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滝本竜彦『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』(角川文庫)を読む。……いや、まいった。ビックリ... 滝本竜彦『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』(角川文庫)を読む。……いや、まいった。ビックリした。これはなんてすばらしい、青春小説の名作なんだろう。作者のキャラクター、ライトノベルブーム*1、軽い文体とアニメ的な設定、「いかにも」な表紙のイラストレーション……という幾多のバイアスがある中で、この小説を誉めることはなかなか勇気のいる作業だ。けれど、それでも尚、アタシはこの作品を手放しで誉める。本作は、90年代に青春を過ごした人間の悩みだとか、あの頃の空気感を等身大で描ききった、珠玉の青春小説だ。 17歳のとき。アタシは田舎の進学校に通う高校生で、成績はよくなかったけれど、運動神経はまぁまぁいい、という「ありがちな高校生」だった。ある日、学校の球技大会のとき。バスケットボールとバレーボールの試合に出て、その両方で大活躍して、優勝を決めたあと。タオルで汗をふきながら廊下を歩いていたら、当時
2008/02/25 リンク