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「初音ミク」ムーブメントにおけるCGM(Consumer Generated Media)について、「効用」という概念を使って... 「初音ミク」ムーブメントにおけるCGM(Consumer Generated Media)について、「効用」という概念を使って考察してみたいと思います。「効用」とは、商品を消費したときに得られる「満足」のことを言います。 現在起きている「初音ミク」ムーブメントにおいて観察されることは、「物々交換」や「財・サービスと貨幣の交換」といった経済学の概念、あるいは「蕩尽」や「贈与」といった人類学の概念では捉えきれない性質のものです。 私は、「初音ミク」ムーブメント、つまりCGMは、「効用の交換」、つまり「満足の交換」によって支えられていると考えています。それも、かなり非対称かつ間接的な「満足」の交換の体系によってなりたっていると捉えています。 まず、どういった「効用」、つまり「満足」が交換されているのか、それぞれの局面について考えてみたいと思います。 (1)視聴者とクリエイターの場合 まず、視聴者
2007/12/12 リンク