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部品の固定(締結)のために使用する“ボルトの設計”をテーマに、設計者向けCAE環境を用いて、必要とされ... 部品の固定(締結)のために使用する“ボルトの設計”をテーマに、設計者向けCAE環境を用いて、必要とされる適切なボルトの呼び径と本数を決める方法を解説する。最終回となる連載第9回では、“ボルトの緩み対策”について詳しく取り上げる。 連載第3回で「締め付けたボルトには初期応力が作用していて破断寸前で、それに変動荷重による応力が重畳されるので、締め付けたボルトが耐える変動荷重は小さく、一方、締め付けていないボルトが耐える変動荷重は大きい」という発想をぶっ飛ばし、実際はこの反対で、締め付けたボルトの方が大きな変動荷重に耐えると述べました。また、連載第1回では、ボルトは疲労に対して案外タフだというお話をしました。 しかし、これらはボルトが適切なトルクで締め付けられている場合に限ります。ボルトが緩んでいると、疲労破壊しやすくなります。実際に、緩みが原因でボルトが破断した事例がいくつも報告されています(