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トルエンのような有機溶剤はABS樹脂をただちに侵しますが、それほど苛烈でなく、塗布しただけでは見た目... トルエンのような有機溶剤はABS樹脂をただちに侵しますが、それほど苛烈でなく、塗布しただけでは見た目に影響のないような薬品であっても、長期間の接触によってプラスチック部品にひび割れを生じることがあります。これは環境ストレスクラック(Environmental Stress Cracking、一般にケミカルクラックとも)と呼ばれる現象で、応力がかかった状態の樹脂表面において、分子鎖の間隙に徐々に薬品が浸透することで、眼に見えないような微小なひび割れ(マイクロクレイズ)を生じ、ここが起点となって破壊が生じるものです。 環境ストレスクラックでは、部品の破断面に白化や塑性変形の痕がなく、材料が突然割れたような外観を示すのが特徴です。 (対照的に、強度破壊や疲労破壊の場合は、破断面が顕著に白化していることが普通です。これは、応力による変形で樹脂に含まれるゴム成分が引き伸ばされ、表面が荒れて光の乱反射
2021/07/07 リンク