陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

アニメ「夏のあらし!」第十二話

2009-06-22 | テレビドラマ・アニメ
じつは今期とちゅうから観はじめて意外にハマったのが、これ。
あの小劇場が最後までおかしかったです。うすうすラストはそうくるんじゃないか、と思ってたけど。
キャラに褒めさせるぐらいの面白さはあったと見ていいでしょう。
しかし、制作者の皆さんが何のアニメ見て育ったかわかりますよね。
とても、昭和の匂いがします(笑)

ただ、こういう過去作のパロディはやりすぎると、素人がやってる二次創作とレベルが変わらなくなるので注意のしどころ。

加奈子と弥生とは和解していきなり喫茶店のウェイトレスになっちゃうのですが。
このコンビの百合百合しさはよろしいですね。
類型化された性格なんだろうけど。

最初観たときはあきらかにモブキャラか、敵に回って倒されそうなグラサンの筋肉が、じつは意外なキーパーソンだったり。毎回のお話もなかなかおもしろかったです。
あとやはり、よかったのは主人公の男の子の声が、女性だったのでイヤらしさが薄らいだこと。
こういう恋愛未満の男女が場所を一にする日常のドタバタ劇って、うる星やつら(古い…)っぽいのですが。

コメディだったのですが、戦争の辛らつな部分もえぐり出していて、ひじょうに取材を重ねたものであることが窺えます。
あと、たまに深いこと言わせる。

あらし達は死んだ人間(?)なので、タイムスリップしても影響が出ないのかな?
あと、助けられるのは夏に出会った人だけなのかな?

演出もなかなか斬新でした。
絵柄がヒャッコとおなじで変わってますよね。主人公が三枚目のコナンくんみたい(爆)

原作は「スクールランブル」(名前だけしか知らない)の小林尽だそうですが、「鋼の錬金術師」とおなじガンガンのコミックスなんですね。
「夏のあらし」というタイトルにふさわしく、まさにワンシーズンを怒濤のノリで乗り切った怪作というべきか。
原作がどこまで続いてるのか知らないけど、仮に二期があったとしたら、これとは別のノリでつくってほしい。


Comment (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 建築は社会の器─ウィリアム・... | TOP | 魔法少女リリカルなのはStrik... »
最新の画像もっと見る

1 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
追記 (万葉樹)
2009-06-23 23:47:43
先日の掲載時に、うっかり最終回と記していましたが、どうやらあと一回あるようです(汗)
訂正しておきました。

紙芝居が完となっていたから、てっきりそうだと思ってた。
返信する

Recent Entries | テレビドラマ・アニメ