SATA3(6Gbps)を大きく上回るパフォーマンスを発揮するPCI Express接続のM.2 SSDや、登場が待たれる次世代インターフェースのSATA Express接続モデルも気になるところだが、今最もアツいのは、2.5インチSSDだ。
上位モデルに匹敵する性能を備えつつ、手ごろな価格のCrucial「MX100」シリーズの登場とともに、値下がりや特価品が活性化している2.5インチSSDの売れ筋&注目モデルを3回に分けてチェックしていこう。
安定人気の定番SSDと注目の新型2.5インチSSDはコレ!!
SATA3 SSDを大きく上回る爆速のPCI Express接続M.2 SSDは、最速重視派には非常に気になる存在だが、今秋葉原のPCパーツショップで激アツなのは、扱いやすい2.5インチSSDだ。
手ごろな価格で、必要十分なパフォーマンスを発揮するとあって、あっとう間に定番SSDの地位に躍り出たCrucialブランドの新型SSD「MX100」シリーズの登場以降、うれしいことにIntel「SSD 530」や「SSD 335」、CFD「S6TNHG6Q」、Samsung「SSD 840 EVO」、「SSD 840 PRO」、Plextor「M6S」といったド定番の2.5インチSATA SSDが値下がり基調にある。
さらに容量256GBで1万円前後と超激安な数量限定や処分特価のSSDも秋葉原の多くのPCパーツショップで見かけるようになっている。今回はそんな物欲を大いに刺激する売れ筋&注目2.5インチSSD6モデルをチョイス。その性能を見ていくことにした。
今注目の2.5インチSSD6モデルをピックアップ
秋葉原のPCパーツショップ店員に聞いた売れ筋モデルや全国の主要家電販売店24社から集計したランキング情報の「BCN ランキング」を元に、ASCII.jp編集部がピックアップした2.5インチSSDの公称スペックやラインナップなどをメーカー名順に紹介していこう。
ド鉄板な東芝製SSD採用の
CFD「S6TNHG6Q」
まずは、信頼性とパフォーマンスに定評のある東芝製SSD「HG6」シリーズを採用したCFDの「S6TNHG6Q」シリーズを紹介しよう。2014年3月の発売当初こそ、売れ筋容量の256GBモデル「CSSD-S6T256NHG6Q」は、2万円前後していたが、毎週ジワジワと値下がり。トドメの一撃的にCrucial「MX100」シリーズが登場し、1万5000円前後のお手ごろ価格帯までダウンしている。
コントローラーとNANDフラッシュメモリーは、当然ながら東芝製を採用。公称の最大シーケンシャルリードは530MB/s、ライトは500MB/s(512GBモデル)と高速になっている。また、暗号化機能「TCG Opal Ver.2.0」に対応し、特定システム以外に接続した場合に、自動でデータを消去する「Wipe機能」なども搭載している。
CFD S6TNHG6Q | |||
---|---|---|---|
型番 | CSSD-S6T128NHG6Q | CSSD-S6T256NHG6Q | CSSD-S6T512NHG6Q |
容量 | 128GB | 256GB | 512GB |
サイズ | 2.5インチ、7mm厚 | ||
接続インターフェース | シリアルATA 6Gbps | ||
コントローラー | TOSHIBA TC358790XB6 | ||
NANDチップ | TOSHIBA 19nm MLC NAND | ||
シーケンシャルリード | 530MB/s | ||
シーケンシャルライト | 490MB/s | 500MB/s | |
ランダムリード(IOPS) | 約9万5000IOPS | 約9万7000IOPS | 約9万2000IOPS |
ランダムライト(IOPS) | 約6万1000IOPS | 約6万7000IOPS | 約6万7000IOPS |
MTTF(平均故障時間) | 150万時間(東芝 HG6) | ||
TBW(総書き込み可能容量) | - | ||
保証期間 | 3年間 | ||
実売価格 | 8500円前後 | 1万5000円前後 | 2万9000円前後 |
次のページに続く (一時代を築いたCrusialとPLEXTORのSSD)
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