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政府は2050年のカーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)を目標に掲げ、脱炭素の動きを... 政府は2050年のカーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)を目標に掲げ、脱炭素の動きを加速する。その中で、大気中の二酸化炭素(CO2)を直接回収して利用する技術「ダイレクト・エア・キャプチャー(DAC)」が注目される。CO2を材料として活用できることが大きなメリットだ。再生可能エネルギーなどを組み合わせることで、CO2を有効利用する循環システム構築が期待できる。(冨井哲雄) 近年、CO2を資源として捉え、CO2を分離・回収することで大気中への排出を抑える「カーボンリサイクル」の考え方が浸透し始めた。DACは、大気中のCO2を直接回収できる技術として、カーボンリサイクル実現に貢献すると期待されている。 従来、CO2の排出量と吸収量を相殺することで過去に排出され大気中にたまったCO2を回収し、地中に貯留する「ネガティブエミッション」を実現する技術として研究されてきた。 DACは、吸収