心気障害

心気障害

心気障害とは、自己の健康や心身の些細な不調に過剰にとらわれて恐れ、執拗に訴え続ける状態で、主観的...概要を表示 心気障害とは、自己の健康や心身の些細な不調に過剰にとらわれて恐れ、執拗に訴え続ける状態で、主観的な感覚過敏と強迫的な症状を示します。。身体の自覚症状は頭痛、頭重、動悸、めまい、動揺感、圧迫感、しびれ、疼痛、肩こり、眼精疲労、発汗、振戦、食欲不振、不眠、便秘、下痢、頻尿、排尿困難、性欲減退など多岐にわたり、精神症状としては易疲労、集中困難、不安、焦燥、記憶減退、無気力などがあります。また、病状を詳細に書きとめ、医学書を読み、各診療科を受診して詳しい検査を要求し、説明に納得せず、病院を転々とする傾向があります。 心気障害の概念は古く、ヒポクラテスの時代におけるヒポコンドリーは、季肋部を示す解剖学用語であり、その後、メランコリー、マニー、ヒステリーなどと同様に疾患概念が時代により変遷し、Freudは神経衰弱や不安神経症とともに、無意識の葛藤ではなく現実の性的欲求不満から生じる現実神経症に含めま