宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、9月30日、小惑星探査機「はやぶさ2」(Hayabusa2)の打上げを11月30日に実施すると発表した。鹿児島県の種子島宇宙センターから、H-IIAロケット26号機によって打ち上げる。
はやぶさ2は、小惑星「1999JU3」のサンプル採集などをおこない、約6年後の2020年に地球に帰還する予定。1999JU3は、はやぶさのときの小惑星イトカワ(S型小惑星)とは異なる種類で、その表面物質には有機物や含水鉱物を多く含み、太陽系が誕生したころの状態を保っていると考えられているC型小惑星だという。
はやぶさ2は、惑星探査機「はやぶさ」で獲得した世界初の小惑星サンプルリターン技術の実証経験と技術を継承し、小惑星に人工的なクレータを作るなど新たな技術確立への挑戦も加え、日本独自の宇宙探査技術を成熟発展させることを目指すという。