注目コメント算出アルゴリズムの一部にLINEヤフー株式会社の「建設的コメント順位付けモデルAPI」を使用しています
民俗と民藝 [著]前田英樹 学術用語の初期の翻訳例に、今は「真理」「真実」と訳されるtruthの訳語... 民俗と民藝 [著]前田英樹 学術用語の初期の翻訳例に、今は「真理」「真実」と訳されるtruthの訳語として「本真(ホンマ)」というのがあった。嘘(うそ)みたいな話だが、ホンマのこと。ものごとを貫く「まこと」の道理を、(関西の)生活のなかに染みわたった語で訳そうとしたのである。 著者によれば、柳田國男の民俗学と柳宗悦の民藝(みんげい)運動という、ほぼ同時期に展開された知の二つの動きも、まさに人びとが無名のままで培った「民俗」と「民藝」のなかに「暮らしの真実」を透視しようとするものであった。 ところがこの二つの動き、呼応しあう「民俗」と「民藝」という概念を軸としながら、そして事件の継起として語りだされる歴史学のなかで人びとの暮らしの連続が「無歴史」とされることに強く抗(あらが)いながら、さらに後年、これまたともに沖縄に深く思いを寄せながら、なぜか論争も参照も協力もした跡がない。たった一度きりの
2013/05/28 リンク