来日実現！　トニー・ウー、ソイ・チェン監督、ルイス・クー、レイモンド・ラム、ジャーマン・チョン 香港映画史上歴代ナンバーワンヒット（動員数・広東語映画※2024年9月時点）を記録し、社会現象を巻き起こした映画『トワイライト・ウォリアーズ　決戦！九龍城砦』の来日舞台あいさつ付き上映会が、23日に新宿バルト9で行われ、本作メインキャストとなる龍捲風（ロンギュンフォン）役のルイス・クー、陳洛軍（チャン・ロッグワン）役のレイモンド・ラム、十二少（サップイー）役のトニー・ウー、四仔（セイジャイ）役のジャーマン・チョン、そしてソイ・チェン監督が登壇し、ファンから熱い歓迎を受けた。（以下、映画の一部内容に触れています） 『トワイライト・ウォリアーズ　決戦！九龍城砦』 1月17日に日本公開を迎えた本作は、徐々に口コミを広げ、昨日の時点で興行収入2億円を突破（配給発表）。この盛り上がりは本国・香港の媒体でも

箸のくだりマジでヤバいなと思った、箸をもらおうとして頑張って声を上げるけど気付かれずに、やむなく手掴みで飯を食っているかえで、その状況、腑に落ちてないあの表情（池松壮亮の「眼」すごいな）、その後に起きたこと、全部が冬村かえでが 今日のかえでの姿に至る「積み重ね」の縮図すぎて、ここ観るだけで解像度上げてくるのすごいんですよ…… きっとまひろがああなってたら、どこからともなくちさとがやってきた「あのー！お箸もらえますー！？」ておっきい声で言ってくれるじゃんって想像も出来てｳﾞｯ!!!!!!!!!てなるまでセット。

#ベイビーわるきゅーれナイスデイズ ネタバレ感想。冒頭の蟻と冬村かえでについて考えてた。 社会不適合なかえでは、それぞれに役割がある蟻のコミュニティを外から羨ましがって見てたんだろうなって。 ファームも、それぞれに役割のある共同体だった。 生まれる場所が違えば、笠原のように「殺しでみんなに頼られる」存在にかえでもなっていたんだろう。蟻として生まれていれば、蟻の巣での役割があった。 でも運悪くどこにも居場所も役割もなかったんだよな。 社会不適合で、信頼できるパートナーも見つからず、コミュニケーションコストを払ってくれてたコミュ強（タバコピアスの男）にはあっさり裏切られて、自分の世界観に生きていて、共同体にも属せず、自分とだけ向き合い続けて煮詰まった存在。 周りとコミュニケーションが取れず、言葉を受け取ってもらえず、日記で自分の言葉を反芻し続けて、何かで人生一発逆転できると信じてる、あの日記や

ベイビーわるきゅーれナイスデイズ、冬村かえでの人間性があまりに強烈で、無事に脳を焼かれてしまった。冬村かえでは何故まひろにトドメを刺さなかったのか。 目標に異様にこだわる、怪物級の実力を持った殺し屋…だけだとすごく陳腐だけど、その裏側に（阪元ワールドのだいたいの殺し屋が抱えてそうな）人付き合いの下手さからくる自己嫌悪だとか、無力感みたいなものが垣間見える描写で話変わってきたな…となった。生きるの下手すぎるかえでは、劇中描写される初めての殺しの成功体験で「自分にはこれしか無い」と思い込んだだろうし、そこに150人殺すという明確な目標を与えられて、何も成し遂げられないと思い込んでた彼のモチベーションは爆上がり、生きる目的になったんだろうなと思う。150人殺せば150人+αが覚えていてくれるしね…。 貰った仕事を自分でこなすことに異様にこだわったり、自分の成果やこだわりを小物臭く吹聴したり、仲間

ベビわるナイスデイズ、冬村かえでさん 他所の組織から借りた助っ人をターゲットもろともアサルトライフルで邪魔！って言いながら掃射して「死んじゃったので補充して」「一緒に戦える仲間が欲しい」とか言い出す。矛盾と殺意の塊で怖かった。 まずパンプで公開されてる冬村かえでさんの日記に１５０人達成したら正規の殺し屋として雇ってもらえるかもしれない。みたいなことが書いてあるんですけどそれならなおさら同業の殺し屋かつ殺し屋協会所属のちさとまひろを「殺しを邪魔された」怒りで撃とうとしてるの、怖い。ちさととまひろはちゃんと「同業の方ですか…？」って穏やかに会話を試みてるのにガン無視。怖い。 冬村かえでさんとちさまひが遭遇してバトルになったとき、まひろとかえでが揉み合いになったところでちさとが銃を構えてかえでを撃とうとする。でも照準がまひろに当たりそうで躊躇うちさとを見て、まひろが「こっちは任せて」って言う。

ベビわるナイスデイズ感想 冬村かえでについて長文語り。 冬村の存在はまひろもこうなっていたかもしれない、という仄暗いifを示唆してくる 冬村かえでとまひろってかなり近しい存在で、決定的に違うのがちさとの存在でありそれこそ冬村が心の底から欲していたものであって 冬村とまひろの対比というかリンクしている描写が劇中これでもかって並べられていて、例えば ・冒頭の殺しのシーンで血が付いたまひろの頬を拭ってあげるちさとと、誰も拭ってくれないから血塗れのままのかえで ・「殺し屋なのに殺せなかった」を「生きていたからいいんだよ」と肯定してもらえるまひろ、孤独に150人殺す事によって正式に雇ってもらえるかもしれない！（認めてもらえるかもしれない）と一人遂行するかえで ・美容院の予約が出来ないからちさとに予約して貰って一緒に行くまひろ、「お箸ください」が言えないから手で食べるかえで 多分まだまだ沢山あって、ち

ベビわるナイスデイズで冬村かえでにハンカチを渡していた男の子だが、彼は最後にまひろが焼肉屋で幻視するように現れることによって、その存在を急速にファンタジックでイマジナリー的なモノにしていく。 では、まひろと冬村かえでにしか観測されていないあの子はいったい何なんだ？　ということを考えたとき、思い浮かぶのは冬村の語っていた「人を殺した後に家の電子レンジを拭く」ような人間性や、まひろとちさとが二人でいることによって避けられていた孤独や人殺しの罪悪感だ。 実在・非実在はさておき、あの男の子は映画の中でそうしたモノの象徴として現れているとは読めないだろうか？ ハンカチは単に出てきて使われるのではなく、必ず「他人から渡される」ことによってはじめてハンカチとして使われている。血を拭うことで殺しという非日常から日常へ回帰し、血を止めることで死から生へと戻ってくる。 ハレからケへ、彼岸から此岸へ、そして施し

記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。 #ネタバレ あらすじ： 雪山の奥にある一軒家で夫が不審死する。妻は夫殺害の容疑で立件される。検事は殺人を主張して、弁護士は自殺だと反論する。どちらの説も物的証拠は決定打に欠き、関係者や専門家の証言が重要になる。裁判を通じて夫婦のプライバシー（夫婦喧嘩；浮気；心療内科通院など）はどんどん暴かれていき、父を亡くした未成年息子の心を更に傷つける。そんな中で唯一の目撃者である息子も証言台に立つことを決意する。 結末： 判決で妻は証拠不十分で無罪を勝ち取り、息子と帰宅して静かな生活を取り戻すのでした。 この映画では【本当は何が起きたのか】は最後まで描かれません。 映画の中の裁判で検察が他殺だと証明できなかっただけで、自殺とも他殺とも、どちらとも受け取れる曖昧さを残して映画は終わります。 つ

『エイリアン：ロムルス』ヤバい特撮のメイキング映像が解放される (c)2024 20th Century Studios. All Rights Reserved. 本当に特撮にこだわってたんだな……。最恐ヒット中の『エイリアン：ロムルス』より、映画がどれだけCGに頼らない特撮を重視していたかがよくわかるメイキング映像が放たれた。 ゼノモーフもフェイスハガーもチェストバスターも、全て撮影現場に実在し、動いている。劇中のキャラクターたちの恐怖演技は何もかもリアルな反応だったとよくわかる、貴重な映像だ。 製作のリドリー・スコット、フェデ・アルバレス監督の元に集まったのは、『エイリアン2』の頃から造形のデザインに携わってきたレジェンド・スタッフたち。彼らは、エイリアンを最新技術を用いたオールCGではなく、あえてアニマトロニクスというロボット技術を使い、その生々しい動きを表現。今にも動き出しそうな

「SHOGUN」真田広之「自分のゴールは20〜30代にはない、40〜50代になった時に良い役者になれば良い」徳川家康からの学び語る © 2024 Disney and its related entities 米テレビドラマ界のアカデミー賞ともいわれるエミー賞（第76回）で本年度最多25ノミネートを達成、日本の時代劇として歴史的快挙を成し遂げたドラマ「SHOGUN 将軍」で主演とプロデュースを務めた真田広之は、米Varietyのポッドキャスト番組に出演。ノミネートの快挙や、シーズン2の進捗について語った。 日本史をベースに、関ヶ原の戦い前夜を描いた壮大なドラマ「SHOGUN 将軍」。エミー賞では作品賞ドラマ・シリーズ部門にノミネートされたほか、真田自身も主演男優賞の候補となった。番組に出演した真田は「日本以外の賞でノミネートされたのは初めて。僕の人生においても大きなことです。クレイジーです

『デッドプール&ウルヴァリン』自由奔放なようで、「ああデッドプールですらこれが精一杯なのか……」と感じてしまう部分は正直あったなと思う 確かに、TVAをディズニー自身に見立てるメタファーは巧みだった。「ウルヴァリンが死んだんだからアース10005（=FOX）は終わり！ デッドプールは人気出そうだから神聖時間軸（=MCU）に迎えてやるよ！」という帝国主義的なパラドックスのスタンスに対して、「『世界』に大きいも小さいもない、身近な誰かを救うことがそのまま世界を救うことに直結するのだ」と回答することで、ウェイドのドラマだけでなく、デッドプールのMCUにおけるポジションそのものを示し、ひいては過去のマーベル映画たちをも肯定するという構造になっている……一応は。 しかし、これらの構造がちゃんと機能する作りになっていたかというと、自分は厳しい部分があったと思う。 まずウェイドのドラマとして、つまりデッ

家族に捨てられ、ひとり湿地で生きる少女。 17年後、死体となって見つかった青年。 犯人は誰なのか？「ザリガニの鳴くところ」原作小説の感想と、浮かぶ謎について考察しました。 ザリガニの鳴くところ 楽天市場で見る Amazonで見る 「ザリガニの鳴くところ」あらすじ 著者ディーリア・オーエンズ氏について 「ザリガニの鳴くところ」感想 美しく厳しい、自然の姿 「ザリガニの鳴くところ」は面白くない？ ジャンピン、テイト、、、カイアを支える魅力的な仲間たち そして、衝撃の結末へ 「ザリガニの鳴くところ」様々な謎を考察 全てのきっかけはテイトかもしれない テイトは事件の犯人に気づいていた？ テイトとカイア　異なる世界の2人 チェイスはなぜ貝のペンダントをずっと身に着けていたのか？ 映画版だと、チェイスの怖さがめちゃ伝わる まとめ ザリガニの鳴くところ　の次に読みたいおすすめ小説 「ザリガニの鳴くところ

『マッドマックス:フュリオサ』結末を見てなぜこの作品をやったか合点がいった。前作を『マッドマックス2』の現代的再話だとすると今作はまさに『マッドマックス』のそれなんだ。 愛するものや共に戦った仲間を奪われて復讐する主人公の物語である時点でそのまま『マッドマックス』なわけだが、仇を追い詰めたラストのシチュエーションで『マッドマックス』のマックスが復讐を遂げた後に味わったであろう虚無をまさにディメンタスが言い当ててしまうんだな。そしてフュリオサはマックスとは違う選択をすると。