クラウドネイティブ世代が語る「プロフ」「やりがい」「楽しみ」
AWS登場に感動はなかった?“クラウドゆとり世代”のぎょりさんに聞く
2014年12月22日 06時00分更新
「女子会に参加したら、JAWS-UGも参加しやすくなる」
TECH大谷:次にコミュニティとの関わりなんですが、永淵さんはクラウド女子会のメンバーなんでしたっけ。
永淵:はい。クラウド界隈って本当に女子が少ないんです。女子が行くなら行くけど、いないと行かないという女子も多い。だから、女子会作ったら、集まりやすいかなあと、小室さんが中心になって、立ち上げたと聞いています。女子会のメンバーは、本当素晴らしいメンバーばかり。2014年6月に“学園モノ”とかもそうですが、誰かがアイデア出したら、それをブラッシュアップしていくような感じです。
TECH大谷:すでに何回かやってますよね。先日、コスプレしながら学園モノやるというから、取材しようと思ったらNG出ちゃって(笑)。
永淵:ごめんなさい!基本、営業や取材なしでやろうという方針なんです。それどころかクラウド女子会は、名刺交換禁止なんです。
TECH大谷:えーっ。そうなんですか?
永淵:口頭で、FacebookやTwitterのアカウント交換するくらいです。で、次のAWSのイベントで会って、名刺交換すると「立派な企業人でびっくり」みたいな。実際、女子会1回出てもらうと、男性の多いJAWS-UGとかも参加しやすくなりますよ。
TECH大谷:内容はどんな感じなんですか?
永淵:初心者に特化する時もあるし、自動化や構成管理みたいなガチのときもあります。取材申し込んでもらった学園もののときは、AWSの各サービスを8人の“先生”が説明するという内容でした。
TECH大谷:女性エンジニアって、母数自体が少ないイメージがあるんですが。
永淵:いや。「TechGIRL」とか、「TechLION」とかけっこう女性の参加も多いんですよ。だから、潜在的にはもっと集まるのではないかと。クラウドって、家出られないとか、時間が限られるという人でも使える。専業主婦になって仕事辞めたというエンジニアでも、すぐ戻れます。
TECH大谷:確かにワーキングマザーとかどんどん来るといいですよね。
永淵:そもそも、女性ってマルチタスクなんで、クラウド向いていると思うんですよ。クラウドサービスって複数を組み合わせて、最適化するでしょ。その点、1つのサービスをきわめるという男性的な感覚よりも、つまみ食いが好きで、恐れを知らない女性の方がクラウドにあってると思います。ただ、今のところロールモデルが見えづらいという弱点はありますねえ。
「勉強会に出れば1日で新しい40人に知り合える」
TECH大谷:永淵さんにとってコミュニティに参加するモチベーションってなんでしょうか?
永淵:楽しいし、知り合いが増える。その土地の知り合いが増えるとビジネス持ってきてくれるかもしれないし、助けてくれるかもしれないし。ビジネスじゃないところでも、お互い助け合える。
会社の中で知り合える人なんて少ない。サーバーワークスなんて40人ですよ。40人しか知り合えない人生なんて、まぢむなしいじゃないですか。
TECH大谷:私も人と会うのが仕事なので、わかります。
永淵:でも、勉強会に行ったら、一気に新しい40人と知り合えて、その人たちの持っているわけわからない考え方や、まっとうな考え方を取り込んで、自分の考え方もブラッシュアップできる。とにかく楽しいことです。楽しくなければ、コミュニティなんて、やらなくていいですよ。
おまけ:サーバーワークスをよろしくね!
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