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肉親を殺されたことに對する復讐は、個人の權利である。その權利を國家の死刑制度は奪ひ、個人に復讐を... 肉親を殺されたことに對する復讐は、個人の權利である。その權利を國家の死刑制度は奪ひ、個人に復讐を許さない。これは個人の權利を不當に侵すものだから、死刑を廢止し、個人による復讐を復活しなければならない。反對者は「もし復讐が復活すれば、血なまぐさい殺し合ひが際限なく續く」と批判するだらう。しかしそれは杞憂にすぎない。なぜなら復讐にはコストがかかるからである。 評論家の呉智英は『サルの正義』(双葉文庫)で「人間の基本的人権の一つである復讐権が国家権力によって強奪されたのが死刑制度の本質」と喝破し、「死刑を廃止して復讐を認めるべきだ」(21-23頁)と主張する。一見暴論のやうだが、筋の通つた正論である。 さて、もし復讐が復活したら、社會は血で血を洗ふ復讐劇で滿ち溢れるだらうか。さうはならないだらう。復讐で殺人犯を殺すには、コストを要するからである。 この問題を考へるヒントになるのは、幕末期の實話を
2019/04/15 リンク