「王国再建会議 本日の議題:女とは?」。
舞台に並んだ16人の男たちが物々しい雰囲気で議論を始めた。これは9月7日、初台The DOORSで開催された「プロジェクトJ」の発表会での一幕。 スタイルキューブ所属の若手男性声優たちによる新企画だ。
巨大惑星国家アルカディアが誇る最強の精鋭騎士団“Jugend Stil”(ユーゲント・シュティール)が、クーデターによって故郷を失い、未知なる惑星・地球に降り立ち、地球調査の名目で声優を目指す一般人・奥山敬人の四畳半アパートに住み着くという設定。壇上に実際に演技をすることで、プロジェクトJとJugend Stilの世界観と、彼らの活動を紹介するという趣旨になっていた。
冒頭の台詞は、Jugend Stilが地球調査の議題として取り上げたもの。彼らの惑星にはない概念である、“女性”についての調査結果を検証するため、女性のことを知らない男性同士で匂いを嗅いだり、抱き合ったりといったコミカルなステージが展開された。
劇中では華麗な殺陣やダンスパフォーマンスも披露。ダンスアクターやモーションアクターとして、ゲームやアニメ作品などでも活躍中の奥山敬人がソロで披露したダンスも目を引くものだった。
発表会の最後には、株式会社スタイルキューブ代表取締役である野口隆行氏も登壇。「ユーゲント・シュティールとはドイツ圏におけるアール・ヌーヴォーに当たる運動である」と説明。新しい芸術のあり方をヨーロッパにもたらすと同時に、浮世絵などの影響を受けながら、芸術のあるべき姿を再度考え直すきっかけとなったこの運動と同じように、いま固まっている「声優とは何か」を改めて見つめなおし、「声の芝居だけに行き過ぎるのではなく、“役者”であるべきという意識を持ってもらいたい」とコメントした。
本プロジェクトに参加するのは、奥山敬人、伊東隼人、筆村栄心、井上雄介、打上隼己、安部川賢治郎、雨宮瞭、杉山智紀、関翔太、竹下和宏、寺木慧佑、波多野龍之介、廣岡優介、福西悠、矢中賢人、島津ひかるの16名。役者自身がJugend Stilの公式サイトおよび公式Twitterを通じて自らの活動を発信。直近では10月12日(日)開催の「Style Academy challenge stage vol.3~審査員はあなた~」に参加。
また毎週金曜日に配信されるUstream番組、公式サイト、Twitter等で随時活動報告も実施していく。