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印刷 メール 〈時の回廊〉見田宗介「現代社会の理論」 幸福な社会、道筋示した(1/2ページ) 社会学者... 印刷 メール 〈時の回廊〉見田宗介「現代社会の理論」 幸福な社会、道筋示した(1/2ページ) 社会学者の見田宗介=遠藤真梨撮影 資源の大量採取や他民族からの収奪に歯止めをかけなければ人類に明るい未来はない。だが自由な社会を手放すことなくそれは可能か。この難題に力強く「イエス」と答えたのが、見田宗介『現代社会の理論』(岩波新書、1996年)だった。冷戦後に提示され、「美しい」とさえ評された論考の原点は、冷戦下の“東側”にあった。 ◇ 74年に僕は欧州を放浪しました。 社会主義国・チェコスロバキア(当時)のプラハで学生たちと夜を徹して話し合う機会がありました。印象的だったのは、彼らが“西側”の自由な世界に強くあこがれていたことでした。 当時、日本で“現代社会の理論”と言えば、「今の社会は資本主義だから悪い」という前提に立つものが主流でした。けれどプラハの若者たちはその資本主義にあこがれていた。
2011/06/17 リンク