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2006.03.03 宮本常一『家郷の訓』を読む カテゴリ:その他 あることばに出会い、そこに立ち止まってしま... 2006.03.03 宮本常一『家郷の訓』を読む カテゴリ:その他 あることばに出会い、そこに立ち止まってしまうことがある。時にはそのことばへの感想すら忘れ、ほとんど虚脱状態でそのことばの前に立ちすくむことがある。宮本常一の『家郷の訓』(岩波文庫)の一節でそういう思いを味わった。 「父は学校で得た学問というのはほんとにわずかであった。その若い日に出稼ぎした社会も文字には縁のないところだったし、結婚してからはずっと田舎で暮らした人であるが、この父が私に出郷に際して実に印象的な言葉をいくつか言いきかせ、これを書きとめさせた。それは、次のようなものであった。 一 自分には金が十分にないから思うように勉強させることができぬ。そこで三十まではおまえの意志通りにさせる。私も勘当した気でいる。しかし三十になったら親のあることを思え。また困った時や病気の時はいつでも親の所へ戻って来い。いつも待っている。