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荒廃した民家の清掃をする東電社員。被災者の家主は「土足で上がってください」と言った=福島県浪江町... 荒廃した民家の清掃をする東電社員。被災者の家主は「土足で上がってください」と言った=福島県浪江町で、栗田慎一撮影 ◆東電福島復興本社の取り組み 現実に心揺さぶられ 神奈川総支社から福島復興本社に異動したばかりの竹内信也さん(38)は5月、浪江町の老夫婦宅を掃除していて、部屋の片隅にあるボロボロの段ボール箱に気付いた。中をのぞくと、小さく折りたたまれた幼児用のジャングルジム。 「こんなとこにあったか」。老夫婦はため息を漏らし、言った。「もうはあ、使えんし、捨ててくんちえ」 2011年3月の東日本大震災直前、幼稚園に上がる孫を驚かそうと買ったプレゼントだった。孫は祖父母の思いを知らないまま避難先で成長した。「避難指示が終わって、わしら戻ってきても、孫たちは戻って来ん」。竹内さんは頭を下げることしかできなかった。
2016/09/12 リンク