2011年12月20日(水)、上杉隆さんが文化放送「吉田照美ソコダイジナトコ」に出演。次号の週刊ポストへの爆弾記事、上杉リークスの掲載予告を行いました。また現在の大本営発表について、戦中よりもひどいと批判しています。
▼上杉リークス掲載:週刊ポスト 2012年 1/1・6合併号[雑誌]
▼音源:上杉隆 ソコトコ 2011.12.21 - YouTube
※初稿です。誤字脱字は随時修正いたします。
=====(文字おこし、ここまで)」
吉田「さて水曜日の朝一情報デリバリーはてるてるデリバリー。ジャーナリストで自由報道協会代表、上杉隆さんです。おはようございまーす」
上杉「おはようございまーす」
吉田「なんなんですか、それは。脱力的な」
唐橋「今日は鎌倉の中にいても暖かいようなニットですね」
吉田「なんかお休みのお父さんみたいなかんじで」
上杉「おやすみです」
吉田「(笑)。え? 昨日はやっぱ大変だったですか」
上杉「昨日……なんでしたっけ?」
吉田「いやあ、わかんないですか」
上杉「昨日、なに? 昨日なんかありましたね。昨日色々ね、あのー来年以降とか、今年の末から始まる、えー、暴露じゃない」
吉田「暴露?」
上杉「じゃないや、爆弾」
吉田「あの、予告していたやつですね」
上杉「もう打ち合わせをバーっとした」
吉田「なんかアサンジのような動きをするという」
上杉「ええ。ちょっと一部早まってですね、多分明日明後日には1個、お届けすることができるじゃ」
吉田「明日明後日には?」
上杉「ええ」
吉田「あ、おもしろい」
上杉「どうすんですかね」
吉田「いやどうすんの? なんか小出しに言うことはできなんですか? もうちょっと」
上杉「えー明日、あさって。最初は週刊ポストで出ます。」
吉田「週刊ポストに出る」
上杉「ちょっと、一部」
吉田「一部ね」
上杉「そっから色んなメディアでぽこぽこぽこぽこ。出るようなんですが。まあひどいですね」
吉田「なにがひどいの? 主語はなんですか?」
上杉「主語は……だれ?」
吉田「誰って言うのは(笑)。人物なんですか? それとも組織なんですか、団体なんですか」
上杉「何をもったいぶってんですかねえ」
吉田「いやいやいや。一応でもそれは大事だからねえ。」
上杉「ただたんに、やっぱ日本の記者クラブと政治と、えー行政官僚の癒着。まあそれが分かるものを出すんですが。」
吉田「いいなー」
上杉「まあ酷い記者クラブシステムってのは、これで明らかになるんじゃないかと」
吉田「やっぱ記者クラブがヒドイって言ってんのに。なんでそこが突破口がなかなか生まれないのかなあっていうのがね。やっぱ巨泉さんなんかも言ってるしね。この番組では玉木さんなんかも表立っては言ってなかったですけど、裏で聴いたことを俺が言ってんのまずいんですけど(笑)。いやほんとに」
上杉「だって江川さんだって記者クラブは基本的には、別に、」
吉田「みんなそう思ってるでしょう?」
上杉「ええ。なくても、あってもいい」
吉田「何とかできそうなもんなんだけどねえ。それが不思議でしょうがないですよ。やっぱ、そのー、そのなかで仕事をせざるを得ないっていう、ちょっと宮仕えみたいなところから出てくるとそこで弱まっちゃうのかな」
上杉「ええ。あとみんなテレビに出たいんじゃないですかね。あと新聞に乗りたいんだろうし。まあ、乗りたくないと思った人は一人か二人ぐらいいると。だんだんだんだんこうやってわかってくるんで。」
吉田「いうことですよね」
上杉「さよなら」
吉田「さよなら(笑)。」
上杉「っていうか、人生だ。」
吉田「サヨナラだけが人生だ。えーツイートしてましたけど。えーまあ、年内一杯で一応ジャーナリスト活動休止宣言ということで。」
上杉「ええ」
吉田「まあさっきも言ったんですけど。えーこの番組への出演もあと2回ということなんですけど」
上杉「さよならです」
吉田「いえいえさよならです……やな……冷たい言い方ですね。それは。ねえ。まあいろいろ、何年先ぐらいまで一応頭ん中にはあるんですか。えーご自身の、つまり青写真」
上杉「ジャーナリスト休止? 休業ですか?」
吉田「休業してからのその後も」
上杉「休業は、期間というよりも、むしろこの、日本の記者クラブ制度という世界で唯一のこの歪んだですね、しかもアンフェアなシステムが無くなればやりますけど。どっちかというと海外ではジャーナリストのままなんですよ。ドイツでも4月から、まあテレビに出たりしますし。」
吉田「なるほどそうかそうか」
上杉「だから海外としてはジャーナリストですけど、日本ではジャーナリスト名乗るの恥ずかしいんで。こんな職業、えー、名乗ってるとですね、後世ですね、多分10年とか50年とか100年先の日本人がひでえ時代だったなああと、あの時のなんだったんだ記者たちは、一緒くたに見られたくないんで。」
吉田「でも本当、ねえ。第二次世界大戦の時のあの大本営発表のああいう轍はもう踏まないもんだと思ってたんだけど」
上杉「って思ってたんですけど」
吉田「3.11ではっきりおんなじだってことに気付かされちゃったから」
上杉「最近ね、昨日一昨日ちょっとジャーナリストたちの先輩と何人か、まあ昨日打ち合わせもあったんですけども、大先輩とか会ったら、当時の大本営よりももっとひどいと。というのも要するに、もうここまで明らかになっているのに、こんな長く続いてんですよ。あの。特に原発・放射能問題に関して。で、またねえ、ここ9ヶ月して、例えば東電からの、えー、広告、がまたあがってると。テレビの出稿料が。びっくりしましたね」
吉田「あのそうなの?」
上杉「これ聞いて、だめだなこの国はと。それでなんか最近やっぱ思ったのは、えー、ダイヤモンド・オンライン、これも連載終わるんですけど、明日明後日で。で、そこで堕国論という」
吉田「堕国論ってのは国が堕落して、堕国論」
上杉「えー、堕ちる、あのもちろん坂口安吾のですね、堕落論を」
吉田「ひっかけて」
上杉「引っ掛けてやったんですが。で、その堕落論は昭和21年、終戦直後に安吾が書くんですね。で、今回読み返してみたんですよ、おととい。ちょっと空港でかって。たら、すごいなあと。要するに全く今の震災、原発事故後の社会状況とぴったし当てはまんですね。」
吉田「本当?」
上杉「とにかくもう、要するにかなり、昭和21年といえども。天皇まで踏み込んでですね。かなり厳しい」
吉田「俺ちゃんと読んでないからなあ」
上杉「びっくり、僕も改めてもう数十年ぶりに読んだんですけど。で、堕落論はですね、例えば石原慎太郎さんも、えー、それを持ち出したり。あと、意外と作家の人たちが、まさにいま安吾が、えー書いた時代とおんなじだと、いうことを書いてるんで。まあそういうところからですね、えーおんなじことを繰り返すんだなあと。特に日本人はと。」
吉田「いやだけどちょっとひどすぎるよねえ」
上杉「ひどい。ほんとひどい。まあ今日もね、まあちょっともう」
吉田「ちょっと読売新聞を」
上杉「と思ったんですが朝日新聞でも。まだマトモな朝日新聞。他のところも含めてですね。マトモっていってもまともじゃないんですけど。これなにげなく、全紙だな、放射能基準の新しい改定案。」
吉田「そうですね。」
上杉「ざっと見てるだけなんですけど。出てるんですよ。で、一般食品100ベクレル。飲料水10ベクレル。子ども乳幼児……乳児食ですね。50ベクレル。でこれもう暫定基準値から大幅に下がったと、誇らしげに全部書くんですね。で、書いてるんですけど。暫定基準値はそもそも国際的に異常な高さを上げて下げといて、でしかもですね、これ国際基準をクリアーしてるんのは飲料水の10ベクレルだけなんですよ。でこの乳児食の50ベクレルっていうのは、まあ例えばチェルノブイリと色々比較し足するんですけど。チェルノブイリよりは低いなんて言いますけど。チェルノブイリの基準が決まったの旧ソ連なんですよね。で5年後に崩壊して、それで、ベラルーラ……ベラルーシ、ウクライナってのは、今相当きびしいんですよ。で、そこのところを都合の悪いところは削除して、一番あまーいチェルノブイリ時代のことを書いたり、あるいはここも、各紙やってますけど、政府からの発表なんでしょうね。あの、10ベクレルっていうのはこれはもうWHOの勧告通り最も厳しい基準だってあるんですけど、あたりまえだろうとそんなの。じゃあ他の甘いのはどうして書かないんだと。まだこんなことやってんのかなあと。で、朝日が少しマトモだって言うのは最近マトモなあの、プロメテウスの罠って、この、ええ、連載ですね。マトモって言うかこれはやって当たり前なんですけど。これをみんな褒め称えるところでもう日本のメディアのレベルは……。」
吉田「ひどいなと」
上杉「3月にやってくれと。さっさと。ネットとかフリーランスとか自由報道協会の面々もう3月にみんな書いてましたから。今頃書いてほめられるってのもまあレベルの低い新聞の1つなんですけど。まあ書かないよりましで。その中に書いてあんのは、えーようするに、セシウムの量、測ってみると、野菜とか、自分の近所で南相馬ですね、えー野菜とかを食べてた、果物を食べてた人がもう非常に高い数値が上がってると。ところが子どもは心配なんで、えー、買ったものを食べさせてたと。そしたら親は高いけど子どもは助かってると。良かったですねという記事なんですけど。じゃ、これ知らなかった人はどうすんだと。散々言ったじゃないかと。子どもだけでも何とかしてくれと。サクっと今頃書いてる。」
吉田「まあそのレベルで褒められてるっていうかね」
上杉「そうです。で、まずこれは朝日も毎日も産経も読売もいつもどこもそうですけど。NHKも含めて。まず自分たちが3月に行った誤報の山をまず訂正して」
吉田「まずお詫びしろってことだね」
上杉「謝んなくたっていいですよ。どっちみち謝んない人たちなんで。訂正してから」
吉田「最低限ね」
上杉「新しいことやってくんないとみんな、なんだ今こういうふうに分かったと思われちゃうんですよ」
吉田「そうだねえ」
上杉「まあ、先週のNHKのあのスペシャルもひどい、ひどいスペでしたけど。」
=====(文字おこし、続く)
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