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古代史の論文などを読んでいて気になるのは、「蘇我氏の氏寺である飛鳥寺」といった表現をたまに見かけ... 古代史の論文などを読んでいて気になるのは、「蘇我氏の氏寺である飛鳥寺」といった表現をたまに見かけることです。飛鳥寺は確かに蘇我氏が建立した寺ですが、蘇我氏一門の祖先祭祀と一族の繁栄を願って建てた寺ではないのですから、氏寺とは言えないだろうと私は考えてきました。 この古代にける氏寺の問題を扱ったのが、 藤井夕起子「氏寺考―寺院縁起文の資料性検討を通して―」 (加藤謙吉編『日本古代の氏族と政治・宗教(下)』、雄山閣、2018年) です。 藤井さんは、歴史学では氏寺とは、「氏族の長や氏人が創建した寺、氏族一門の帰依を受けた寺、あるいは氏族結集の象徴」などと理解されているとしたうえで、古代には「大寺」と称された寺でさえ創建の経緯や運営の実態はあ正史に記録されることは稀であり、氏寺を定義する材料は乏しいとします。 それを補足するのが寺院の縁起ですが、これは特殊な性格のものであって、正確な史実は期待で