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※このエントリーは雑記です。

非常に感覚的に書くエントリーになるだろうと思います。だけど、私のように思う人は少なくないのではないかとも思っています。私は勝手にスズキの社長の発言に「かっこいい経済」をみたのです。私はニートですので、社会人として働いている皆さんとは違う生き方をしています。ですから違った視点で考えているかも知れません。反感もあるでしょうが、まずはざっとお読みいただければ幸いです。

スズキ社長の発言を報じている記事を紹介します。

『浜岡原発再開なければ工場移さず スズキ、知事に期待

スズキの鈴木俊宏副社長は18日、共同通信の取材に応じ、検討している中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)周辺の工場移転について「(原発の運 転再開について)静岡県知事が適切な判断をしていただけると思っている」と述べ、同原発が運転再開されず、移転が必要なくなることに期待を示した。

スズキは原発事故に対するリスク分散の観点から、同原発から約11キロの距離にある相良工場(同県牧之原市)などの移転を検討中。同県磐田市の 沿岸部にある二輪技術センターは津波対策で浜松市の内陸部に移すことを既に決めている。 2011/07/18 20:04   【共同通信】

引用元:浜岡原発再開なければ工場移さず スズキ、知事に期待 - 47NEWS(よんななニュース)

ざっくりいうと、

●浜岡原発を再稼働させれば、工場を移す。

●津波対策のために一部の工場を内陸部に移すことを決めている。

と言ってるのです。

経済にかっこいい、かっこわるい、があるのか、そんなことが論じられたことがあるのか知りませんが、私は「かっこいい経済」というものがあると思います。

僕 らは、何かものを買うときに、機能だけではなく、デザインやものに込められた思想を大切にします。F1でHONDAがチャンピオンシップを争っているとき には、とにかくHONDAをかっこいいと思ったわけで、そのイメージを、なんとなくホンダスーパーカブにも投影したりするわけです。スーパーカブは速くな いのにです。そこに企業イメージを感じるからです。古いスーパーカブの翼のマークは本当にかっこよかったと私は思っています。

この「かっこいい」という価値観は、「こういうもの」と決められたものではありません。優れたリーダーに「かっこいい」と感じることもあるし、集団に対して1人でたち向かう人にも「かっこいい」と感じることもあります。

いわゆる「かっこいい」顔のイケメンでも、考え方を聞いて幻滅することもあります。

私は、上記で紹介したスズキの社長にも「かっこいい」と思いました。私は車には乗りませんし、これからも乗ることはないと思いますが、スズキはかっこいいというイメージはおそらくこれからずっと持ち続けることになると思っています。

そのかっこ良さは、どんな理由からきているのでしょうか。

まず心で「かっこいい」と感じたわけですが、その理由を見つけて言葉にすることにしてみます。

●電力不足への心配よりも、社員の安全を大切に考えていること。

●人間の心を大切にしていること。

●経済界に漂う脱原発への批判的な空気を意に介していないこと。

という理由をすぐに思いつきます。まだまだあげようと思えば上げることは出来ます。何故ならな私はスズキの社長についてかっこいいと感じたからです。その理由くらいいくらでも作れるわけです。

私がかっこいいと感じている核心の部分は、

●人間の心を大切にしていること。

に集約されると思います。

原発事故以降、根拠があるのかないのかわからない適当に見えるデータを示して「安心しろ」という人たちに僕らは悩まされ続けています。データを示されようと、心配なものは心配なんだ、という人間の気分や性質の部分を大事にできない感受性が乏しい人々にうんざりしています。だからこそ、スズキの社長の「再稼働ならば移転するぞ」という世間とは逆の恫喝スタイルにかっこ良さを感じるわけです。

スズキの社長の逆恫喝は、原発事故が起きたときのリスクを考えたものでしょうが、私は地震により原発事故が起きると言われている浜岡原発近くで働き続ける社員たちの気分も楽にすると思っています。そこに「人間の心を大切にしている」という私の思い込みが生まれています。勘違いだという人もいるかも知れませんが、そもそもイメージなんてものは、人間の勝手な思い込みで出来ているわけですから、勘違いでできたイメージだろうがなんだろうが、かっこいいイメージはイメージです。

経団連会長の米倉氏や経済同友会代表幹事の長谷川氏は「原発を止めると企業は海外に移ってしまう」ということを言っています。でもこの発言って少な くとも私には何の魅力も感じないわけです。脅迫などせず、とっとと海外に移っていけばよいと思っています。日本からでていけばいいんです。

また、私が社長だったら、

「発送電分離を行い、電気料金を安くしないと海外にでていくぞ」

と電力会社と国に対して脅しを掛けると思います。

そもそも、電力が足りないとか電気料金が上がるなんてことは、電力会社の企業努力が決定的に欠落しているから起きることです。原発事故だって企業努力が欠落していた問題です。これでとっとと海外に出ていかない企業の気持ちが私にはわからないのです。

企業がたっている電力という足元を、薄ら馬鹿が支えている、そんな国で事業なんてやってられないというわけです。

私 はこのタイミングで海外に移ろうと思っている企業は少なからずいると思います。いなければおかしい。経済というのは素直なもので、日本より海外のほうが儲 かるなら、海外に移転しようと考えるものです。海外に出るための準備はもちろん必要ですからそんなに簡単なことではないにしろ、発想としては、海外のほう が儲かるから、です。

そんな、経済的に健全な発想を持てない企業は、この際、全部潰れてしまえばいいと思っています。海外の企業に吸収合併 されてしまえばいいと思います。どうせここまで海外に移転できないでいる企業はどうしようもない企業なんです。これまでの円高が進んだ時には一部の国内企業 は一時的に海外に生産の拠点を移して何とかやってきたわけですから、別に今回に限ったことでもないわけです。

冷静に考えると、世界一高い日本の電気料金を支払って国内で生産している企業は、どうかしていると私は思います。つまり、世界一高い電気代を払っても日本という国で商売したい企業は、電気代に代わるメリットを日本に感じているからなわけです。

それは関税によって、国内の企業は守られるというメリットだったわけです。ここにも経済産業省と経団連の癒着があるわけです。ですが、それだけでやっていける時代は終わろうとしています。

私 の個人的な思いを述べるとするならば、日本国内で関税によってようやく守られているような企業なんて、ダサくて、存在価値はありません。経済性を追求する ならば安い電力と人件費を求めて海外に進出するのが、当然の流れだし、それこそが経済というものの面白さだと思います。

海外に出て勝負をす るサッカー選手がかっこいいのは、彼等は海外で戦うことを身をもって知り、強いサッカー選手になりたいと思っているからでしょう。ワールドカップで優勝し たいという願いがあるから、そのために必要なスキルを会得するために外に出ていくわけです。世界で勝つためにはサッカーのテクニックだけでは勝てないと 知っているわけです。フィールドの上では様々な戦いがあります。外国語を使えることで審判に有利にアピールできるわけですし、海外の選手の性質を知ってお くことでそこに付け入る隙があることを知り仕掛けることが出来ます。Jリーグの中だけで闘っている選手より豊かな強さを獲得できるわけです。

万 が一日本の電力料金でやって行けなくなった企業が外に出ていったとして、何を恐れる必要があるのでしょうか。当然雇用が減るからよくないと言う人がいるわ けですが、私にはそもそも雇用して欲しいという発想がありません。なぜならば、大きなものにすがって生きていると、大きなものが倒れたときに自分も倒れる 運命にあるからです。つまり、自分の生死が他人の生死に大きく左右されすぎているのです。

また、少し考えれば、日本から既存の企業がいなくなれば、そのぽっかりあいた場所を新しい企業が埋めようと頑張ることになります。面白い時代になると思います。

また大企業が海外移転をして企業が必要な電力の絶対量が減少すれば、現在電力会社が持っている電力を十分にお金にすることができなくなります。その時電力会社は社員を食べさせることができなくなり、体質を改善せざるを得なくなるでしょう。

経産省の古賀茂明氏は、日本の未来について、国家が破綻する可能性についても言及しています。

『古賀「とにかく若い人が自由に動ける、そういう世界を作ればいい。まあ最悪の場合、破綻しますよ。でもどん底に落ちれば、ものすごい復活する よね。だからどん底に落ちて復活するのかその前に気づいて復活するのかわかんないけど、まあいずれにしても復活する。でその時のまあ原動力になる若い人を いかに育てるかっていうことだと思いますけどね。」

引用元:7月18日 古賀茂明氏出演座談会「この人に首相をやって欲しい」(かんさい情報ネットTen・ニッポンの今を考えようSP) : 古賀茂明・非公式まとめ

現実的に国が破綻することがどんなことなのか私は知りませんが、経産省の現役の官僚が「破綻」について現実にありうると発言しているわけです。だけ ど現段階で国や企業にそこまで頼って生きていない以上、私の生活はそこまで悪くはならないでしょう。もしも、悪くなるのならば、それこそハッキリ国は国民 に伝えて、脅すべきです。このまま行くと国が破綻してこんなに暗い時代になると。

あまり誰も言っていないことですが、「この国が貧しくなる」という具体的なイメージをきちっと伝える人はあまりいません。どのように貧しくなるのか、データを示した上で、絵を描いていただきたいものです。

●原発がなくなれば、どれくらい貧しくなるのか試算して具体的な絵を描いて見せろ

少なくとも原発事故が起きるような生ぬるい電力会社の経営を許してきた経産省、経団連という日本の経済界のリーダーはどうしても原発がなければ困る と思ってるわけですから、これくらいやってもらわなければ困ります。これを試算して、国民に示せば、それを土台にしてまた新しい未来が築けるかも知れませ ん。

さてさて、ニートが身の程知らずにも経済について大雑把に言及したわけですが、いろいろ物申したい人は要るでしょう。軽蔑したい人もいるでしょう。 実際私には経済の専門的な知識や理解が殆どありません。それについて私自身、非常に不満を覚えています。経済についての学問的な知識をまずはみにつける必 要があると考えています。

私は私の考え方に対する意見をいつも求めています。

orehatyushokigyounooyaji

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