にいこう」のどかな企画に警察暴力2008/10/27
 http://janjan.voicejapan.org/living/0810/0810270277/1.php
http://blog.livedoor.jp/esaman/archives/51471487.html

名古屋では、まだ脱原発関連での逮捕者は出ていないようですが、
現在「公安警察による弾圧」の可能性が濃厚な事件が進行しています。

その「事件」は、おおまかに言うと…

まだ名古屋では関電前行動が本格化していなかった当時(5月)、
関電の株を所有している人が、名古屋の関電支社も入っているビル(誰でも入れるビル)に、
関電が名古屋でどんな仕事をしているのかを見学したいという理由で入ってみて、時間外で閉まっていたのでトイレを借りて帰ってきた。
そのことで半年近くたった10月の終わりになって警察が呼び出しが何度もかかり、関係のない知人まで聞き込みをされ、不当な取調べを受けている、というものです

この事件の概要は12月7日発刊の週間金曜日923号「金曜アンテナ」にも掲載されています。
まだ逮捕者が出るような事態ではないものの、誰でも入れるようなビルに、
しかも株主が入ったところ警察から身辺を調べられて出頭を要請されるとは、まったく不当な話です。

真相をより追究すべく、この事件の当該として、不当な警察取調べをされた方に、直接話を聞きました。

関電行動が本格化して以降、関電東海ビルの前にはこのような立て看板が常時設置されている。

関電行動が本格化して以降、関電東海ビルの前にはこのような立て看板が常時設置されている。


●名古屋・関電弾圧の当事者、木村穣さんの話。

筆者:
木村さんはなにをしている人ですか?
木村穣(以下、J):私は、特になにもしていない、ただの一般人です。契約社員として働いていて、現在、37才になります。
以前は、趣味で映像関連の勉強をしていて、自主映像のイベントにかかわったり、映画会社の下請けの仕事などもしていました。
最近は、広告会社で着ぐるみを着て子供たちに接する火災予防キャンペーンの仕事をしていますが、子供たちを喜ばせるのは実に楽しいです。

名古屋の関電に株主として訪問したことを理由に、警察に呼び出された木村穣氏。少し疲れた感じで話をしてくれた。

名古屋の関電に株主として訪問したことを理由に、警察に呼び出された木村穣氏。少し疲れた感じで話をしてくれた。

筆者:この事件について記者会見を行ったそうですが、どうでしたか?
J:記者会見は、11月12日の15時半に、名古屋地裁地下にある司法記者クラブで行いました。
呼びかけは、この事件を担当してくれている弁護団の中谷雄二弁護士らが中心的に行ってくれました。
記者会見当日は、記者クラブに加盟していない赤旗などのメディア以外は、大手メディアの記者は一通り出席していました。
個人的には熱心に聞いてくれた記者もいたのですが、残念ながら記事にはなりませんでした。

筆者:今回、週刊金曜日にはどのような経緯で掲載されたのですか?
J:記事を執筆した有名なライターの竹内さんが別の経済誌の取材でたまたま名古屋に来ていたので、この話を聞きつけて書いてくれました。
竹内さんは警察での取調べにも同行して取材をしてくれました。
週刊金曜日の記事の写真はその際の写真です。先頭が「浜岡原発差し止め訴訟」に取り組む北村弁護士で、その後ろが私です。

筆者:事実は週間金曜日の記事のとおりですか?
J:そのとおりです。ただし一箇所だけ、微妙に違う部分があります。
週刊金曜日の記事では私か関電支社を見に行ったことが「興味本位」ということになっていますが、実際にはそうではなくて、
関電の株主として、関西電力がこの東海地域でどんな業務をしているのかにたいへん関心があったので、ぜひ業務の現場の見学をさせてほしい、というのが正確な理由です。

筆者:週金の記事を読んでいない人もいるので、事件の大まかな流れを教えてください。
まずは問題とされている当日、関電支社で起こったことを説明してください。
J:5月25日、私は、東電福島第一原発の事故が起こる以前から、関電の株を長~く所有していたので、近くに寄ったついでに、関電が名古屋でどんな仕事をしているのかが気になり、会社訪問してみることにしました。
その時点では、関電前の行動はあまり盛んではなく、抗議に来ている人々もまばらでした。
私は、そのときは抗議に来たのではなく、株主として関電の業務に関心があって、東海支社の受付に行こうとしたのです。関電東海支社の入っているビルは、関電不動産という関連会社が管理しているオフィスビルですが、関電以外にも、テナントとして法律事務所や建設・設計会社、コンビニなども入っていて、一般に自由に立ち入ることのできるビルです。
そのビルに入ろうとしたところ、ビルのガードマンが「抗議に来ている人は入れるなと言われている」といって止めようとしたので、
私は抗議に来たのではなくて、株主であり、電力会社の顧客として、関電の業務を見に来ただけだと説明すると、警備員は迷ったようですが引き下がって入場を許可しました。関電前抗議によく参加している知人も、私の行動を心配したそうで、後から同行しました。
そのままエレベーターで関電支社のある階にいったのですが、業務時間が過ぎていてしまっていたので、トイレを借りて帰りました。

筆者:それだけの話ですか?
J:それだけです。もともと誰でも入場できるオフィスビルに入っただけです。
取調べの際の警察のストーリーでは、私が「ガードマンの制止を振り切った」ことになっていましたが、
ガードマンは、私が株主として見に来たことを伝えると、納得して制止はせず、引き下がったのです。
また、私たちがエレベーターが来るのを待っている間も、とくに何もせず見ていただけなので「制止」する意思もなかったのではないかと思います。
警察では取り調べの際に「監視カメラの映像と説明が食い違うところがある」と言われましたが、その映像のどこが食い違っているのか実際に見せてほしいと要望しましたが、「捜査の秘密上」見せられない、と言うだけでした。

筆者:それが5月の話で、しばらくなにもなく10月の終わりに突然警察から呼び出しですか?
J:そのとおりです。10月29日の朝、突然関電支社ビルの所轄の東署から電話がありました。私が平日の日中の仕事中にも関わらず、電話は1時間おきに5、6時間何度もかかり続けました。
それだけでなく、自宅に数人の警察官がおしかけてきたり、文書で呼び出し文書を作ってポストに投函していったりと、しつこく呼び出しが続きました。
私としては、株主として誰でも入れるオフィスビルに訪問しただけで建造物侵入の嫌疑がかかるとは疑問なので、弁護士に相談したところ、
中谷弁護士が動いてくれて、東署に対して、弾圧目的の不当な捜査だ、と抗議文をFAXしたり(11月2日)、内容証明郵便を送ったりしてくれました。

筆者:ヘリクツに近い容疑ですね。そのあとどうなりましたか?
J:弁護団からの申し入れをしても、文書での呼び出しが行われたので、
弁護士の意見で、東警察署に弁護人に同行してもらって、仕事を一日休んで取り調べに応じることにしました。

筆者:取調べはどうでしたか?
J:初めての経験でしたが、取調べは大変つらかったです。取調べに弁護人が立会いを求め、週刊誌記者も写真を撮らせることを求めたのですが、
「署の規定でできないことになっている」との理由で断られました。その規定に、もちろん法的根拠はありません。
取調室は署の刑事課の3階にあり、厳重に鍵のかかった廊下の奥にありました。
第一の扉を抜けた向こう側に3~4室ほどの取調室があり、取調べ担当警察官によって、入退室のたびに鍵の施錠が行われます。
それぞれの取調室は大変狭く、完全な密室で、4畳ほどの部屋に机があり、窓がひとつだけでした。

筆者:今回の取調べは任意ですよね?
J:強制的な取調べではなく、任意の取り調べです。
実際に取調室では、扉の鍵をしめられ、取調官が机をはさんでドアを背にして二人ですわり、
立ちふさがるようになっているので、一般人がとても途中で任意で帰れるような状態ではありませんでした。
同行した弁護士と記者が一階で待機しているということもあってか、
黙秘権があることや、あくまでも任意の取調べであることの告知は、丁寧になされた印象があります。
作成された供述調書の気に入らない部分についても、何度も修正を求めたところ応じてくれました。

筆者:具体的に、何が怖かったですか?
J:身体を拘束されているわけではないので、それは怖くないのですが、
取調官が怖く、また密室でのシチュエーションが怖かったです。
弁護人や記者が待機していない一般の被疑者の場合は、どんな対応をされるのか、権利があると知っていても、取調官が高圧的に話をしたら調書の修正箇所などを言い出せるだろうか、と心配になりました。
取調べの時間は、弁護人らが当初から事前に申し入れたとおり、きっちり一時間でした。
取調べは私が午前、もう一人の同行者が午後でした。
その間、弁護人と記者か一階でずっと待機してくれていました。
また、弁護団のみなさんが「なにか問題があったら国賠訴訟を提訴する」ということを警察に事前に強く通知していたので、それも効いていたのだろうと思います。
 

関電東海ビルの前では毎週金曜日、原発再稼動反対のアクションが行われている。

関電東海ビルの前では毎週金曜日、原発再稼動反対のアクションが行われている。

筆者:取調べに応じた後、警察はまだしつこく電話してきますか?
J:現在は、そのような動きはありません。
私は2回取調べがあったのですが、弁護団のみなさんが強く抗議してくれたこともあってか、
一回目の取調べでは「監視カメラの映像と供述内容が違う」などと言っていた警察も、もう取調べすることがないのか、事件を検察官に送るようでした。たいへん実力のある弁護団もついていますし、おそらく不起訴処分になるのではないかと思います。

筆者:ジョーさんは株主とのことですが、株主総会には出たりしたのですか?
J:今年の6月23日に開催された総会に出席しました。私も会社の法的な実質的所有者である株主の権利として、経営に参与したいので参加しました。東電の株主総会のように、原発再稼動問題で荒れるか、と予測して参加したのですが、残念ながら原発の問題について、十分な議論はなされませんでした。
関電株主総会の全体像は、大手マスメディアは結論しか報道しませんが、IWJ大阪などの独立系メディアが、頑張って全体像をインターネットでユーストリーム中継していましたので、心強く感じました。
しかし、議長である八木誠関電社長が、3分で個々の株主発言をすべて中断してしまい、現体制に批判的、提案的な株主提案は、ことごとく否決される、ということの繰り返しで、総会はあっけなく終わってしまいました。

筆者:ジョーさんは会社の実態にも関心を持つ関電のまじめな株主ですね。株主として言いたいことはないですか?
J:祖父からゆずり受けた株ですが、東電の原発事故以前は100万円以上していたものが、現在では40万円ほどです。私の大切な資産も、原発のせいで激減してしまったので悲しいです。
経済的・経営的な観点からしても、世の中の関電に対する評価が、この株価の下落に現れていると思います。
大飯原発を再稼動して世界の人々に大きな迷惑をかけている関電から配当金を受け取っているものの一人として、
関電を変えていくために、これからも株主として積極的に経営に参与していきたいと思っています。

◇◇◇

名古屋で発生した「警察の弾圧」は、
実態としては、株主が誰でも入れるビルに入っている会社を見に行ったら、
住居侵入で被害届けを出されて警察から呼び出しをされた、という、実に無理のある話しだった、ということのようでした。

会社訪問に来た株主に住居侵入容疑で被害届けを出す関電不動産も、失礼な企業といえますが、
関電不動産が半年近くたって、自主的にそんなことをするとも考えにくいので、
この背景には、なにがしかの理由をつけて脱原発運動に捜査の手を伸ばしたい公安警察の策動がある、と考えるのが普通でしょう。
そのような不当なことをさせないためにも、今後の警察の動向に皆で大いに注目する必要があると思います。

近々、弁護士や木村さんらが中心となって、弾圧に対する救援会を立ち上げたい、とのことでした。
皆様のよりいっそうの注目をお願いします。

 

12月7日発刊の週間金曜日923号「金曜アンテナ」

12月7日発刊の週間金曜日923号「金曜アンテナ」

関連リンク:
関電支社を訪問した市民が「建造物侵入」容疑「運動つぶし」が目的か
http://blog.livedoor.jp/esaman/archives/51889281.html

脱原発運動を弾圧する公安警察に対して、抗議する(街の弁護士日記 守山法律事務所)
http://moriyama-law.cocolog-nifty.com/machiben/2012/11/post-4291.html

ツイッターデモ名古屋三回目。寒空の下300人参加

http://www.janjanblog.com/archives/86595

ツイッターデモ名古屋三回目。寒空の下300人参加

第三回ツイッターデモ名古屋の先頭でマイクを持つ主宰者。矢場町パルコ周辺。

第三回ツイッターデモ名古屋の先頭でマイクを持つ主宰者。矢場町パルコ周辺。

11月25日、今年4月に名古屋で発開催されたツイッターデモの、第三回目が行われました。

ツイッターデモは、既存の市民運動とはあまり縁の無い若者達が、友人に呼びかけて始めたもので、今年の4月、7月と開催されて今回で第三回目になります。
久屋大通り公園に集結して、栄の繁華街を一周、コースの最終工程の部分では、主宰者のコロさん(*1)がマイクを持って道行く人にアピール。
「原発反対。再稼動反対。遠藤のみなさん、歩くだけでも意志表示になります。できれば僕もこんな活動をせずとも、ずっと遊んでいられる世の中で生活したいです」
と語っていたのが印象的でした。

名古屋でのツイッターデモ開催の第三回となる今回の参加者は300人(実数)でした。
第一回260人、第二回1000人と集めてきたので、少ないという印象もあるかもしれませんが、
この日はとても寒く、市民活動などでは中核をなす年配層の参加者が少なかったのと、脱原発活動も落ち着いてきた印象もあるので、300人でも十分な参加者がいたと考えてもよいと思います。

ツイッターデモに参加していた某新聞の記者は500人以上いる、と興奮気味でしたが、300人というのは、筆者が実際にカウントした数ですので、間違いないです。
この日は時間があったので全3回、先頭から最後までカウントして、誤差は5-6人の範囲で300人でした。
市民活動において、デモの参加者数というのは、往々にして主宰者が多めに発表、警察発表は少な目に発表、という傾向があるように思いますが(選挙の票読みに似ています)、名古屋のツイッターデモの場合は、実際にカウントした数を発表し続けていて、筆者としては好印象をもっています。

ツイッターデモ名古屋では、オリジナルグッズを作成して販売しており、活動資金にあてるとのことでした。

◯価格…
・ステッカー 300円/枚
・バッジ 500円/セット
・トートバッグ 1,000円/枚
◯送料
・ステッカー/バッジ・・・150円
・トートバッグ・・・400円

詳細は下記にて
http://www.twitnonukes758.org/goods.html

街中を通過する第三回「No Nukes! NAGOYAデモ」の一行。警備の警察官の表情がおかしい。

街中を通過する第三回「No Nukes! NAGOYAデモ」の一行。警備の警察官の表情がおかしい。

街中を通過する第三回「No Nukes! NAGOYAデモ」の一行。この日はとても寒かった。

街中を通過する第三回「No Nukes! NAGOYAデモ」の一行。この日はとても寒かった。

街中を通過する第三回「No Nukes! NAGOYAデモ」の一行。それぞれお手製の原発反対のプラカードを持っている。

街中を通過する第三回「No Nukes! NAGOYAデモ」の一行。それぞれお手製の原発反対のプラカードを持っている。

EsaTube動画:
脱原発ツイッターデモ@名古屋・第三回A 出発前
http://youtu.be/eFoE4Cz6JUA
脱原発ツイッターデモ@名古屋・第三回B 先頭集団
http://youtu.be/wqNJsdkbkRM
脱原発ツイッターデモ@名古屋・第三回C 第二集団
http://youtu.be/mrKd2gEzYhE
脱原発ツイッターデモ@名古屋・第三回D パルコ周辺
http://youtu.be/dRW9SdF5C1s
脱原発ツイッターデモ@名古屋・第三回E 出発地点に帰還
http://youtu.be/xACHM_E0B1o
脱原発ツイッターデモ@名古屋・第三回F 終わりの集会
http://youtu.be/6ITWQXPE0sY

*1 コロさん
ツイッターデモの主宰者である若者の名前。
ハンドルネームかペンネームに該当するものと思われる。
コロさんは、会社員を務めながら友人たちに声をかけてツイッターデモの主催者となった。
経済的に特殊な状態にあることが多い「活動家」とは違い、本当に一般人である。
当初は「コロさん」だった彼は、ツイッターデモの参加者が増え、マスコミ各誌の取材をうける中で、実名が報道されている。
しかしながら、筆者の印象では「かなり執拗な取材攻勢によりやむなく公表した」ようにも見えることから、筆者の記事では第一回のツイッターデモでの彼の意向を尊重し「コロさん」と紹介しておくに留める。
なお、マスコミに実名が載って彼の職場にもデモをしていることが知られたが、会社の名前を出さないのであれば、ということで活動についてはとくに問題は無かったとのこと。
理解のある会社でよかったが、そうではなかった場合、どうなったのだろうか?

関連リンク:
TwitNoNukes758(脱原発ツイッターデモ・名古屋)
http://www.twitnonukes758.org/

関連記事:
脱原発ツイッターデモin名古屋、二回目1000人の参加で大幅拡大!
http://www.janjanblog.com/archives/76699
脱原発ツイッターデモ、名古屋で初開催
http://www.janjanblog.com/archives/68703

名古屋で初開催の虹パレ 現場の詳細レポート 

http://www.janjanblog.com/archives/84044

名古屋で初開催の虹パレ 現場の詳細レポート 

「虹パレ(虹色どまんなかパレード)」の最後に行われたバルーンリリース。様々な色の風船が、参加者の性の多様性をあらわしている。

「虹パレ(虹色どまんなかパレード)」の最後に行われたバルーンリリース。様々な色の風船が、参加者の性の多様性をあらわしている。

2012年10月27日、名古屋の歓楽街の中心にある池田公園で、名古屋では初開催のレインボーパレードが開催されました。

レインボーパレードとは、LGBT(*1)などをはじめとするセイシャルマイノリティ(性的少数者)の存在をアピールするために行われるパレードで、
ドラァグクィーン(過度な女装(?)をしたエンターティナー)やさまざまな仮装をした人が、音楽ととに町を楽しく練り歩くスタイルの「デモ行進」の一種です。

日本では東京、大阪、札幌などで毎年開催されているが、地方都市での開催は稀です。
セクシャルマイノリティの当事者は人口に比例して一定数存在するので、名古屋にも沢山住んでいるのですが、名古屋は保守的な土地柄で、住んでいる人の地元率も高いこともあって、セクシャルマイノリティの人たちの繰り出す繁華街は一定の規模であるものの(*2)
名古屋にはセクシャルマイノリティのアクティビストが少なく、街頭活動としての「レインボーパレード」は、今年が初の開催となります。(*3)

今回の初パレードの会場は池田公園。
女子大小路と呼ばれる夜のお店集中するエリアにある、ずいぶん木の少ない平たい公園です。
この日は雨が振るかも、という予報もありましたが、ずいぶん晴れて、厚いくらいの天気になっていました。
パレードの出発は14時ですが、筆者の到着した11時にはすでにスタッフがいて準備をしていました。
人が本格的に集まりだしたのは12時をすぎてから。
普通の格好の人もいれば、からの激しい仮装の人、露出の多い「大人のピカチュウ(男性)」のような人まで、色々な人が集まっています。
パレードの参加者は受付をして、二つあるフロート(*4)のうち、どちらに参加するかを決めて、手首に赤色か水色のリストバンドを巻いてもらいます。
参加登録をしないとパレードに参加できないかというと、そうではなくて、参加登録をした人は(リストパンドをした人)、パレード後にクラブなどで開催されるアフターパーティーの参加費が割引になる得点があるのでした。

ここで若干問題が発生します。
京都などで活躍する「変態左翼活動家(当人の自称)」の、ひびのまこと、さんが「オスプレイ反対」「アメリカはイラクのLGBTを殺した」などと書かれた黄色いプラカードをもって参加しようとして、主催者に参加するなと言われて、すったもんだする、という事件が発生しました。
主催者側の主張は、セクシャルマイノリティのパレードだから関係ないプラカードは困る、
ひびのまこと側主張は、デモはみんなものだからどんな主張をしても自由、アメリカ領事館の人がるのだからこ主張は重要である、といいった方向性でした。

「Noオスプレイ」というプラカードを持って参加して良いか否かについて揉める、ひびまこと氏(左)と、実行委員長の安間優希氏。ひびの氏は前のめっている。

「Noオスプレイ」というプラカードを持って参加して良いか否かについて揉める、ひびのまこと氏(左)と、実行委員長の安間優希氏。ひびの氏は前のめっている。

虹色どまんなかパレードの先頭集団。オープンカーと、それに続くドラァグクィーンの人たちが、非常に華やかである。

虹色どまんなかパレードの先頭集団。オープンカーと、それに続くドラァグクィーンの人たちが、非常に華やかである。

頭ごなしに禁止する主催者側もどうなんかな、と思いましたが、
ひびのまこと側も主催者に対して、ずいぶんと前のめり気味(実際に頭が斜めってました)で「あやまりなさいよ」という感じで迫っており、どちらも、もうすこし言い方に戦略性はないのかね、と思いました。
個人的には「左翼はこういうスタイルなので、面倒くさくて支持されなくなってきたのかも知れない(*5)」と思いました。

実行委員側は参加を拒否したもの、そのあと、ひびのまこと氏は、プラカードをもったまま、普通に受付で参加登録をして、リストバンドをゲット(つまり普通に参加)。
色々と話を聞いてみると、今回のパレードで挨拶をすることになているアメリカの領事館の人(男性同士のカップルで参加)の人とは会ったことがあり、ひびまこと氏の主張について話をしており、領事館の人自身は、ひびまことも参加もOKいうことになっていた、そうです。
そういう話を聞いてみると、この一件は、実行委員会側が過剰にKYしておきた問題なのか、ひびのまこと側のパフォーマンスが過剰だったのか、どうもその両方なのではないか、という気もしてくるのですが、ひびのまこと氏は、その後も黄色い大きなブラカードをもったまま参加し、アメリカ領事館の人が挨拶をすると、最後にプラカードをもったまま走り出し、司会の人が「趣旨とは関係ないブラカードはお断りです…いまなにか通りましたが」と話したりするという、禁止なのか黙認なのか、よくわからない状態で、とくに問題もなく、そのままなにも問題はおきず、パレードは進行しました。

オープニングの挨拶には、アメリカ領事館の人の挨拶あり、各地のレインボーパレードからの挨拶もあり、エンターティナーのダンスもありで、なかなか楽しいものでした。
そして、パレード出発地点の三越百貨店まで、みなで歩道を歩いて移動したのち、整列してパレードが出発しました。

パレードのフロート(グループ)は2つ。
先頭集団は、洋楽を流しながら踊る「虹色ダンスミックスフロート」
二番目の集団は、邦楽・Jポップを流しながら踊る「どまんなかアイドルミックスフロート」でした。

それぞれのフロートの先頭には、サウンドカーやオープンカーが付き、
きらびやかな衣装に身を包んだドラァグクィーン達がそれに続き
音楽を流しながら名古屋の繁華街を練り歩きました。

「セクシャルマイノリティはどこにでもいる」
「オカマは身近な存在でどこにでもいます」
「LGBTの楽しい仲間と一緒に歩きましょう」
などとアピールしながら、家族連れなどで賑わう繁華街を練り歩き、かなりおおきな注目を集めていました。

歩いた場所が繁華街のある中区いうこともあり、道行く人には「業界人」と思われる人も多数いて、熱烈な声援を送ったり、
パレード側から「かくれオカマのみなさーん(以上、カッコ内のセリフはMCのカナコさん)」と声をかけたりしていました。
パレードの集団は栄の町をひとめぐりして、出発地点の三越百貨店まで戻り、また歩道を移動して池田公園に戻り、
ベストプラカード賞(バイって倍お得)、ベストドレッサー賞(NSM48皆さん)を発表。
最後は皆でパルーンリリースをして解散しました。

こ日の参加者は、警察発表では400人。
沿道のギャラリーの熱烈な応援も含めると(主催者発表?)800人でした。
筆者の感想としては、400人は、あきらかにすくなすぎで、実数は600人~700人ほどだったのではないかと思いました。
警察発表の不自然な少なさに疑問があったので、色々と調べたところ、当日パンフレットに
「400人を超えた場合はフロートをそれぞれ2分割して4フロートにします。800人を超えた場合は超えた方は歩道を歩いてください」という表記を発見。

またまたまたまたまた、仕事をしたくない中警察が、法的に何の根拠もない「人数制限」を主催者側におしつけて、無茶な条件をつけていた模様です。
そして、実際には400人を超えていても、分割したりするが面倒なので、400人まででカウントをやめた、というのが真実なのかもしれません。

ベストドレッサー賞を獲得した、NSM48の皆さん。日中友好(?)の象徴であるバンダも複数参加していた。

ベストドレッサー賞を獲得した、NSM48の皆さん。日中友好(?)の象徴であるバンダも複数参加していた。

ベストプラカード賞を獲得した「バイて倍お得」のプラカードと作成者。裏面には「彼氏も彼女も欲しい」と書いてあった。セマイコミュニティにおいて、何故かバイセシャルは低くみられがちであるが、その多くは根拠がない。

ベストプラカード賞を獲得した「バイて倍お得」のプラカードと作成者。裏面には「彼氏も彼女も欲しい」と書いてあった。セマイコミュニティにおいて、何故かバイセシャルは低くみられがちであるが、その多くは根拠がない。

*1 LGBTは、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの頭文字。
実際にはこの4種類以外にも無数にセクシャリティが存在するので、LGBTIQAなどと続いていく場合もあるが、LGBTはもっとも一般的に使用されている単語である。
また際限なく長くなってしまうので慣用句としてLGBTと言っているが、意識上はこれら以外のセクシャリティも入れて話をしている場合も少なくない。

*2  名古屋の…セクシャルマイノリティの人たちの繰り出す繁華街の規模
名古屋の歓楽街である女子大小路の池田公園周辺にゲイバーが40店舗ほどある。
ビアンバーの数はその一割ほど。この数の違いは実際の人口比というよりは、男女の雇用状況の違い、遊びに変える金額の違いが経済活動の違いに現れていると考えるのが妥当かもしれない。

*3 今回が名古屋ではレンボーハレード初開催。
事実である。
とはいえ、毎年6月頃に開催されて12年目となる「NLGR+」ようなセクマイコミュニティのお祭りや、
昨年、街頭アクションとして開催された「IDAHO(国際反ホモフォビアデー)」のでも小さなパレードが開催されたりしているので、初のパレード開催につながる諸活動の下地は長年醸成されており、今回突然に開催された、というわけでもない点は理解する必要がある。

*4 フロート
パレードで練り歩くグループ呼称。同様の区分けのことを反戦活動などでは「梯団(ていだん)」という軍隊用語で呼んでいる場合がある。
反戦活動なのに軍隊用語を使っていて、なんだかヘンな習慣だと関心した記憶がある。

*5 左翼はこういうスタイルだから…
文脈上、ひびのまこと(左翼と自称ていた)、のことを指しているが、実は拒絶している主催者側(実は実行委員長の安間優希)も暗に指している。

関連記事:
名古屋で初開催 レインボーパレード盛況(速報記事)
http://www.janjanblog.com/archives/83895
名古屋で初のLGBTパレード?「やっぱ愛ダホ!in名古屋」
http://www.janjanblog.com/archives/41306

EsaTube動画:
虹色どまんなかパレードA オープニング
http://youtu.be/cLr7FoimfDY
虹色どまんなかパレードB 会場から出発地点まで移動中・安間優希
http://youtu.be/hq0AND8kPm8
虹色どまんなかパレードC 第一フロート(虹色ダンスミックス)・並んで出発
http://youtu.be/Q9QwS4HlsyE
虹色どまんなかパレードD 第二フロート(どまんなかアイドルミックス)
http://youtu.be/g4ZuNXZVSVk
虹色どまんなかパレードE 安間優希マイク不調でカナコさんに交代
http://youtu.be/xQdhNEzEBks
虹色どまんなかパレードF 第一フロート・パルコ周辺を通過中
http://youtu.be/1BhfdkywbCE
虹色どまんなかパレードG 第二フロート・若宮大通の曲がり角
http://youtu.be/ix0XW-VV8UA
虹色どまんなかパレードH 最後に池田公園でバルルーンリリース
http://youtu.be/-Qani-AaxIc
虹色どまんなかパレードI 「Noオスプレイ」ひびのまこと氏インタビュー
http://youtu.be/IKoYWzahAZU


虹色どまんなかパレード
日時:2012年10月27日(土) 受付12時 13時オープニング 出発14時
集合場所:池田公園
地下鉄矢場町駅1番出口より徒歩7分
地下鉄栄駅12番13番出口より徒歩7分

http://nijipare.proudlife.org/

☆虹色どまんなかパレードの開催目的☆

●ここにもいるよ
LGBT(※)は、どこにでもいる身近な存在。異性愛ではない人、「男・女」の性別の枠におさまらない人が、ここ名古屋・東海地域にもたくさんいる。パレードに集
まる私たちを見て、性が多様であること、LGBTの仲間がたくさんいることを知ってほしい。

●ひとりじゃないよ
「同性を好きになるなんて自分はヘン」「異性の服装をしたいと思うのは恥ずかしいこと」一人で引きこもっていると悩んでしまいがちだけど、自分を否定しなくてもい
い。私たちは一人じゃないから。私たちはこんなにハッピーで輝いているから。パレードに参加して、一緒にキラキラ輝こうよ!

●もっと知ってほしい
無知や無関心は、差別や偏見をうみます。一緒に時間を過ごせば、LGBTも、あなたと変わらない同じ人間だということが、きっとわかるはず。身近なところから性の
多様性を知り、多様性を認め合える社会をつくっていこう。

※LGBT=レズビアン(Lesbian)、ゲイ(Gay)、バイセクシュアル(Bisexual)、トランスジェンダー(Transgender)の頭文字。LGBTにあてはまらない人も含め
た様々なセクシュアルマイノリティの総称です。

名古屋で初開催。レインボーパレード盛況。

http://www.janjanblog.com/archives/83895

名古屋で初開催。レインボーパレード盛況。

名古屋で初開催とかるレインボーパレード「虹色どまんなかパレード(虹パレ)」の参加者達。この日は雨が懸念されたがよく晴れた。

名古屋で初開催とかるレインボーパレード「虹色どまんなかパレード(虹パレ)」の参加者達。この日は雨が懸念されたがよく晴れた。

2012年10月27日、名古屋の歓楽街の中心にある池田公園で
名古屋では初の開催となる、レインボーパレード(セクシャルマイノリティの存在をアピールするパレード)が開催されました。
名古屋では、セクシャルマイノリティ界隈のお祭り、NLGR+や、IDAHOアションなどの規模の小さな街頭活動もあったのですが、街頭に出てアピールすることを主目的としたレインボーパレードの開催は、今回が初めてとなります。

池田公園で集合してオープニングでさまざまな人が話した後、パレード出発地点三越近くまで歩道を歩いて移動、サウンドカー先頭にパレードが出発しました。

パレードのフロート(グループ)は2つ。
それぞれのフロートは、
洋楽を流しながら踊る「虹色ダンスミックスフロート」と、
邦楽・Jポップを流しながら踊る「どまんなかアイドルミックスフロート」
とテーマが決められていました。

パレードの先頭でマイクを持つ、虹色どまんなかパレード実行委員長の安間優希。連日の準備でややくたびれた顔をしている。隣には今年のNLGR+で同性結婚式をしたパートナーの梓さんもいる。

パレードの先頭でマイクを持つ、虹色どまんなかパレード実行委員長の安間優希。連日の準備でややくたびれた顔をしている。隣には今年のNLGR+で同性結婚式をしたパートナーの梓さんもいる。

楽しげな参加者達。名古屋だけでなく、全国各地から沢山の人が参加していた。関西からの人が多かった模様。

楽しげな参加者達。名古屋だけでなく、全国各地から沢山の人が参加していた。関西からの人が多かった模様。

それぞれのフロートの先頭には、
きらびやかな衣装に身を包んだドラァグクィーン達やオープンカーがつき、
音楽を流しながら名古屋の繁華街を練り歩き、
「セクシャルマイノリティはどこにでもいる」ということをアピールし、おおきな注目を集めていました。

こ日の参加者は警察発表では400人。
沿道のギャラリーの熱烈な応援も含めると(主催者発表?)800人でした。

筆者の感想としては、400人はすくなすぎで、実数は600人~700人ほどだったのではないかと思いました。

関連記事:
名古屋で初のLGBTパレード?「やっぱ愛ダホ!in名古屋」
http://www.janjanblog.com/archives/41306

EsaTube動画:
虹色どまんなかパレードA オープニング
http://youtu.be/cLr7FoimfDY
虹色どまんなかパレードB 会場から出発地点まで移動中・安間優希
http://youtu.be/hq0AND8kPm8
虹色どまんなかパレードC 第一フロート(虹色ダンスミックス)・並んで出発
http://youtu.be/Q9QwS4HlsyE
虹色どまんなかパレードD 第二フロート(どまんなかアイドルミックス)
http://youtu.be/g4ZuNXZVSVk
虹色どまんなかパレードE 安間優希マイク不調でカナコさんに交代
http://youtu.be/xQdhNEzEBks
虹色どまんなかパレードF 第一フロート・パルコ周辺を通過中
http://youtu.be/1BhfdkywbCE
虹色どまんなかパレードG 第二フロート・若宮大通の曲がり角
http://youtu.be/ix0XW-VV8UA
虹色どまんなかパレードH 最後に池田公園でバルルーンリリース
http://youtu.be/-Qani-AaxIc

 

虹色どまんなかパレードの横断幕とオープンカー。場所が夜の街繁華街のあるエリアということもあってか、沿道には「業界関係者」と思われる人も沢山いて、熱烈な声援が送られていた。

虹色どまんなかパレードの横断幕とオープンカー。場所が夜の街繁華街のあるエリアということもあってか、沿道には「業界関係者」と思われる人も沢山いて、熱烈な声援が送られていた。

パレード後の池田公園にあつまった参加者達。このあとパルーンリリースをして、別会場で開催されるアフターパーティに無数の人が流れ込んだ。

パレード後の池田公園にあつまった参加者達。このあとパルーンリリースをして、別会場で開催されるアフターパーティに無数の人が流れ込んだ。

虹色どまんなかパレード
日時:2012年10月27日(土) 受付12時 13時オープニング 出発14時
集合場所:池田公園
地下鉄矢場町駅1番出口より徒歩7分
地下鉄栄駅12番13番出口より徒歩7分
http://nijipare.proudlife.org/


☆虹色どまんなかパレードの開催目的☆
(主催者ブログより)

●ここにもいるよ
LGBT(※)は、どこにでもいる身近な存在。異性愛ではない人、「男・女」の性別の枠におさまらない人が、ここ名古屋・東海地域にもたくさんいる。パレードに集まる私たちを見て、性が多様であること、LGBTの仲間がたくさんいることを知ってほしい。

●ひとりじゃないよ
「同性を好きになるなんて自分はヘン」「異性の服装をしたいと思うのは恥ずかしいこと」一人で引きこもっていると悩んでしまいがちだけど、自分を否定しなくてもいい。私たちは一人じゃないから。私たちはこんなにハッピーで輝いているから。パレードに参加して、一緒にキラキラ輝こうよ!

●もっと知ってほしい
無知や無関心は、差別や偏見をうみます。一緒に時間を過ごせば、LGBTも、あなたと変わらない同じ人間だということが、きっとわかるはず。身近なところから性の多様性を知り、多様性を認め合える社会をつくっていこう。

※LGBT=レズビアン(Lesbian)、ゲイ(Gay)、バイセクシュアル(Bisexual)、トランスジェンダー(Transgender)の頭文字。LGBTにあてはまらない人も含めた様々なセクシュアルマイノリティの総称です。

今も各地に残される日本人の遺骨。笹幸恵さんの話

http://www.janjanblog.com/archives/106786

今も各地に残される日本人の遺骨。笹幸恵さんの話

今も各地に残される日本人の遺骨。笹幸恵さんの話。
2012年8月14日、
右翼の戦争展こと「日本の独立60周年・第11回もうひとつの戦争展」で開催された
笹幸恵さんの公演「遺骨収集と慰霊碑保全活動」お話を聞きました。

「今も各地に残される日本人の遺骨」で公演する笹幸恵さん。

「今も各地に残される日本人の遺骨」で公演する笹幸恵さん。

●笹幸恵さんのお話
ガダルカナルについて書かれた専門書は、連隊がどうの、中隊がどうのと、専門用語がおおくて、なかなかわかりにくかったです。
何度呼んでもなかなか頭に入らなかったので、現地に行ってみよう、

ガダルカナルに行くことになったのは30歳になってからです。
ガ島けでなく、さまざまな戦地に、個人的に訪れたものや、慰霊団に同行したも時の体験を下に書いたのが
「女ひとり玉砕の島を行く」という本です。

私は、こういう場でお話させてもらうときや、日常のふとした時に、
いつも英霊のことを考えています。
具体的には、あの時代はこうだったんだな、ということを考えています。
これには二つの大きな体験があります。

ひとつは、ガダルカナルに関連することなのですが、
ガダルカナルの連隊指揮をしていた方の日記が残されています。
その文章は非常に詩的な文章です。
教養のある文章というのは、こういうものなのだろうと思いました。

その中で忘れられないのは、
ガダルカナルで各部隊の総攻撃が終わって、自給自足という飢餓と病の中で、
それでも彼らは、アウステン山という山の麓でがんばっていました。
そのころアウステン山に、生命判断がはやったのだそうです。

「この生命判断は、はずれがない。
立つことの出来る人間は、寿命は30日間。
体を起こして座れる人間は、三週間。
寝たまま起きれない人間は、一週間。
寝たまま小便をする人間は、三日間。
ものを言わなくなった人間は、二日間。
まばたきをしなくなってものは、明日。
ああ人生50年という言葉があるのに、俺はわずか23歳で終わるのか。」

私は、この生命判断にものすごく衝撃を受けました。

また彼らの最後の正月、昭和18年の正月には、コンペイトウが配られたそうです。
それを日本の方に遥拝していただいたそうです。
そのことを、私はいつも思います。

もうひとつ、忘れられないことがあります。
私自身が取材したガダルカナルの生き残りの方で、その方は第二師団にいました。
昭和17年10月の総攻撃をしたのですが、後が続かなかった。
少しでも動くと撃たれてしまうという状況の中で、次々と仲間が死んでいきます。
その方はなんとか逃げ出して、味方が待っているジャングルに向かいました。
ようやく見方のいる部第に到達すると、それまでは痛くなかった部分が急に痛み出します。
無我夢中だったので気がつかなかったのですが貫通銃創をうけていたそうです。

そのような話をいろいろとお聞きして、何時間かお話しました。
その方は仏壇に戦友の名前を収めていて、毎日読経しています。
その仏壇には大福がそなえてありました。
話もひと段落したので、一服しようということになって、その大福を下げてだしてくれました。
実は私、大福はあまり好きではありません。

その方は、ガ島で死んでいった仲間が最後に食べたいと言ったのは大福だったんだ。
だからいつもお供えしている。
今日はあんたがガ島の話を聞きに来てくれたので、一緒にたべてやってほしい、と言われました。
それを聞いて、一瞬でも苦手だと思った自分は、なんと情けないことかと思いました。
その大福の甘さが胸にしみました。

いまは大福はいつでも食べられます。
大福を食べられずに死んでいった人たちは、たべたくても食べられなかったわけです。お米もそうです。
彼らが生きたくても生きられなかった時代を私は生きているわけです。

彼らに心を寄せるには、せめて、彼らが何を思っていたのかを真摯に考えられる日本人でいたいと思います。
いまでも和菓子をみると思い出します。

「日本の独立60周年・第11回もうひとつの戦争展」で公演する笹幸恵さん。

「日本の独立60周年・第11回もうひとつの戦争展」で公演する笹幸恵さん。

いまから7年前のことですが、ブーゲンビル島の遺骨収集団に参加しました。
そのときに、焼骨式をやるので見においでよ、と言われました。
遺骨をそのまま日本にもってかえることは出来ないので、荼毘に付します。
その光景を実際に見るまで、戦争でなくなった人たちの遺骨がそりののになっているとは、実感をもって考えてはいませんでした。

井桁に組んだ木の上に頭蓋骨がのっています。
遺骨は15体ほど。
頭蓋骨の歯がとても綺麗でした。おそらま20代のはじめの方でしょう。
60年も前の遺骨がそのにあるということに腹が立ってきました。
政府は何をしているのか。
しかし荼毘に付される遺骨を見ているうちに、なにもしらずになにもしてこなかった自分達はなんだったのかということを考えました。
これは、まだまだ知らないことがたくさんあるだろう、ということで、いろいろと調べてみました。

戦争で亡くなった人の遺骨収集事業というのは、アメリカなどでも行われています。
アメリカもオーストラリアも軍隊が行っています。
日本では軍ではなく厚生労働省が、遺族援護のために行っています。
国のためではなく遺族のために行っています。
厚労省のほかにも、民間のボランティア団体なども参加しています。

アメリカでもオーストラリアでも、危険な場所にもいきますし、実際に遺骨が出てなくも、このあたりにありそうだ、ということで探しに行きます。
ですが日本での遺骨収集は、遺族援護の観点で行っています。
遺族もかなり高齢になっていますし、厚労省もなにかあったら困るから、危険なところにはいきません。
実際に遺骨が出たらしい、という情報が入ってからしか動きません。

現地は暑く、宿泊先のインフラも整っていません。
蛇口をひねって水が出るとは限らないわけです。
南方はスコールがよく振ります。30分くらいで止んでしまうものですが、
高齢な遺族のことを考えて、厚労省はスコールが振るだけでも作業を中止したりします。

現地では、倒れたときの姿で遺骨が埋まっていたりします。
こんなことでは、日本に帰りたかった遺骨の収集は進まないと思います。
しかし厚労省を批判するばかりではいけないので、
厚労省にも調整をお願いして、自主派遣隊を出しています。
昨年は8月の2週間ほど行きました。
現地では、かつて日本軍が切り開いて進軍した「丸山道」というものがあるのですが、その道だとおもわれるところを探し意遺骨収集を行いました。

厚労省によると、海外での日本人の死者は240万といわれています。
そのうち収集されたものは125万。
残り115万のうち、30万は海没、北朝鮮や中国などの穴掘りを禁止している地域以外もあるので、
収容可能な遺骨は、その何割かになります。

遺骨収集だけでなく、慰霊碑を修復する作業も行っています。
太平洋は広いので、行政が設置した慰霊碑は広い太平洋の東西南北の各地域にひとつづです。
北太平洋戦没者の慰霊碑はアッツ島、西はペリリュー島、東はマーシャル諸島共和国マジュロ島、南はラバウルにあります。
しかしパラオ本島とベリリュー島では部隊のたどった運命はかなり違うものです。
こけは遺族感情からすると納得いきません。

ですから公設のものとは別に、私設の慰霊碑が各地にあります。
戦後の混乱期が過ぎて生活がある程度安定すると民間の人たちが戦友の慰霊碑の設置を始めました。
だいたい昭和40-50年ころに立てられたものが各地にあります。
ですが、慰霊碑を設置しても手入れをしないと荒れ放題になります。

ガダルカナルにアメリカが設置した記念公園は高台にあって、門番がいて、その人に鍵をあけてもらわないと入れません。
高台は島の四方が見渡せて、戦闘経過などが書いてあります。

一方、ガダルカナルに日本の民間団体が設置した慰霊碑は、たった半年で荒れ放題になりました。
現地の人たちとコミュニケーションをとって維持管理をしないと、すぐに荒れてしまいます。

各地に立てられた慰霊碑も、みんな個人の努力によるものです。
ある慰霊碑などは、土地の所有者の代が変わってしまったら、立ち退きを求められたりもしました。
現地の人の協力を得て立てられた慰霊碑も、時代がたって日本人が訪れなくなったら、現地の人たちもやる気がなくなっていくので、やはり荒れていきます。
このような状況を、なんとかならないか、ということで考え出されたのが「戦史検定」です。
この検定の収益は慰霊碑の維持管理費などに使われます。

「右翼の戦争展」こと「もうひとつの戦争展」で公演する笹幸恵さん。ホワイトボードにはガダルカナル島の絵が描いてある。

「右翼の戦争展」こと「もうひとつの戦争展」で公演する笹幸恵さん。ホワイトボードにはガダルカナル島の絵が描いてある。

Q:現地に建てられた民間の慰霊碑が荒れていくということですが、具体的にはどのような状態でしょうか?
A:戦争展に出展しているパネルに写真が出ていますが、
南方ですとあっという間に草が生えてしまって、埋もれていってしまいます。
ガ島にアメリカが立てたものは公設の記念公園となっていて門番がいて維持管理されていますが、
日本側の慰霊碑は誰も見ている人がいないので、なにかがあってもわからないし、民間なので予算もなくアメリカほど大きなことはできません。
慰霊碑を建てた団体もかいさんしているところがおおく、どこにあるのか、わからなくなってしまっている場合も多いです。
民間だとできることに限りはありますが、現地に定期的に行って現地の人とコミュニケーションをとることが大切だと思います。
ポイントなのは日本人の顔が見えるかどうかです。

Q:ガ島の日本軍の進軍ルート(丸山道)を通って遺骨を捜したということですが、遺骨が埋まっている場所はどのようなわかるのでしょうか?
A:第一次収集隊は、野戦病院の跡地を探しました。
日本人はわからないのですが、現地の人の話では、木の根元の間などに、人の形にへこんでいるところがあって、そこを掘ると遺体がみつかります。
この土地の「へこみ」日本人では見分けがつかないです。

(実は筆者は、アイヌの骨の盗掘の取材で北海道の墓地を何度か見に行ったことがあるのですが、実際に土葬が行われている地域では、人を生めた部分が人形にへこむ、という例はなんども見たことがあり、この話はよくわかりました。その取材の時には「遺体を掘った穴の跡」もあり、もっと大きな人形の穴もありましたが)

今年は楽しさ倍増?! もうひつの戦争展(右翼の戦争展)
http://www.janjanblog.com/archives/78943

戦史検定
http://www.senshikentei.org/

日本の大学に人骨や副葬品が放置されているのは何故か?
http://blog.livedoor.jp/esaman/archives/51353165.html

全国のユニオンが京都に集合。全国ネットの総会開催

http://www.janjanblog.com/archives/81590

全国のユニオンが京都に集合。全国ネットの全国総会が開催。

9月15日~16日にかけて、
個人加盟制の労働組合(ユニオン*1)の全国組織、
コミュニティ・ユニオン全国ネットワーク(CUNN*2)の、
第24回の全国総会と交流会が開催されました。

二日間にわたる全国集会の最後には「団結ガンバロー」が行われた。団結ガンバローはフィリピン式(タガログ語)、韓国式(韓国語)、日本式(日本語)で行われた。

二日間にわたる全国集会の最後には「団結ガンバロー」が行われた。団結ガンバローはフィリピン式(タガログ語)、韓国式(韓国語)、日本式(日本語)で行われた。

 

全国コミュニティ・ユニオンネットーク(CUNN)の全国大会(9日15日)の様子。全国から550人が参加した。

全国コミュニティ・ユニオンネットーク(CUNN)の全国大会(9日15日)の様子。全国から550人が参加した。

今回の開催地は京都で550人参加。
初日には全国総会と、震災・原発のことなどを語る女性講談師の講演、交流パーティが開催。
開催地区には在日韓国人の方が多いこともあって、韓国の芸能が披露され、交流パーティにも韓国料理が出たりしていました。
二日目は、さまざまな課題ごとの分科会に分かれての勉強会が開催されました。

分科会には、フィリピントヨタの戦い(*3)について当事者を交えた学習会や、
失業保険、傷病手当、生活保護などのセーフティネットの活用法講座などもありました。
また珍しいところとしては、手作り小物をみんなで作る分科会などもありました。

二日目の最後には、集会宣言を採択したのですが、
その際、主催者側の用意した宣言案に「1200年の雅な歴史のある京都の地で」というような文言が入ったいてことに、会場から異議の声があり、その部分が削除されて集会宣言が採択される、ということもありました。
異議の発言をした人に聞いたところ「開催地の京都テレサ周辺は、もともと洛外で1200前は当然「京」ではなかったはずなので異議を申し立てた」そうです。

この全国集会は、来年は山形で開催されるということです。
再来年は、名古屋で開催できたらいいな、という計画もあるようですが、
地元名古屋側のユニオン(*4)があまりしっかりしておらず、名古屋で開催されるかどうかは、まだ未定とのことでした。

全国大会二日目には、分科会が多数開催された。これは第四分科会「生活を支えるセーフティネットの近い方」。20名ほど参加。

全国大会二日目には、分科会が多数開催された。これは第四分科会「生活を支えるセーフティネットの近い方」。20名ほど参加。

初日(9月15日)の最後に開催された交流会の様子。フィリピン、韓国からの参加者もあり、社民党の福島瑞穂氏も参加していた。

初日(9月15日)の最後に開催された交流会の様子。フィリピン、韓国からの参加者もあり、社民党の福島瑞穂氏も参加していた。

交流集会にでた料理。これは地域で活動する韓国文化などを学ぶグループ監修の韓国料理。会場の京都テレサは京都駅の南側にあるが、駅から近いのに住宅地でありあまり開発されていない。

交流集会にでた料理。これは地域で活動する韓国文化などを学ぶグループ監修の韓国料理。会場の京都テレサは京都駅の南側にあるが、駅から近いのに住宅地でありあまり開発されていない。

*1 個人加盟制労働組合(ユニオン)
一人単位で誰でも加盟できる社外労働組合。その性質上、地域別で作られる。
日本での労働組合は、おなじ職場単位で作られている企業別労働組合(トヨタ労組など)が多い傾向にあるが、
個人加盟制労働組合は、会社に労働組合があっても、なくても、一人から参加できる。
法律上は労働組合として資格は変わりがなく、極端な話、
すでに労働組合のある会社の社員が一人だけ個人加盟制労働組合に加入したとしても、
会社は社内労働組合とは別に、その個人加盟制労働組合と交渉しなければならない。
もちろんその場合は組合側として交渉に参加するのは、社外の人間となる。
社内労働組合の場合、すべてではないにせよ、労組の役員になることが出世コースになっていたりして、
労働組合が会社側の利益を代表していて、労働組合が会社側についてしまって、ひどい目にあう場合もある。
日本では個人加盟制労働組合のことを「ユニオン」と呼ぶ場合があるが、日本でしか通じない語彙である。
本来の「ユニオン」とは組合をさす言葉なので「レイバーユニオン」「トレーダユニオン」といわないと、英語では労働組合をささない。

*2 コミュニティ・ユニオン全国ネットワーク(CUNN・略称:全国ネット)
地域別個人加盟制労働組合(ユニオン)の全国組織。ユニオンのネットワーク組織である。
各地域の個人加盟制労働組合(ユニオン)が70団体以上が加盟しており、構成員は15000人ほど。
似たような名前のもで関連のある組織として、
全国コミュニティ・ユニオン連合会(JCUF・略称:全国ユニオン)がある。
こちらは10団体ほどで構成されている。連合にも加盟。

コミュニティ・ユニオン全国ネットワーク
https://sites.google.com/site/cunnet/

*3 フィリピントヨタの戦い
1998年、フィリピン・マニラ郊外にあるトヨタの工場にて労働組合が結成。
2000年、従業員の投票の結果、結成された労働組合に支持が集まったものの、
(フィリピンの法律では投票の結果多数を占めないと会社側に交渉義務が発生しない)
会社側がこれを認めず人員を大量解雇、組合員が刑事告発されたり、軍隊が豆乳されたりして大問題となった事件。
フィリピントヨタ労組を支援する会
http://www.green.dti.ne.jp/protest_toyota/

*4 名古屋のユニオン
CUNN加盟団体で、全国ネットの活動に関与しているのは、現在「名古屋ふれあいユニオン」と「女性ユニオン」である。

平針里山開発阻止訴訟。一部原告適格認めるも棄却

http://www.janjanblog.com/archives/81257

平針里山開発阻止訴訟。一部原告適格認めるも棄却

「日本の原風景が残っている場所」として知られ、
河村たかし市長が「COP10の象徴に」と言いつつも、
十六銀行の融資を受けたヤクザ業者が、
そのCOP10の開催中に伐採を開始した、平針の里山。

20日、その平針の里山の開発差し止め訴訟の判決が出されました。

訴訟は、
開発許可の違法性、
開発内容が危険性、
周辺住民の環境権、
などを訴えて、
27人の地域住民らが訴えていたもので、開発許可の出された直後、
2010年6月頃から取り組まれていました。

今回の判決は、原告11名の原告資格を認めつつも棄却。
開発が泊まることはありませんでしたが、
一企業が私有地の土地を開発していることに対して、周辺住民が訴えた裁判で
原告としての資格を認められた点は、画期的といえます。

「27人中11人の原告適格を認めつつも棄却」。の判決を受け、裁判所前の歩道で報道陣を前に語る宗宮さんら。このあと裁判所の地階の記者室で記者会見が行われた。

「27人中11人の原告適格を認めつつも棄却」。の判決を受け、裁判所前の歩道で報道陣を前に語る宗宮さんら。このあと裁判所の地階の記者室で記者会見が行われた。

平針の里山開発差し止め裁判について記者会見する、原告の宗宮弘明さん(中央)と伊藤光太郎さん。今回の裁判では原告適格が一部認められたものの、棄却されているため表情は硬い。

平針の里山開発差し止め裁判について記者会見する、原告の宗宮弘明さん(中央)と伊藤光太郎さん。今回の裁判では原告適格が一部認められたものの、棄却されているため表情は硬い。

●原告の宗宮弘明さん

この開発計画は、河村たかし市長が市役所の入る1日前に出された。
開発業者と役所の特殊な関係から開発許可が出されたのではないかと思っている。
当初の開発計画では、平針地区が森林を残すことが望ましい土地とされていることから、
企業側の開発申請は、20%の森林を残す、名古屋市に寄付して公園とするとしていた、
そのように住民説明をしていたが、途中から開発許可の内容が変更になって公園は全くない。
すべて伐採されてしまった。
住民説明に使われていた開発許可の書類にも緑地が書かれているが、
役所に問いただすと、それは書き間違いだといってごまかされてしまった。

そもそも最初の開発許可をもとに裁判を起こしているが、途中からその内容が変わってしまたった。
開発計画では9メートルの道を作るとなっているが、実際には6メートルの幅の道しかなくて危険である。
裁判所も9メートルの幅にする必要があると言っているようだが、そこまでで開発は止まっていない。
周辺の土地との境界が曖昧なまま開発を進めている点も問題で、今後問題が発生することは必須である。
周辺住民の環境権についてなど、色々と争点を出したが、
裁判が長引くと工事そのものが完了してしまう恐れがあり、
途中から変わった裁判官が熱心な人手、早くしないと工事が終わってしまうのでという
勧めもあって争点をいくつか省略して判決に望んだ。

現在の法律では都市部の緑地を残すことができない。
裁判所はもっと踏み込んだ判決をしてくれると思っていたが、非常に残念である。

EsaTube動画:
平針里山開発差し止め訴訟・棄却・記者会見・宗宮さん伊藤さんの話
http://youtu.be/OuguqFRm_WY


平針里山開発差し止め訴訟・棄却・記者会見・弁護士の説明
http://youtu.be/hbHWaDf7pzk

平針の里山関連記事:
平針里山で土屋組暴走? 市の管理地域を伐採開始か?
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平針里山開発差止め裁判。ついに審理を開始
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平針里山・タタリで重機が水没?! 開発業者が「いらんこと」をし放題。
http://www.janjanblog.com/archives/23835
「COP10・SATOYAMA・伐採・イニシアティヴ問題」が国会質問される。
http://www.janjanblog.com/archives/22803
「平針・里山伐採イニシアティヴ」を、年表にまとめてみた。
http://www.janjanblog.com/archives/22627
平針の里山を暴力業者が伐採中 現場の人の話と各種報道を集約してみた。
http://www.janjanblog.com/archives/21460

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Esamanについて

Esaman



内地に移住したアイヌと田舎出身の和人を両親に持つ。
身の回りに起こるいろいろな出来事(差別…だけではない)に対し長年疑問を持っていたが、インターネット上での論争をきっかけに、この名前での活動を開始(99年-)。
ネット上だけでなく、地元でのイベント主催・アイヌ語弁論大会出場・国連への参加など、活動は徐々に拡大。

「アイヌと和人の共犯関係」とでも言うべき状況に疑問を持っており、それを口にしてしまうので、一部のアイヌと、アイヌにくっついている和人に巨大な反感を買っているらしい。

アイヌにまつわるQ&A(アイヌ民族Q&A)
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