2006年 08月 07日
日本最強のポピュリスト田中康夫氏の落選。
■改革幻想の行き詰まりを打開できず
改革が長野に何をもたらしたのか、そしてそれは継続されるべき価値のあるものであるのか、田中県政6年間を問う選挙は8万票あまりの差をつけられての田中氏の落選に終わりました。脱ダム宣言や、財政健全化などの達成が、県民のマインドに届かなかったと言うことは、ニュースの見出しに表示されるだけの「言葉の上だけでの達成」にすぎなかったことを意味していると言うことでしょうか。 誰もが実感ですることのない、帳尻あわせの「達成」は「改革幻想」の「レトリック」、つまり「パフォーマンス」の一種に過ぎなかったと県民に判断されてしまったのかもしれません。しかしそれ以上に県民の反感を買ったのは、国政と県政に二股をかける彼の政治姿勢対する「不信感」でしょう。「達成」に「実感」が伴わず、「政治姿勢」に対して「不信感」をもたれれば、「パフォーマンス」は上滑りするだけで、発せられるメッセージは常にネガティブに解釈されてしまいます。 ■新党日本は消滅、民主党に吸収? ずいぶん前のエントリーで、長野での支持率低下で首筋が寒くなってきた田中氏が、中央政界に足がかりをつけるために衆議院選挙に乱入し、理念なき互助会政党の党首に就任したことをかなり厳しく揶揄しましたが、今後の田中氏はこの意味不明な政党で政治活動を継続するつもりが本当にあるのでしょうか?これも私が疑問に思っています。どう考えてもレゾンデートルが欠落している政党で政治活動を継続するよりも、民主党公認の候補となってどこぞの選挙区に落下傘で降りていく方を選択するような気がします。選挙時の民主党小沢党首の田中支持発言などが、落選後の民主党と田中氏のシナリオを予感させますが、落選の「質」を民主党首脳部がどう判断するのかという段階にあるのかもしれません。 どちらにしても、田中氏は「小林こうき」よりは「小沢一郎」を選ぶのではないか、ということです。最悪の場合、新党日本ごと民主党に吸収させて、民主党の党幹部へと横滑りすることを狙っているのかもしれませんね。そうなると、小沢、田中、勝谷というスーパー・スパークリング・ペログリ・デラックスなトライアングルが出来上がって、ますます私たちを楽しませてくれるかもしれませんね(笑)
by SpeedPoetEX
| 2006-08-07 02:07
| 政治
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