※続報があったので加筆掲載。タイトルも変更。2012年1月1日の朝日新聞によると、班目春樹氏を含む原子力安全委員会のメンバー24人が、計8500万円の寄付を受けていたという。
原子力はお金になる、というYouTube動画での発言が有名な斑目氏が、自らの行動でこれを証明した形となっている。
=====(加筆。2012年1月2日。19:09)
続報があったので加筆掲載します。
▼安全委員長らに原子力業界が寄付 310万~400万円 - 47NEWS(よんななニュース)
『原発の設置許可申請などについて、安全審査のダブルチェックとして2次審査を担当する原子力安全委員会の5人の委員のうち、班目春樹委員長と代谷誠治委員が、就任前の3~4年間に、原子力関連企業や業界団体から310万~400万円の寄付を受けていた』
『安全委の下部組織の専門審査会で、非常勤で審査を担当する複数の委員も、審査対象企業などから寄付を受けていた。いずれも審査の中立性への影響はないとしている。』
『班目氏は2010年4月に東京大教授から安全委の委員長になった。同氏によると、09年までの4年間に三菱重工業から計400万円の寄付を受けた』
▼原子力安全委員長らに寄付金 業界から数百万円 - 中国新聞
『代谷氏によると、同氏は京都大教授だった09年までの3年間に、電力会社などでつくる「日本原子力産業協会」の地域支部から計310万円を受け取った。
いずれも研究奨励を目的に民間企業が大学に寄付する「奨学寄付金」。研究費や海外出張の旅費などに使ったという。
一方、核燃料製造の安全性などを審議する専門審査会の複数の委員も、取材に対し、同じ地域支部や審査対象の燃料加工会社から、年50万~100万円近くを数年間受け取っていたと説明した。審査会には数十人の委員がおり、寄付を受け取った場合は、その企業の申請に関する審査には加わらない仕組みという。
班目氏は「審査に影響ないと考えている。議事録なども全て公開し、納得できるかは国民の判断に委ねたい」と話した。』
=====(加筆ここまで)
▼asahi.com(朝日新聞社):原子力業界が安全委24人に寄付 計8500万円 - 社会
東京電力福島第一原子力発電所の事故時、中立的な立場で国や電力事業者を指導する権限を持つ内閣府原子力安全委員会の安全委員と非常勤の審査委員 だった89人のうち、班目(まだらめ)春樹委員長を含む3割近くの24人が2010年度までの5年間に、原子力関連の企業・業界団体から計約8500万円 の寄付を受けていた。朝日新聞の調べで分かった。
うち11人は原発メーカーや、審査対象となる電力会社・核燃料製造会社からも受け取っていた。
原子力業界では企業と研究者の間で共同・受託研究も多く、資金面で様々なつながりがあるとされる。中でも寄付は使途の報告義務がなく、研究者が扱いやすい金銭支援だ。安全委の委員へのその詳細が明らかになるのは初めて。委員らは影響を否定している。(※引用ここまで)
この記事は、途中から有料会員のみの公開になっている。
ここまでの報道を読む限りでざっと整理すると。
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●個人的な寄付を24人がうけている。
●その合計が8500万円
●うち11人が、原子力委員会の審査対象の、原発メーカーや電力会社・核燃料製造会社から受け取っている。
●お金を受け取った委員たちは「影響を否定」。
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明らかにしてほしいのは、原発関連企業から寄付を受けた11人の実名と、受け取った金額だ。
それにしても、お金を受け取った本人たちが「影響を否定」しているのはあまりに馬鹿馬鹿しい。
そもそも原子力委員会の委員の報酬は、常駐の委員で年間1650万円。贅沢な生活が出来る金額だ。これに加えて個人的に寄付金を受け取り自由に使っているということになる。
ちなみに、この報道は、おそらく以下の報道の続報として位置付けられるだろう。
▼asahi.com(朝日新聞社):原発審査委員の経歴公表せず 安全委、内規違反2年超 - 東日本大震災
ざっと要点のみ引用していく。
2011年11月12日8時17分
国の原子力安全委員会(班目春樹委員長)が、原発の安全性を審査する専門審査会の委員と電力会社などとの関係について情報を公表すると内規で定めていながら、2年以上にわたり公開していなかった
原発をもつ電力会社から講演料を受けていた委員の存在などが発覚
安全委によると、07年の新潟県中越沖地震を受けた東京電力柏崎刈羽原発の事故を契機に、審査体制への疑問が浮上
審査委員について新たな内規を決定。電力会社や原発関連企業▽原発施策を進める経済産業省や研究を進める文部科学省▽原子力関係の財団法人や社団法人――の役職についたことの有無を、任命直後と1年後の計2回自己申告させ、内容を一般に公開
問題がある場合、審査委員への就任や審議参加を求めない場合があるとした。
朝日新聞の取材に「事務的ミスと思われる」と説明。11日、ホームページで公表を始めた。
日本原子力研究開発機構(茨城県)などが設置した委員会に加わっていた委員がいた。公表の対象範囲ではないが、東電や日本原燃などから研究費を受けていたと申告した委員もいた。金額などは公表されていない。(大谷聡、二階堂祐介)(※引用ここまで)
『問題がある場合、審査委員への就任や審議参加を求めない場合がある』とされているがあくまで内規に過ぎない。今回の寄付金受領が発覚しても、『委員らは影響を否定』する始末。自浄作用は見込めない。
以下は、班目春樹氏の有名なインタビュー動画。
コメント
コメント一覧 (5)
この人が昔HPに載せてた自虐マンガにせよ
「安心出来る訳ないじゃないですか、あんな無気味なもの」
「結局最後はお金でしょ」
云々の発言にせよ、どうも自分の擁護する原子力業界そのものを軽蔑している節が目立ちます。
その意味では、自信たっぷりの推進派とは少し毛色が違うのかも知れませんね。
ただ、破滅的な事故を前にしても当事者意識の無さは結局変わらなかった。
もうこの人はこのまま一生行くのでしょう。
ずっと反原発運動に携わってきた京大の小出先生が、福島の事故を止める事が出来なかったことで、責任を感じ慟哭する思いでいらっしゃる。私も含めて、多くの市井の日本人が、これまで無知であった事、無関心であった事に責任を感じ、今のような事態になった事に、身をよじる程のつらさを感じている。
なのに、日本の原子力村の中心にいて、幾らでも、今回のような事態を防ぐ点で実際に力を発揮できる立場にいた彼は、0.001マイクロシーベルト分も、責任を感じているようには見受けられない。国会の答弁などでも、ひとごとのように話し、薄ら笑いさえ浮かべている。事故の直前も、直後も、委員会を5分で終わらせる・・・(!)。
お飾りの委員会のお飾りの委員長で、自主的な発言・行動を一切しないと言う役柄をまっとうしてきただけの自分に、責任があるわけないじゃん、と内心思っているように見える。この人に、良心と言うものがあるのだろうか。
小出先生との、科学者としての立ち位置の違い、なんという人間性の差。
自分が学んできた最先端の科学は、お金と地位・名誉を得る為の道具としてのみ使う。いいんだよ、他人の命がどうなろうと。日本や地球の未来がどうなろうと。自分が生きてる間に、いっぱい稼いで、いい思いが出来れば。
悪魔の顔を見る事が出来るとしたら、きっと彼のような顔をしているんでしょう。
>3.11の半年前に菅直人が先頭に立ってSPEEDIを使った政府の合同災害訓練をやっていた
>2010年8月9日、宇多田ヒカルは自身のブログで年内をもってアーティスト活動を無期限休止することを発表した。
>「来年から、しばらくの間は派手な『アーティスト活動』を止めて、『人間活動』に専念しようと思います」と宣言し、「2年になるか、5年になるか、わからないけど、一回り大きくなって帰ってくるから。少し時間をください」
>Mercredi 23 mars 2011 3 23 /03 /Mars /2011 11:05
>福島原発は2010年8月から保険がかけられていなかった *ル・ポワン誌 ネットニュース(AFP共同) 3月21日19時58分(日本時間20日3時58分)
>テロに利用するため原発に入り込むような輩を予防するためのカメラやら警報装置などを含む福島原発の安全管理システムを、約1年前に設置したのはイスラエルのMagna BSPという会社だそうで、イスラエルのハーレツ紙がこれを伝えたと書かれています。
以上の4つのことに、何の関連もないという人の
知能指数は、明らかに100以下と断言していいでしょう。
みな2010年のことですね。
なお地震当日、ソニー会長や東電の勝俣氏は日本にいなかったようですが、
まるで911の時、「運よく」その日だけそこにいなかった多くの金持ちたちのようで笑えますね。
日本で大掛かりな自作自演テロが起きると
事前に知っていた、情報が流れていたからこそ、
事前にできたとしか考えられない。
>班目春樹氏を含む原子力安全委員会のメンバー24人が、計8500万円の寄付を受けていたという。
朝日新聞にしては、まあよくやった記事だと思う。
利益相反行為を平然と行うデタラ目どもを処分するのが警察・検察の役割なのにそれもせず、
デタラ目を罷免するのが首相の役割なのにそれもしない。
そんな国だから原発破壊事故をおこしても平然とし、
放射能撒いてやったんだから、ありがたく税金を水増しして払えという。
このようなゴミどもを革命や暴動で打ち払うことのできない国民は、その当然の結果をこれからも自らに受けていくのだろう。