今、低価格Windowsマシンが盛り上がっている。スティック型や超小型デスクトップPCが2~3万円で登場し、PC全体が円安で値上りする中、低価格機がアツいのだ! その中でもひときわ注目を集めるのがWindowsタブレット。2万円以下の製品が登場していることや、キーボード付きで3万円台というものもある。
本特集ではそんな低価格Windowsタブレットを紹介していくのだが、実機の紹介の前に選ぶポイントを解説しよう。
【重要ポイントその1】なぜ安いのか? 通常のPCと異なる点は?
どれを選ぶかの前に、最初になぜ安いかを説明しておきたい。安ければ何か裏があると思う人もいるかもしれないが、安い理由をきちんと理解しておけば、それを理解して安心して購入できるというものだ。
これが安い理由だっ!
- メモリーは1~2GB (通常のPCは4GB以上が多い)
- メインストレージは16~64GBのフラッシュメモリー
- Atomプロセッサーや同アーキテクチャーのCeleronなどを採用
- 画面は比較的小型(8~11型程度)
- OSが「Windows 8.1 with Bing」
これらは今までの、もう少し大きな画面のPCにはなかったほどロースペック。それぞれが価格に直結するので、そこを不便のない形でスペックを下げていけば、全体の価格がどんどん下がっていくということになる。
ロースペックだからといってガマンを強いられるかというとそうでもない。CPUのAtomプロセッサーはBay Trailアーキテクチャーのもの。Atomだから性能が低いと単純に考えている人がいたら、一度使ってみてから判断してほしいほど快適。
また、低価格PCでCeleron N2800シリーズを採用しているものもあるが、同じBay Trailアーキテクチャーのため、現在のAtomプロセッサーとほぼ同じと思ってよい。
そして、メモリーは2GBという製品が多いが、ストレージが半導体メモリーを採用しているためHDDよりも比較的高速で、メモリーが少ないことによる動作の遅さをカバーしている。
一方でデメリットになるのは、メインストレージが16~64GBと小さいため、必要なソフトウェアがインストールできない可能性もあること。ただし、データの保存という点ではオンラインストレージを活用すればやりくり可能だ。
画面が小さいことは、価格に直結するので小さいほうが安い。2万円台以下のものはすべて8インチ以下であることからもわかるだろう。画面がゆえに解像度も1366×768ドット程度のものがほとんどで、作業領域が狭いと感じる可能性はある。
次ページへ続く、「プリインストールのWindows 8.1は32bit版」
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