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私の友人に、夜のお店で働いている女性が居る。 これはその彼女から聞いた話だ。 ある夜、一人の客が来... 私の友人に、夜のお店で働いている女性が居る。 これはその彼女から聞いた話だ。 ある夜、一人の客が来た。 年齢は五十代くらい。どこにでもいそうな男だったという。 ただひとつ気になる点があった。 人差し指に巻かれた黒ずんだ絆創膏。 「ちょっと切っちゃってさ」と男は笑った。 その笑いは照れでも警戒でもなく、ただの雑な自己申告だった。 問題はそのあとだ。 行為に入ろうとしたとき、男はその怪我をした指をそのまま彼女の性器へと伸ばしてきた まだ完全に止血されていなかったらしく、絆創膏の隙間から赤いものがにじんでいたという。 友人は咄嗟に手を押さえた。 「ちょっとその指では、触らないでください」 精一杯、落ち着いた声だったらしい。 しかし男は笑った。 「大丈夫大丈夫、ちょっと切っただけだから」 大丈夫、ではない。 怪我の大小の話ではない。 そこにあったのは、他者の身体に血を触れさせる行為だという事実だ。