これはいろいろな意味でヤバいかも。国内産業はもとより、グローバルに。今回はそういう案件です。
シャオミ(小米/Xiaomi)はみなさんご存知でしょう。「中国のアップル」と呼ばれている北京のスマートフォンメーカーです。最近では家電製品のサブブランド「米家/MIJIA」を立ち上げ、その最初の製品として、スマートIH炊飯器なるものの開発を発表し、話題となりました。開発にあたっては元・鳥取三洋電機の内藤毅さんを招き、日本製高級炊飯器より3分の1~5分の1ほど安くなるだろうということなので、同じ米を食べる国の民として楽しみにしているわけです。
そのシャオミには音響機器ブランドもあり、名を「1MORE」と言います。シャオミの創業者は中国のジョブズとも言われているので、One More Thingに引っ掛けたのでしょうか。それはともかく、もともとがスマートフォンメーカーですから、それに対応したイヤフォンをラインナップに持っており、それがまた実に価格破壊的。と言っても、百均で売られているようなものではありません。高性能、高音質を売りにした高級なイヤフォンを、ぐぐっと安くして売っているわけです。これがもう、呆れるくらい。
先日、エレコムの3ドライバーの高性能ハイブリッド型「EHP-R/HH1000A」について、「これが2万円台前半! 大変だ!」といったレビューを書きました。が、その最中に、1MOREというブランドが同じ3ドライバーの製品を1万円台半ばで発売する。そんなニュースを読んで、さらにびっくりしたわけです。
1MOREを日本国内で扱うのは、イヤフォン・ヘッドフォン専門店の、おなじみe☆イヤホン。同店の独占販売だそうで、扱うのは全3モデル。そこで「3ドライバーのハイブリッド型、ちょっと試してみたいんですけど」とご連絡差し上げたところ、気前よく3機種すべてを送っていただきましたので、この際、全部試してみようと思います。