医学は疑問から始まる二重境膜説

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医学は疑問から始まる二重境膜説

透析室に勤務している臨牀工学技士です。日々の不満や、色々と調べてみた事を綴ります。医療従事者の... 透析室に勤務している臨牀工学技士です。日々の不満や、色々と調べてみた事を綴ります。医療従事者の一人として、プロフェッショナルでありたい、と考えています。未熟者ですが、よろしくお願いします。透析膜を介した拡散移動を考える時、その移動抵抗は膜抵抗のみならず、血液、透析液の流れの抵抗を受けます。これを説明する理論として"二重境膜説"があります。溶質が血液側から透析液側へ拡散移動するときに受ける全移動抵抗Roは、３つの移動抵抗の総和で表されます。つまり、Ro=Rb+Rm+Rd、となります。血液や透析液の様な粘性流体が、透析膜のような固体表面に接触すると接触面に近いほど速度の遅い（接触面では速度０）速度分布を形成します。これを境膜または境界層と呼びます。速度境膜の形成に伴い、濃度境膜も同時に形成されます。ダイアライザでは入り口部から境膜が発達していく前駆流動区間が支配的となるた

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