評論家・山崎元の「王様の耳はロバの耳!」
山崎元が原稿やTVでは伝えきれないホンネをタイムリーに書く、「王様の耳はロバの耳!」と叫ぶ穴のようなストレス解消ブログ。
「安倍晋三の経済政策」を取り上げたレポートについて
一般には、昨日、今日辺りから話題が出て(証券界ではもう話題になっているのでしょうが)、多分、週末から来週には多少問題にもなると思われる件ですが、安倍氏の経済政策について、某証券会社のストラテジスト(今の段階では、●●氏としておきます)が書いたレポートと、これから出版する本が問題になっています。レポートを入手して、ざっと読んでみたので、感想を箇条書きにして、取り急ぎお伝えします。
1)これは、いわば、社長に就任予定の二代目社長が、社長就任時に発表する経営方針や新製品について仲の良い証券会社の担当者にぺらぺらとしゃべった、ということであり、二代目社長(=安倍氏)は現在社長になっていないから、現時点でインサイダー情報を漏らしたということにはならないが、実質的に次期社長であることを考えると、極めてガードが甘いし、「軽い」としか言いようがない。社長(=総理)の器ではない。
2)証券会社が、有力者から聞いた情報を、顧客に得意げに伝えることは「良くあること」。●●氏もいいネタモトに直接会ったことを8/14の第一号レポートで誇示しつつ、彼の顧客である機関投資家(彼は機関投資家からの株式売買発注や人投票などで評価される)に先に情報提供し、9月に入って個人向けに情報を出すことは、彼の仕事にとっては自然だし、典型的な情報の流し方だ。安倍氏としても、株屋に情報を漏らしたら、あるいは、株屋を周囲に近づけたら、この程度の利用をされることは当然想定しなければならない。こんな人物を呼んで「勉強会」をやっているようでは(まして「ブレーン」だとしたら)、情けない。
3)普通、●●氏のようなストラテジストは、個別の推奨銘柄までは挙げないことが多い。政策→セクター(業種)→代表・典型的銘柄、というアイデアの乏しい推奨銘柄なので、どうということはないが、話題になり具合によっては、一部の株価に影響が出る可能性はある。ヤフーや楽天の大まかな解説など、プロにはどうでも良いことが書いてあり、一般向けの本の原稿に流用することを考えながら書いた原稿ではないか。本としては「具体的推奨銘柄あり!」という方が俗受けする。
4)●●氏としては、安倍ブームに乗っかって、機関投資家には「安倍政権に近い男」をアピールし、本を売ることで、一般向けの知名度も欲しいのだろう。かつてのリチャード・クー氏のようなポジションを狙っているのではないか。
5)●●氏は、レポートで、安倍氏は経済政策に弱くないと言っているが、このタイミングで、●●氏と対談までした本を、内容を知りながら、つまり、半ば自分の経済政策の本として出版するのだから、安倍氏は、「経済政策に弱い」ことは間違いない。家庭教師か相談相手(カウンセラー?)なのか分からないが、ある種のお客さんであり、いいネタモトでもある安倍氏を、●●氏が悪く言うはずもない。
6)レポートの内容に現れる「経済政策」は、小泉政権発足時に言われた、改革と自由化による経済活性化やIT推進などに、80年代後半的な「もう一度バブルを」のテイストを加えただけのもので、新味は全くない。ネット、IT関連、不動産、金融、介護など、何れも、何年か前でも推奨できたものだ。安倍氏の周りにブレーン面して集まる連中が、自分のビジネスにとって都合のいい話を囁いて、それが寄せ集まって政策になると、こんなものなのだろうが。
7)私個人としては、安倍氏は、スピーチの練習はしているようだが、議論がキチンと出来ない印象であり(反対意見を論理的にキチンと扱うことが出来ない)、経済政策についてだけでなく、「アタマ全体が弱い」のだと思っている。個人に対する評としては、言葉がきつすぎて妥当でないかも知れないが、首相を目指す政治家なので、敢えてはっきり言う。リーダーの脳みそではない。
1)これは、いわば、社長に就任予定の二代目社長が、社長就任時に発表する経営方針や新製品について仲の良い証券会社の担当者にぺらぺらとしゃべった、ということであり、二代目社長(=安倍氏)は現在社長になっていないから、現時点でインサイダー情報を漏らしたということにはならないが、実質的に次期社長であることを考えると、極めてガードが甘いし、「軽い」としか言いようがない。社長(=総理)の器ではない。
2)証券会社が、有力者から聞いた情報を、顧客に得意げに伝えることは「良くあること」。●●氏もいいネタモトに直接会ったことを8/14の第一号レポートで誇示しつつ、彼の顧客である機関投資家(彼は機関投資家からの株式売買発注や人投票などで評価される)に先に情報提供し、9月に入って個人向けに情報を出すことは、彼の仕事にとっては自然だし、典型的な情報の流し方だ。安倍氏としても、株屋に情報を漏らしたら、あるいは、株屋を周囲に近づけたら、この程度の利用をされることは当然想定しなければならない。こんな人物を呼んで「勉強会」をやっているようでは(まして「ブレーン」だとしたら)、情けない。
3)普通、●●氏のようなストラテジストは、個別の推奨銘柄までは挙げないことが多い。政策→セクター(業種)→代表・典型的銘柄、というアイデアの乏しい推奨銘柄なので、どうということはないが、話題になり具合によっては、一部の株価に影響が出る可能性はある。ヤフーや楽天の大まかな解説など、プロにはどうでも良いことが書いてあり、一般向けの本の原稿に流用することを考えながら書いた原稿ではないか。本としては「具体的推奨銘柄あり!」という方が俗受けする。
4)●●氏としては、安倍ブームに乗っかって、機関投資家には「安倍政権に近い男」をアピールし、本を売ることで、一般向けの知名度も欲しいのだろう。かつてのリチャード・クー氏のようなポジションを狙っているのではないか。
5)●●氏は、レポートで、安倍氏は経済政策に弱くないと言っているが、このタイミングで、●●氏と対談までした本を、内容を知りながら、つまり、半ば自分の経済政策の本として出版するのだから、安倍氏は、「経済政策に弱い」ことは間違いない。家庭教師か相談相手(カウンセラー?)なのか分からないが、ある種のお客さんであり、いいネタモトでもある安倍氏を、●●氏が悪く言うはずもない。
6)レポートの内容に現れる「経済政策」は、小泉政権発足時に言われた、改革と自由化による経済活性化やIT推進などに、80年代後半的な「もう一度バブルを」のテイストを加えただけのもので、新味は全くない。ネット、IT関連、不動産、金融、介護など、何れも、何年か前でも推奨できたものだ。安倍氏の周りにブレーン面して集まる連中が、自分のビジネスにとって都合のいい話を囁いて、それが寄せ集まって政策になると、こんなものなのだろうが。
7)私個人としては、安倍氏は、スピーチの練習はしているようだが、議論がキチンと出来ない印象であり(反対意見を論理的にキチンと扱うことが出来ない)、経済政策についてだけでなく、「アタマ全体が弱い」のだと思っている。個人に対する評としては、言葉がきつすぎて妥当でないかも知れないが、首相を目指す政治家なので、敢えてはっきり言う。リーダーの脳みそではない。
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この●●氏は、日経新聞のサイトの「時説往来マーケットディベート」というコーナーにもディベーターの一人として定期的に登場しています。このなかの今年の七月二十六日付のディベートでも、氏は得意げに「安倍関連銘柄」を披露し、買い推奨されていました(内容は至ってつまらないものでしたが、、)。
つまり●●氏は、
日経サイトのディベート
8/14の機関投資家向けレポート
個人向けの単行本
と、同じ内容を使い回して一粒で三度オイシイ商売をしたわけですね。それにしても、日経のサイトを見直してみるに、個別の「買い推奨銘柄」を株価バリュエーションの評価抜きで提示できるのなら、私みたいな素人だって簡単にできるなあと思ってしまいました。いい商売ですね、ストラテジストって!
ところで、山崎様には●●氏を見習って頂きたいところが一つだけあります。
以前ご自身でも書かれていましたが、週刊ダイヤモンドや週刊朝日の連載が単行本になっていないことを私は大変残念に思っております。●●氏の厚顔ぶりを見るに、山崎様も一粒で二度くらいは文章の使い回しをされても一向に構わないのではないでしょうか。単行本になるのでしたら、私は発売日に買いますよ!
例の国がミサイルを撃つのも安倍氏を望んでいるから、という面もあるように思います。
いらっしゃいませ。
もう雑誌の記事(「週刊文春」明日発売号)にもなりはじめていることですから、●●さんのお名前は明かしても構いませんね。
ご指摘の通り、「安倍晋三の経済政策を読む」の著者である藤田勉さん(日興シティグループのストラテジスト)です。私は、まだこの本を入手していませんが、安倍氏との対談が載っている、という話をさる人から聞きました。これが、実質的に、安倍氏公認の、「安倍政権の経済政策本」なのでしょうね。(なんだか安易な作り方だなあ・・・)
藤田氏の行動については、ここまで露骨に利用するか、とは思いますが、まあ、証券会社の一発屋としては、普通に仕事熱心(皮肉もありですが)ということなのでしょう。
私は、もっぱら安倍氏の「脇の甘さ」(便利な日本語ですね)にこそ問題があると思います。(「週刊文春」は文春から「美しい国」が出ているせいか、安倍氏のことをそう悪くは書いていないらしいです)
問題のレポートは、今日、新幹線の中で読みましたが、いかにも単行本の原稿の下書きのようで、つまらないものでした(広い意味では同業なので、点が辛いかも知れません)。政策論らしきものも、政策を投資に結びつけるアイデアも、読み応えがありません。
自民党の一部でも問題にしているらしき「個別銘柄」については、規制緩和による通信コストの低減で、ヤフーとか楽天とか一休といった会社を挙げているような、どれも、どうとういうことのないものですが、これらの中では一休は時価総額が小さいし、別の箇所に出てくる、スパークス投信やマネックスビーンズホールディングなどは、ちょっと話題になると、株価が上がる可能性はありますね。
民主党的観点では、安倍氏、秘書等が持っている株式の中に、レポートや本で取り上げられたものがあれば、問題に出来そうですが、安倍のお坊ちゃまは、株式をお持ちなのでしょうか・・・・?
●●氏=藤田氏は、要領よく仕事をしていますね。彼のような、良く言えば努力型で、才能の乏しい(レポートを読んで感じた私の主観です。間違っているかも知れません)証券マンにとっては、安倍氏とのコネと昨今の状況は大チャンスなので、フルに利用して、知名度を上げ、「安倍政権の政策は藤田に聞け」と言われるようになろうと、「勝負」しているのでしょう。
原稿の完全な使い回しは面白くありませんが、連載で使えるものは、使って単行本の形にまとめる、という作業は是非やりたいと思っています。
「週刊ダイヤモンド」で200回分以上、「週刊朝日」で人生相談が80本、マネークリニックが50本、「ダイヤモンドLOOP」で20本等、使っていない素材がたくさんあります。
単行本の場合、熱心な編集者に当たると、なんとなく本が出来上がるのですが、遠慮がちな編集者に当たると、本の完成が滞りがちです。また、どうしても、興味は、かつて書いたものよりも、これから書くものに向かいがちです。しかし、第一義的には自分のために、自分で作るのですから、こんなことは言っていられませんね。
アドバイスと励ましありがとうございます。
議論が出来ないリーダーは困りますね。私は、安倍氏の政策の全てに反対なわけではありませんが、彼の「こうと決めたら、闘う」みたいなポーズを見る度に、日本に影響のある政治家として心配になります。
かの国のミサイル発射に関するrennyさんの仮説は、案外、その通りかも知れませんね。安倍氏は、外国から見ると単純で扱いやすい首相でしょうね。
藤田氏のレポートの内容等についてはまったく把握していなかったのですが、藤田氏の著書はざっと拝見した限り安部氏の名前を冠したことが最大の付加価値の本のような気も致します・・。
あまり批判めいたことを書きたくはないのですが、●●氏のような方とつながりを持っていることがいみじくも安部氏の経済音痴を露呈しているように感じますね。
雑誌原稿の単行本化、重ねて期待と応援の気持ちを表明させて頂きたく思います。それにしても在庫がたくさんあるのですね。見ていないのも多そうですし、私にとっては宝の山です。一読者として、編集各氏の奮起も促したいところです。
econ-econome様へのコメントを見ると、自民党の一部が藤田氏の本と安倍-藤田関係を問題にし始めているのでしょうか? 例えばの話ですが、仮にこの本がスキャンダルになって、藤田氏が安倍氏について国会で聞かれるようなことにでもなったら私は笑ってしまいます。
それこそ、「安倍のことは藤田に聞け!」ですね!
僕は、山崎様のコメントを読んで、「大チャンス到来かも!」っと直感的に思いました。
実際の実力よりも、日本の経済力の評価が、不当に著しく低くなったら、相場の大混乱は必至ですよね!!
こういう期待を、僕は密かに抱いています。
森総理はバカっぽい感じでしたが、安倍総理はタチが悪い印象です。
山崎氏も同じような考えであることに驚いています。
ただ、逆に言えば表に出てこないだけで同じように思っている人は山ほどいるんじゃないでしょうかね。
何かテレビで見ていても言語明瞭・意味不明瞭という感じです。小泉総理の分かりやすさに慣れてしまっただけなんでしょうか。
靖国に行く行かないとか、タカ派かどうかなどはどうでも良いのですが、後世の歴史家に判断を委ねるとか、靖国に行ったかどうかは言わないとか、何か性根の部分で信用できない感じです。
美しい国とかいう言葉の使い方も、森総理の神の国発言よりも1000倍気持ちが悪いです。(なぜ誰も言わないんでしょう)
候補者の中からあえて選ぶなら、麻生氏などは経営者の経験がありますから、一番適任方と思います。日本を会社のように効率的に経営できる人が総理には適任かと思います。
今回の件に関しても、そもそも証券会社のストラテジストごときが経済政策にアドバイスが出来るほどの見識があるのかどうか、非常に疑問です。ましてブレーンなどとは・・・(笑)。
証券界として政界に意見するなら、ルールの整備(SECの強化など)や証券税制(株に税金は不要!)などほかにいくらでもあるのではないかと思います。
検察がいきなり上場企業に突撃するような事態は二度となくさなければいけません。
ところで話題になっている人は有名な人なんでしょうか。
アナリストやらストラテジストの推奨などは基本的にエッセイみたいなものだと思っているので、そんなものを読む暇があったら財務諸表を読む、というのが自分のやり方なので、人気アナリストとか言われてもまったく知らないのですが。。。
自分としてはしばらく株価は上がりすぎていて今年の年初以来買おうにも買えなくなってしまったので、株価を急落させてくれるのであれば、バカ総理でも歓迎と言えば歓迎なのですが(笑)。
私は、何度か書いた事がありますが、アナリストやストラテジストは「ツアーコンダクター」のようなものです。
自分で地図(B/S、P/L、決算短信等)を見て歩ける旅人(投資家)には、ツアコンや旅のガイドブック(アナリストのレポート)は必要ありません。
レポートも、ご指摘のように、基本的にはエッセイのようなものです。敢えて弁護すれば、エッセイにも面白い物と面白くない物がありますが、アナリスト、ストラテジストのレポートも同様です。ただ、投資のリターン改善に役立つようなものではありません。
●
先ほど、「週刊文春」の記事を読みました。
藤田氏が安倍氏を商売に利用した、というトーンで書いてあり、彼は「ミニ竹中」的なポジション(首相補佐官になって)を目指しているのではないか、というような書き方で、安倍氏を責めるようなトーンではありませんでした。
他誌は、安倍氏の「見識」や「脇の甘さ」でもう一回取り上げることが出来そうです。
●
私は、安倍氏の性格まではまだ良く分かりませんし、先入観を持たずにしばらく見る期間を持ちたいとは思っているのですが、どうも、能力のない人物が、能力以上のポジションと権力を持ってしまった時に、「信念」を自我のシールドに使うような種類の頑固さがあるのではないかと心配しています。
何れにせよ、反対意見をどれくらい丁寧に聞けるか、ということが彼のテストになりそうですが、「不合格」の場合はどうすればいいのでしょうかね・・・・。
あまりにネガティブではないでしょうか。
そもそも政治にそこまで期待するのは間違っていると思います。
もちろん税金を払っているのだから「より良くしてほしい」というのはあります。しかし、それはあくまでも「結果」に期待するのであって、人間性がどうとかいうのは言いすぎに感じます。(森氏のような総理は問題ですが)
そして、問題なのは国民全体が「結果」に対してどのような期待をしているかです。
はたして「結果」に満足することなんてありえるのでしょうか。私は無理だと思います。
私も敢えて安倍氏が総理になった場合、危惧していることといえば、取り巻きが多すぎることです。
アナリスト、ストラテジストの役割は、私もその通りだと思います。責任という面ではどうお考えですか?
アナリストを目指しているので、気になりました。もし良かったらご回答願います。
今日の「夕刊フジ」にもデカデカと記事が掲載されました!
http://www.zakzak.co.jp/top/2006_09/t2006090725.html
ここに載ってる銘柄って、どうも、僕にはハメコミのように思えます。
株屋が推奨銘柄をあげているから、この対談本は、カタチを変えた銘柄推奨本なのでしょうね。
つくづく思ったのは、金融業界って、本当にコワイ業界なのですね。。。
安倍氏の能力や人間性については、ご指摘のように、もう少し時間を取って、たとえば森前首相とどっちがましか、といったことについて、結論出すのがフェアでしょう。総裁選挙の勝ち負けはもう決定的なので、急ぐ必要はありませんね。
ただ、たとえば今日の日経の朝刊を見ると、安倍氏が、「自分と意見の合う人と仕事をしたい」と思っているらしいことが強く表れているのが気になりました。「手強い反対意見」を言ってくれる人ほど、実は側に置くべき人なのだと思いますが、そういう人はお嫌いな様子で、ご自分が既に、正しい道を見つけているかのような彼の「自信」(表面上の自信でしょうが)がどうにも心配です。
尚、アナリスト、ストラテジストの「責任」については、もともと、当たりもしないものに責任を取らせようとするのはお門違いですから、伝える事実の正確さに責任を持ち、述べている意見の根拠を明確に述べていれば、あとは、顧客の側でアウトプットの使い方を判断すべき問題だと思います。過大な期待や責任を想定することは、顧客と、アナリスト/ストラテジスト、双方にとってプラスにならないと思います。
>まさくん様
例の本を、銘柄推奨本としても売りたい、というのは、たぶん、著者も、出版社もそう思っているのではないでしょうか。
金融業界は、確かに「コワイ」のかもしれず、同じような安倍さんとのコネでも、藤田勉さんよりも、こんなあからさまな形ではなく、もっと有効に利用する、もっと「コワイ人」がたくさんいるはずです。
私は、やはり、問題は、安倍さんのガードの甘さ、不用意さにあったように思います(背景に「頭の悪さ」があるように思えてなりませんが)。
それに比べて、安倍氏の気の合う仲間だけを集めるやり方はいささか心配に思えてきました。
ただ、短命内閣などと揶揄されているように、安倍氏は「運営」を重視しようとしているのかも知れませんね。
それより、中身を国民に向けて伝えてほしいと思います。
アナリストの立場について回答していただきありがとうございます。
参考になりました。
彼の頭ではきっと区役所の役人の試験にすら、通らないでしょう。(こういう言い方はむしろ区役所職員の方々に失礼かな?)
しかしそんなマークシートで高得点みたいなアタマの良し悪しより、直感的な事物把握能力というか文学的アタマというか、そういうアタマが重要だが、それも悪るすぎる。さらに、nyさんが書いてるように根性というか、心根というか真摯性も極めて怪しい。
要するにロゴスもパトスもスピリッツも粗悪とみえる。日本の将来は暗すぎる。
仰るとおりの現実だろうと思います。政治に何か良いことを期待するというよりは、「まずいことをしないでくれ」と祈っているだけのですが、権力があり、すり寄る人もいる、ということだと、頭が悪いトップは心配です。
とほほ様のコメントを読んで、安倍氏のアタマを云々するのは、行き過ぎだったかと、ちょっと心配にもなったのですが、思い起こすに、森前首相は、「サメの脳みそ」とおおっぴらに言われていたことでもあり、宰相とその候補については、率直に言わせて貰うことにします。
ところで、読み返してみると、今後の取材のことを考えてか、日経の朝刊でも必要な質問がインタビューで出ていません。メディアは、本当に頼りになりませんね。
私は安倍氏の例の著書を拝見して、
なぜ売れるのか全く理解できなかったのですが、
山崎様がはっきり「器ではない」と指摘されている
ので安心しました。(やはり、そうですよね)
個人的には、日本の国際競争力の確保と
税制の変更を伴う社会的再配分の問題、
有効な少子化対策が直近の課題と思うのですが、
安倍氏はほとんど何も考えておられないようです。
キッシンジャー氏が「政治家に頭脳は不要」と
著書に書かれていたのを思い出しました。
安倍政権はおそらく、税制・再配分・社会保障と
国民の意見が対立しやすい課題にぶつかります。
前政権があれだけ支持率が高かったのですから、
安倍氏が「貧乏くじ」を引いてしまったのでは、
と私はひそかに考えています。
麻生氏よりも不用意な発言は少なそうですし、
党内で敵を作らないようにしていますが、
失策がひとつあれば支持率急落は確実でしょう。
案外難しい時期であるのは事実で、今の時期に総理になるのは「貧乏くじ」的かも知れませんね。しかし、安倍氏の実績と才能で総理になれる、というのは、彼の人生としては、「超当たりくじ」のような気もします。
安倍総理は、何となく、1、2年で辞めることになりそうな気がしますが、辞めるときには、たぶん、「時期が・・・」と言われるよりは、「そもそも器が・・・」といわれるような気がします。
仮の話で恐縮だが、安部政権が誕生して仕舞った場合 『再チャレンジ社会の実現』 第一号案件として、ホリエモン・世彰両君を裁判の結果のいかんによらず法務省で証券等監視関連法案の作成チーム専門技官 若しくは 検察庁専門技官 に試用する事をご提案したいのだが、如何でしょう?
追加人件費は貴殿が組成する『再チャレンジ社会の実現』 第一号ファンドとして上場し『時価総額』運営をして少しばかりで結構です経済金融の勉強の足しにもして下さい。
両人とも品性には問題が多くあったが、良く回転する頭脳と実行力と胆力を有しており 使いよう次第で、裏社会に通じる負の経験を正の方向に転用させ得る逸材でもある。
何しろ法律の不備を極めて巧妙に利用した経験に富み且つそれが本人及び社会にどれ程のインパクトを与えるかを身を以って体験した数少ない人罪 否 人材達で在る。
再チャレンジが成るか否かは一義的には両人の心(反省心と自力更生心)の問題だが、其れにもまして言い出しっぺの総理の責任下で直接の両人管理監督指導の適切さも厳しく問われる体制とする。
チャレンジって『不要な教育基本法の改正』などではなく、本当はこれくらい大胆であるべきです。類似の前例も既に御座います。
お判りになりませんか? まさか! 日銀に福井さんと言う総裁が居座ってお出でです。 彼自身が其の不備を突いた内規の見直し版を全職員に対し訓示徹底した(される)筈です(尤も同氏の場合は再チャレンジは不要です、人並み以上の年金も既にお持ちですから即刻ご退場されるべきですが)。
以上
他人様のブログをお借り致しました、管理人様どうかご容赦下さい。
(「先生」という呼び方は、人によっては不快に感じる方も居られるので、ちょっと心配しています。)
僕は、山崎先生の本で「投資バカ」と「お金の常識」の2冊を持っているのですが、本ブログでのご記載の内容と同様に、「誤りは、あくまでも、誤りである」とトコトン説いていらっしゃる姿勢に、心を打たれます。
例の本、今日、少し「立ち読み」しましたが、特定の株を買わせるように仕向けさせるような内容ですよね。
著者は著名な方のようですが、笛の音でネズミの群れを惹きつける、「ハーメルンの笛吹き男」を思い出しました。
リーダーとなり得る試金石は、本質的には、「孤に耐え得るか否か」かな?などと思っています。
(禅僧は「孤」の概念を外国人に説明するときは、"alone"と言うようです。)
僕の印象では、安倍さんは温厚で、朴実な人柄のように思います。
歴史上の人物に例えれば、豊臣秀長タイプかな?と思ったのですが…。
気にかかるのは、その安倍さんの背後の人間模様ですよね。。。。
好き放題を書いてしまい、申し訳ございません。
彼が首相になるのはまるで、バカが平和な繁華街に戦車で繰り出すようなものだ。まさに『バカが戦車でやって来た』的状況。
キッシンジャーのことばをどういう文脈で引用されているか知らないが、彼は、70年代に田中角栄がアメリカの承諾なしに訪中したのを知ったときに、『この裏切り者のジャップ野郎!』と叫んだ悪質なヤクザだ(アメリカ公文書公開で判明)。ヤクザにだって質の良し悪しがある。キッシンジャーは最低の部類だ。彼はユダヤ人だが自分が『この○○公野郎!』と罵られるのを好むのだろうか?
自分はユダヤ人を差別する人間を差別する者だが(シオニストは迷惑千万だが)、自民族は選民だと本気で信じてる奴等は救いようがない。
田中角栄は、資源もない日本は資源豊富なロシアや中東や中国とも仲良くやっていかないとダメと考え、独自外交を進めた首相だ。それだけでキッシンジャー=アメリカの逆鱗に触れたのだ。アメリカ石油資本の利益に反したからだ。角栄のような首相こそが真の健全な民族主義者であり、『愛国者』であり、博愛主義者だ。安部何某とは比べべくもないカリスマだ(念のため、自分はなにも角栄の盲信者というわけではない)。中卒だろうがなんだろうがアタマも良かった。キッシンジャーはたぶん角栄のようなアメリカのポチにならないかもしれない人物の弱みを握るため、ロッキードのおとりを使った。で、脇の甘かった角栄は毒入りピーナッツを食っちまった(らしい)。
ココロネの腐った危険人物という点でキッシンジャーと安部何某は似たもの同士だ(もっとも安部のほうはお気の毒なぐらいバカだが)。
ところで、ホリエモン等に『再チャレンジ』との案、皮肉とペーソスがあっていいですが、裁判の結果に拘わらず、というのはちょっと無理筋ではないですかね、国家公務員法を改正して、有罪判決で禁固以上のものという欠格事由を外さないと、、、改正しないとなると刑法の復権条項(俗に言う前科の抹消)が規定
する期間を待つしかない。それとももう既に改正されてて、前科者でも刑期さえ終えれば欠格事由にはあたらないということなのかも知れませんが。それにしても村上はいざ知らず、ホリエモンに法律案の立案能力はとても期待できないと思います。まあ皮肉でしょうから、無理筋も何もないかもしれませんが。
堀江、村上に、株式市場への「奉仕」を義務づけるのは、ウンコを漏らした奴に便所の床の掃除をさせるような、分かりやすい、良いアイデアだと思います。ただ、私として、少し心配なのは、彼らは、たまたまルールのぎりぎりを歩いた連中ですが、村上氏が自称したように本当に「プロ中のプロ」(よく言うよ!)なのかは、怪しいと思っています。証券市場関係の、単純作業に、長い年月安月給で奉仕させる、というような感じが、証券市場にとっても、本人達への社会人教育としてもいいような感じがします。
>まさくん様
ご指摘のように、安倍氏は確信犯的な悪党では決っして無いと思うのですが、実は頼りない人物が能力以上の地位に苦しむような、そんなイメージが浮かんで、一国民として心配です。
>Dialecticianさま
確かに、田中角栄氏は、汚くはあったけれども、政治家としての着眼と行動力が優れていました。きっと、Aさんとは比べものにならないくらい、地頭が良かったのでしょう。私は、最近になって、ちょっとだけですが、再評価しています。
それにしても、誰が、安倍総理の前頭葉の役割を勤めるのか、興味が湧きます。
はい、今しばらく裁判の行方と共に見守りましょう。
穴に向かって叫ぶ事を許容頂き有難う御座いました。
Dialectician様
ご指摘有難う御座います。
但し肝である法改正の件は安倍氏に12日間考えさせたかった重要事項で、事前に答えを教えて仕舞われたのが悔やまれます。
ところで、マスコミが報道する世論調査ように、安倍氏は「国民の圧倒的支持」を得ているのは本当?
国民が、何か操作されているような感じを持つのは私だけでしょう。
国民が、何か操作されているような感じを持つのは私だけでしょうか?
失礼しました。
小泉首相の就任時は国民の圧倒的な支持を感じましたし、思い返すと恥ずかしい事ながら、私も「しばらく支持してみる価値があるのではないか」と思ったことでした。あの時は、抵抗勢力の存在が大きく見えたので支持しなければならない、という気分になったということもあります。
安倍氏の場合、挙党一致的支持での総裁就任になりそうですが、国民が支持しているかどうか、という点は今ひとつピンと来ません。対抗二候補が弱すぎるので、相対的には支持されているでしょうが、それほど大きな数字にはなっていないのではないかと思います。
首相が変わるということは、首相を巡る取材の体制・人間関係が変わるということなので、マスコミ各社は、今後の安倍体制下で取材がしやすいように、安倍氏にサービスするインセンティブを持ちます。
たとえば「靖国」について、(1)行くのか、行かないのか、(2)行くとすれば何時?、(3)それぞれの理由を答えよ、とマスコミがはっきり訊けばいいところを、「近隣諸国との問題はどうするのか?」といったぬるい質問で済ませているのは、サラリーマン・ジャーナリストに上記のような事情があるからではないでしょうか。
心ある国民としては、「安倍ブーム」のような状況を簡単に許さずに、最初から厳しくチェックしていくことが大切でしょう。
なんと素直な「良いお坊ちゃま」なのだろうか。一度も反抗期はなかったのだろうか?なんとも薄気味悪い。そんな人物に「再チャレンジ」を説かれる国民とは何なんだろう。
山崎さんのおっしやるように、「安倍ブーム」のような状況を簡単に許さずに、厳しくチェックしていく姿勢を持ちたいと感じます。
こんばんは。
首相就任当初は、安易な「安倍ブーム」を、マスコミが作ろうとすることに気を付けなければなりませんね。「首相番」はどうしても、今後の取材をやりやすくと思いますから、過剰サービスをしがちです。
世論が批判的になったときからが、本当の首相就任のようなものですが、安倍氏の場合に心配なのは、「批判」に対して、「議論」ではなく、「強硬」で応えそうなところです。
ただ、どのみち、安倍氏本人には大した能力は無さそうですから、誰が側近になるかが重要です。
山崎様も書かれていますが、何故あんなにぶら下がり番の記者はだらしないんですかね?以前も自分のブログに書いたのですが、確かにJR西日本やシンドラー社などは責められて然るべきと思います。ただ、これらの記者会見では、新聞記者がこれら会社を攻め立てることに何ら制約がないですね。では、何故同じように首相への会見で攻め立てることは出来ないのか?あれを見てると、新聞記者が如何に安全地帯でしか仕事をしていないか、はっきりしますね。
まさ君様が安倍氏について書かれていた「能力と地位の差」という所を見て、以前ヤマハで跡目を継いだ社長が辞任したことを少し思い出しました。それにしても、再チャレンジとか言うのであれば、今の二世・三世議員が跋扈している状況を自ら変えること位はいってもらわないと。まあ麻生・谷垣両氏も含め、政治家も安全地帯で仕事しているわけですねえ。
確かに、サラリーマン記者(特に政治記者)のだらしなさには情けなくなることが、しばしばですね。個人としては、取材先の政治家と仲良くし、記者クラブという談合組織に属し、上司の覚えのめでたい原稿を書くのが「合理的」なのでしょうが、もう少し、格好だけでもジャーナリストらしい意地を見せて欲しいですね。
もっとも、これを許しているのは、読者であり視聴者の低レベルなのでしょう。新聞については、紙の新聞が廃れるとき(もう近い!)がチャンスでしょうし、テレビは多局化による競争に期待しましょうか。
読者、あるいは、読者の代表として、識者(これも情けないのが多いが)が、「勇気のある記者」「勇気のある記事」を褒め称えて、スター・ジャーナリストを作ること、スターは特定の会社に属していなくても喰えるようにすることが大切ではないでしょうか。
ユーザー側で、ジャーナリストを見分ける努力も必要でしょう。
昨夜の自分自身の投稿を再度見ると、ちょっと田中角栄を礼賛し過ぎたかな、、、酒を飲んで帰った勢いで投稿などすべきでないなあ、とプチ反省してます。礼賛度は1割程度ディスカウントしておきます。
それにしても確かに二世三世ばっかりというのはウンザリですね。おまけに『再チャレンジ』と来たもんだ。ポピュリスト出し丸。国民にそうやって媚売る前に、まず安倍アンタに『再教育』が必要だ、と言ってやりたい。しかも過客さん御指摘のように、美しい国
、などと国民に審美感まで云々するあたりペテン師の
適格には不足がない。
ジャーナリストなら各自人が信頼するジャーナリストを選べますが、総理大臣は各人が、とは行かない。そこが歯がゆいところです。
イギリスのブックメーカーなら首相の首相生命の短命度とかbetできるような気がしますが、日本でも私設マーケット作ってbetしたいです。これだけアホ度が明瞭なので、トトカルチョしても刑法の賭博罪に触れないはずだと、、、もはや“偶然の~に関し財物をもって博戯を~し”に該当しないですから(~は昔の文語体
の刑法条文を忘れてしまいました)??
Oddsとか知りませんが、自分なら1年二ヶ月あたりに一万円賭けます。(この期間に何の根拠もないですが)
安倍氏がペテン師だとは思わないのですが(ペテン師はもう少し頭が必要です)、自分が騙していることに気付かずに、自己正当化を強化するような暴走を懸念します。ソフトムードのタカ派が、ナショナリズムに火を付けて突っ走る、というような展開が一番困ります。
首相在任1年2ヶ月というのはまあ、そんなものかも知れませんね。参院選でいくらか負けて、安倍では票にならないとの党内世論が出来て、何らかのスキャンダルか処理のミス(失言など)で辞任に追い込まれる、といった展開でしょうか。但し、その場合、小泉再登板、というようなことになりそうで、これはこれで困ったものですね。
この種の問題に対する賭けは、出来るようになると楽しいですね。金融的には殆ど意味のないデリバティブもOKなのですから、日本でもブックメーカーができればいいのに、と思います。
予測しておられた通り、新たに週間ナントカ誌が幾つかが“推奨銘柄”関連で安倍批判基調の記事にしてるようですね。
しかし蛇足ですが、そういう銘柄をその気になってほんとに買う人って実際いるんですかねえ、、
今のところナントカストラテジストの、とんだ勇み足っていうだけのこと、という印象を持ちます。
株屋として言わせて貰うと、あんな気の利かないレポートで、推奨銘柄を買って貰えるなら、世界の富の半分は証券会社に集中するでしょう。
書いた側から見て、あのレポートの主たる目的は、安倍氏とのパイプを誇示する点にあるのでしょうが、藤田氏は、その目的のためには、ちょっとやりすぎたのではないかと思います。
日経のHP見たら、「今週の株式相場は国内景気の回復基調を追い風に底堅く推移しそうだ。日経平均株価が1万6500円台を回復できるかが焦点になりそう。」なんて書いてありますが、これって、ホントかな?って思います。
藤田氏推奨銘柄は、大々的に報道されたので、値が上がりそうな気がしますが、高値掴みで大損する個人投資家が量産されそうな気がします。
こんばんは。
藤田銘柄だから、という理由で、あれらの推奨銘柄を買う人はさすがに少ないのではないかと思うのですが(特に、あのレポートの出来を見ると、ですが)、あれらの銘柄を買っていた人が、後から損したときに、「藤田を信じて失敗した」と言うことは、結構ありそうな気がします。
ざくっといえば、「ぼんぼんのタカ派」っていうのが一番嫌ですね。ただ、山崎様ご指摘の通り、「国民の水準が政府の水準である」ということであれば、誠に昨今の政府は正しいのかも知れません。
私は投機を行なわないのでよく分からないのですが、「儲かる銘柄!」とか言われて買う人がいるんですねえ。そういう人間が増えているように思えるところにも、日本人の知識疲弊があるようにも思います。
まあ、世の中にタカ派の人も居たっていいわけですし、付き合う人全てがそんなに頭が良くなくても構わないのですが、首相となると、ちょっと憂鬱で心配ですね。
「儲かる!」といわれて、その銘柄を買う人は、バブルの頃よりはまだ少ないのではないかと思いますが、政府も金融界も、そういう人を増やしたがっているような感じなのが困りものです。
2000までなんて、自民党は糞政党、首相は
バカタレ、政府は役立たずの無能なんて言っても
平気だったし、マスコミも言ってました。
小泉政権になってから、そういうことを言うと
不当にバッシングされるようになってきて居心地が悪いです。
安倍氏はお金にも教育環境にも不自由しないのに
成蹊大卒ということからして頭悪そうですが、マスコミはよいしょしてますね。
同じように頭悪そうな森氏は就任当初から馬鹿扱いでした。
おかしな雰囲気の国になってきてる気がします。
某夕刊紙(=実は愛読紙なのですが)の表紙が時々行き過ぎるような感じで、根拠を挙げずに人格批判するのも拙いと思いますが、確かに、ここのところ、政府や政治家を批判しにくい変な雰囲気になっています。
権力者にとってだけ「美しい国」になるというのは嫌ですね。
あと、困ると思うのは、やたらに「国益」を振りかざす連中と(たとえば、何か言おうとすると「中国を利する」と批判するような)、ナショナリズムに熱狂することが格好いいと思っている人々です(深い考えはなくても、変なムードに加担する)。
先ほど書き込みを我慢したのですが、気になったので一言書いておきます。
「安倍氏はお金にも教育環境にも不自由しないのに
成蹊大卒ということからして頭悪そうですが、」というのは、正直なところ、私も一つの手掛かりとして気にかかるファクターですが、安倍批判をするときには、ぐっと我慢すべき言い方かと思います。
学歴で人を一括りにするのは、突き詰められると「不正確」と認めざるを得ませんし、読者の中にいるかもしれない卒業生その他に不愉快でしょうし、批判に使うと、かえって批判する側で弱点を抱えます。
少なくとも、実名の批評では使えない手ですし、それは、つまり匿名でも使わない方がいい手、ということです。
学歴(特に、ホリエモンの言うように、「卒業」ではなく、「入学」)が人を評価する上での有力なスクリーニング条件かつシグナルとして機能することは否めないのですが、使い方には注意が必要です。学歴以外にも出身地とか、血液型(?)とか、グルーピングによる批判・決めつけには注意が必要です。
安倍氏については、彼に協力的でない誰か(たとえば、まともなジャーナリスト)がロング・インタビューをして、それを正確に採録してくれれば、どのくらい利口か(そうでないか)は、直ぐに分かるでしょうし、その点に触れるに当たって具体的な材料が十分集まるだろうと思います。
お互いに、ちょっと我慢しましょう。
総理大臣になる前の「戯れ言」はこのくらいにして、ここは、お手並み拝見といきましょう。
就任後は容赦しませんぞ。
賛成!
私の個人的な印象では
1.頭がいいのに環境に恵まれなくて学歴が低い人は沢山いる。
2.教育環境がいい人、裕福な人は、その人の能力のmax程度の学歴を得られる(若いときにぐれたりしなければですが)。
と思いますので。
で、ふと思ったのですが、インテリ層には阿部氏の支持率が低い印象があり、おばちゃん+おじちゃん層には比較的人気が高そうに思えるのは偏差値50位だから、非インテリ層には「庶民的(じゃないけど)、非官僚的で良さそう」と思われ、インテリ層には「頭悪いじゃん」と思われているからかな、とふと、思いました。
ま、でも、山崎様がご指摘のように、お金と同様、蔑みと嫉妬の対象になる学歴にはあまり露骨には触れない方がいいですね。
正直にいうと、私も、個人的には、情報の無い他人について判断する際に、学歴を見ることはあります。
良いか悪いか分からない本を手に取ったときに、著者プロフィールを見て、○○大学だと、基礎学力はある人なのだな、といい加減に推測したり、誰かの年次と年齢を聞いて「一浪だから、特別に頭が良いということはないな・・・」などと推測したり、ということは確かに時々あります。
情報としては、「○○大学卒業」よりは、まして「○○大学大学院卒業」というよりは、いつどこに「入学」したのか、ということを主に情報として重視する傾向があります。
一定の年齢で一斉に競う、大学受験という制度の名残でしょう
他に情報が無い場合のスクリーニング条件としては、学歴は有用でしょうが、現実に適用するときには、先入観にこだわらないように、意識的な注意が必要だと思います。
結構前のコラムの一番下なので、見る人も少ないでしょうから、「我慢すべき話題」をしつこく書かせていただくと、山崎様のご指摘のように、確かに東大では特別に頭のいい人間は例外なく現役ですよね。おそらく頭のいい人は「浪人なんてするまでもなく」東大に入れるんでしょう。ちなみに私は一浪なので、「並み」です。
>情報としては、「○○大学卒業」よりは、まして「○○大学大学院卒業」というよりは、いつどこに「入学」したのか、ということを主に情報として重視する傾向があります。
本当に仰るとおりで、特に「○○大学大学院卒業」で出身大学は不明とか、「○○大学院博士号取得」で大学名書いてないなどの、高学歴取得目的などは、ちょっと見苦しいです。例えば「東大経済学部修士号」とだけ書かれていても???って感じだと思うんですけど、どうでしょう。
私は学歴偏重人間という訳ではありませんが、「人徳」「責任感」「コミュニケーション能力」などなど、色々な人間の評価されるべき能力は色々ありますが、「学力」とある程度近い「学歴」はある意味、一番客観的評価が出来ているんじゃないかと思います。その他の能力は一緒に仕事をする、などの時間を持たないとなかなか評価出来ませんし。
20年くらい前「ソニーでは履歴書に学歴を書かないことにした」といった話を聞いたことがありますが、学歴評価の有用性と限界について、客観的なデータでもあれば知りたいところです。
三菱商事が数年前から、学歴を書かない履歴書で、面接だけで採用を決めるようになった、という話を聞いたことがあります。(私は、最初の会社が三菱商事だった関係で、商事の人々とは細々ながら、まだ交流があります)
誰から聞いたか記憶のない話で恐縮なのですが、この会社は、例年、主要4校(慶応、東大、早稲田、一橋)だけで、7-8割になるのですが、無学歴データ採用をやってみると、かえって4校の比率が上昇した、という話を聞いたことがあります。面接官の側が、何となく同類を嗅ぎ分けるのかも知れません。確認できていない話なので、私の勘違いかも知れませんし、最近の状況を聞いていませんが、そんなこともあろうか、という話ではあります。
経済論的には、学歴が安価なスクリーニングデータとして有効なら、使えばいい、という話になります。もともと、面接官がしっかりしていれば、学校名に判断が引きずられることはないはずです。学校名抜きで面接する、というのは、かえって、面接そのものよりも、学校名の方が有効であると認めているような感じがしなくもありません。
「自然にやれば、いいのに」と思いますね。
「美しい国」「闘う政治家」「再チャレンジ」・・・何も伝わってこない。彼の言葉は空回りしている。
あの世代でどうしてあそのまでナショナリストになれるのだろう。
他の二候補はインパクトは欠けたが「自分の言葉」で語っていたような気がする。
「美しいだけの国」などご免こうむりたい。
彼の奥様の方が(元DJ?)よほど明瞭で説得力のあるコメントをされていたような印象です。
「大丈夫かな~?」と心配しつつ支えてあげたくなってしまうような母性本能を刺激するラッキーなタイプなのかもしれませんが。
「変人小泉」から、「若き凡人、安倍晋三」になると、キャッチフレーズだけでは、感心して貰えないと思うのですが、安倍氏は、「キーワード」を決めて、それを言うのに精一杯で、議論まで出来る余裕がないようですね。「自分の言葉でない」というご指摘が当たっていると思います。
不安で頼りない感じを正直に表現してくれれば「支え」ることもできるのでしょうが、不安を隠すために、妙に強硬にならないかが心配です。
例の国がミサイルを撃つのも安倍氏を望んでいるから、という面もあるように思います。hdrgrft
以上、たぶん、風評被害、か、デマ、という琴にすればよいかね。ツイッターの住所は貼れないのね、川端幹人さんの、お言葉。grstr