福島第一原発4号機の使用済燃料プールで、使用済み燃料3体が破損していたことが報じられている。

いまになって、破損が報じられているわけだ。

だが、東電は、破損は震災前で、そもそもわかっていたこととしている。

報道を比べてみると、意外なことが浮き彫りになってきた。

Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2013年 11/12号 [汚染水の真実]

報道各紙の要点をピックアップしていく。

『東京電力は13日、福島第1原発4号機の使用済み核燃料プールにある破損燃料3体について、現時点での取り出しが困難との見方を示した。破損は震災前で、東電は取り出し方法を検討している。近く作業が始まる燃料取り出しの計画自体に影響はないとしている。

 東電は4号機からの燃料取り出しを来年末に完了する予定で、破損燃料専用の輸送容器を新たに製造することも検討している。3体の取り出しは最後になる見込み。

 4号機プールには1533体の燃料が入っており、東電は近く取り出しを始める。』

(引用元:4号機の破損燃料、取り出し困難 東電、方法検討へ - 47NEWS(よんななニュース)

  • 破損は震災前。
  • 破損燃料用の輸送容器を新たに製造すると検討
  • 3体の取り出しは最後

いろんな疑問が湧いてくるだろうが、別報道で説明されている。

どんな破損だったのか?

『東電によると、3体は使用済み燃料で、損傷したのはいずれも事故前。うち1体は「く」の字に折れ曲がり、残り2体は燃料を覆う容器に微細な穴が開いていた。』

(引用元:時事ドットコム:4号機の核燃料3体に損傷=事故前、取り出し最後に-福島第1

  • 1体は「く」の字に折れ曲がっていた
  • 2体は、燃料を覆う容器にピンホールがあいていた

とのことだ。

『穴はプール内に混入した異物が燃料に接触し生じた。』

(引用元:損傷の燃料3体 福島第一原発4号機プール :: 福島県内ニュース :: KFB福島放送

異物のせいで2体にピンホールがあいたとのことだ。

『燃料損傷について当時公表したかどうかは東電が調査中。ただ、震災前にも燃料の取り扱いで作業ミスがあったことが分かったことで、作業ミスの防止、監視強化があらためて課題として浮上した形だ。』

(引用元:震災前に取り扱いミス 4号機プールに損傷核燃料3体 (福島民友新聞)

当時公表したかどうかは、メディアが調査することでもわかるだろう。

作業員の安全、そして住民の安全を心から願うしかぼくにはできることがない。

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