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ダリアは何故か前世の記憶を持って産まれてきた。 ぼんやりとだが覚えている。日本で極々普通で平凡な生... ダリアは何故か前世の記憶を持って産まれてきた。 ぼんやりとだが覚えている。日本で極々普通で平凡な生活を送っていたことを。 だから最初は戸惑った。現世の自分は貴族のお嬢様だったのだから。豪華な食事にきらびやかなドレス、高級品で溢れた自分の部屋。気の強そうな目付きのきつい顔ではあるけれど、美少女と呼んでも差し支えのない自分の姿。何もかもが前世とは違いすぎた。 けれど、まるで物語の中のお姫様のような状況を嬉しくも思った。いくら憧れようと、前世では決して手に入らなかった状況の中に自分がいるのだ。 困惑しつつも純粋に楽しみながら、前世とはまるで違う生活を送っていた。 そして十歳になった時、ダリアは第二王子ルフィノの婚約者となった。 サラサラの銀髪に紫色の瞳を持つ同い年のルフィノは、ちょっと無愛想だけれど優しい人だった。ダリアにとって理想の王子様そのもので、彼の婚約者になれたことにはしゃいでいた。 第