第９３回高校サッカー選手権２回戦が２日に各地で開催され、尚志（福島）が聖和学園（宮城）に３−０で快勝を収め３回戦進出を決めた。 柏の葉公園総合競技場の第１試合では、聖和学園と尚志による“東北対決”が実現。公式戦だけでなく、「練習試合だけでも１０回はやっている」（尚志・仲村浩二監督）チーム同士による戦いとなった。 この試合に尚志はエースＦＷ林純平を欠いていた。大会直前に負傷し、３１日の１回戦は先発こそしたものの、状態的に厳しいということで早々に交代となっていた。重傷ではないだけに大会中に戻ってこられる見込みだが、２回戦の出場は難しい。主将のＤＦ山城廉は「純平がけがしたまま引退なんて、絶対にダメだからな！」とチームメートを煽って士気を高め、この試合に臨んでいた。 フィールダー全員がドリブルで仕掛ける力を持つ“ドリブラー・パラダイス”聖和学園に対し、尚志はディフェンスの組織力をあらためて徹

サッカーの日本一を争う天皇杯、全日本サッカー選手権について、日本サッカー協会は、高校生の年代のチームの公式戦の日程が過密になっていることから、来年度の大会から参加を認めない方向で検討していることが分かりました。 サッカーの天皇杯は、プロとアマチュアの垣根を越えて高校からＪリーグまでのチームがトーナメント方式で男子の日本一を争う大会で、高校チームや同じ年代のユースチームにとっては公式戦でプロに挑む貴重な機会です。 ９４回目となる今年度の大会には、都道府県の予選を勝ち抜いたモンテディオ山形ユース、山梨学院大学付属高校、それに徳島市立高校の３チームが出場していました。しかし、ここ数年は高校生の年代で公式戦が増えて天皇杯の都道府県予選と日程が重なるケースが出てくるなど、過密日程が課題となっていました。 こうしたことから、日本サッカー協会では、来年度の天皇杯から高校生の年代のチームの参加を認めない方

１４日午前、山梨県甲府市内の山の遊歩道で、ランニングをしていた高校のサッカー部員１１人が蜂に刺され、病院に運ばれましたが、いずれも意識はあり、症状は軽いということです。 １４日午前１０時半ごろ、甲府市和田町の湯村山の遊歩道で、ランニングをしていた県立高校のサッカー部員１１人が、スズメバチとみられる蜂に頭や体などを刺されたということです。 １１人は市内の病院に運ばれましたが、いずれも意識はあり、症状は軽いということです。 警察によりますと、サッカー部員６９人と顧問の教師が、県立緑が丘スポーツ公園から千代田湖に向けて練習のためランニングしていたところ、突然、蜂に襲われたということです。 秋にかけてスズメバチの活動が活発になることから、警察は山などに入る際には注意するよう呼びかけています。

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ] [7.27 日本クラブユース選手権1次R第3節 東京Vユース 0-1 仙台ユース 石関公園サッカー場] いつものポゼッションスタイルではなく、カウンター中心だったベガルタ仙台ユースの前線で存在感を放っていたのがFW本吉佑多だ。荒れたピッチは踏み込んだ際に芝がめくれやすくなっており、ハーフタイムの中断中には雨も含んだが、そんな重馬場をものともしない縦へのランニングは迫力充分。攻撃ではスペースへの飛び出しで後方からのパスを引き出してゴールへと迫り、守備でも献身的なプレッシングで中盤や最終ラインを助けていた。越後和男監督は本吉のことを尋ねられると「“面白いヤツ”でしょう」とニヤリ。「周囲との関係やFWとしての動き方などは仙台ユースに来てから教え始めたので、荒削りなところはある。ただ、それ故におもしろい動きをするんです」とイレギュラーな部分を評価している。

日本サッカー協会の大仁会長が仙台市の奥山市長と会談し、東京オリンピックに向けて若手選手の育成を強化するため東日本大震災で中断されている「仙台カップ国際ユースサッカー大会」の再開を要望しました。 日本サッカー協会の大仁邦彌会長は仙台市役所を訪れ奥山市長と会談しました。 この中で大仁会長は、２０２０年の東京オリンピックに向けてサッカーの若手選手の育成を強化するため、「仙台カップ国際ユースサッカー大会」の再開を要望しました。 この大会は仙台市や日本サッカー協会などが主催する１８歳以下のサッカーの国際大会で、東日本大震災が発生したあと市の財政状況などを理由に中断されています。 これについて奥山市長は、「財政面や協賛する企業の考えもあるので、再開する環境が整うかどうか精査したい」と答えました。 会談のあと日本サッカー協会の大仁会長は、「東京オリンピックは、この大会に出場する年代の選手が中心になってく

高校サッカー選手権で13年ぶりのベスト4進出を果たし、初の日本一を目指すのが富山第一高だ。私は富一の試合を現地で取材したことがある。グラウンドの場所は富山駅から平野地帯を東に向かうこと約5キロ。“地鉄”と言われる富山地方鉄道本線に乗り、越中荏原駅から徒歩10分ほどの場所だった。 まず驚いたのが、校舎と道路を挟んで真向いという立地である。教室のベランダから見えるくらいの距離に、公式戦規格の人工芝ピッチ、クラブハウスが完備されていた。加えて「理事長の厚意で」（大塚一朗監督）設置されたという、5段ほどの仮設スタンドも用意されている。 他のクラブチーム、学校にない光景だと思ったのが“普通のお客さん”の多さだ。選手の父兄という雰囲気ではない中高年の男女が、静かに試合を見守っている。歩道からフェンス越しに試合を眺めている人も少なくない。学校は得てして地域住民にとって敷居が高い場所だが、富一イレブンは街

県立中高一貫校を広野町に新設することに伴い、県は３日、双葉郡内の県立５高校を休校にする方針を打ち出した。５校は原発事故による避難で「サテライト方式」を取っており、いずれも生徒数は定員を割り込んでいる。地元の関係者からは戸惑いの一方、一貫校開校を前向きに捉える声も上がった。 ◆一貫校の具体化には歓迎も 県高校教育課によると、双葉、浪江、浪江津島、富岡、双葉翔陽のサテライト５校には１１月１日現在、計３９１人の生徒が在籍。２０１５年の一貫校開校に合わせて、５校は１４年度で募集を停止し、１７年４月から休校となる方針だ。 生徒数１８２人と最も多い富岡高校は富岡町を離れ、県内外４か所で授業を続けている。サッカーやゴルフ、バドミントンのトップ選手育成を目指す「国際スポーツコース」があり、全国から生徒が集まっている。休校方針について、大和田修校長は「今は何とも言えない」としたが、学校関係者は「スポーツ指導

福島市で１０月に開かれた全国高校サッカー県大会２次大会の初戦で、手続きミスで不戦敗となった磐城桜が丘高サッカー部と尚志高サッカー部の練習試合は１７日、郡山市の尚志高グラウンドで行われ、引退試合となった磐城桜が丘高の３年生部員らが全力プレーを見せた。 練習試合は、経緯を知った尚志高の仲村浩二監督が順天堂大時代の先輩である磐城桜が丘高の高崎昇教諭（前監督、現顧問）に提案し、高崎教諭の知人でスーパースポーツゼビオに勤める星雅俊さんが橋渡し役となって実現した。 対戦相手は、Ｆ３リーグ首位で、１２月１４日にはＦ２昇格を懸けた湯本高セカンドとの対戦を控えコンディションが上がっている３年生主体の尚志サードが務めた。 試合は尚志が大量点を奪う展開となったが、磐城桜が丘は最後まで諦めない姿勢でグラウンド上を懸命に走り回った。磐城桜が丘３年の佐藤凌太、黒田俊将、黒田智修の３選手は試合後「このような試合を