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アニメや小説の題材になるのは架空の世界 まだ私が若かったころ、クラシック音楽の世界というものは、確... アニメや小説の題材になるのは架空の世界 まだ私が若かったころ、クラシック音楽の世界というものは、確たる輝きを持ったキラキラした世界でした。指揮者で言えば、カラヤン、バーンスタインが君臨し、ピアニストにはホロヴィッツやルービンシュタイン、歌手にはマリア・カラスがいて……。クラシックはとてつもない特別感のある世界だったのです。 ところが、いつのころからでしょうか。このキラキラした特別感がクラシック音楽の世界から消えてしまったように思うのです。世界中にその傾向があると思われるのですが、とりわけ日本のクラシック音楽はその傾向が顕著です。 アニメや小説の題材に使われて話題になるのは架空のクラシックの世界なのです。あらゆる「芸術」と呼ばれるジャンルのなかで、なぜかクラシック音楽だけが、世間から取り残され、あまり話題にもならなくなって久しいと思います。
2020/01/23 リンク