シトリックス・システムズ・ジャパンは2月18日、アプリケーション仮想化製品の新版「Citrix XenApp 7.5」と、デスクトップ仮想化(VDI)製品の新版「Citrix XenDesktop 7.5」を発表した。Amazon Web Services(AWS)や「Windows Azure」、「Citrix CloudPlatform」ベースのパブリッククラウドへの展開が容易になる新機能を搭載した。
XenApp 7.5、XenDesktop 7.5とも、今回新たに「ハイブリッド クラウド プロビジョニング機能」を搭載している。これはAWS、CloudPlatformベースのパブリッククラウド(Azureも今後対応予定)へ直接プロビジョニングできる機能で、ハイブリッドクラウド環境を実現することでオンデマンドのキャパシティ確保がより容易になるとしている。
同時に、シトリックスでは2つの新しいCitrix Readyプログラム(Citrix Ready IaaS Cloud for XenDesktop、Citrix Ready Low-CostConverged Infrastructure Verified)も発表している。前者はXenDesktop 7.5対応のIaaSに対する認定、後者はインフラ製品(サーバーやストレージ)に対する認定プログラム。
また両製品は同じ管理アーキテクチャ「FlexCast Management Architecture」上に構築されており、ユーザーは単一のコンソールから仮想アプリケーション環境と仮想デスクトップ環境の両方を管理/配信することができる。
なお、XenAppは2013年6月のXenDesktop 7発表時に1つのエディション(XenDesktop Appエディション)として統合されたが(関連記事)、同エディションは廃止され、あらためてスタンドアロン製品(Platinum、Enterprise、Advancedの3エディション)として販売される。またXenDesktopのPlatinum、Enterpriseエディションには、これまでと同様にXenAppの機能も含まれる。
XenApp 7.5、XenDesktop 7.5は、いずれも3月末からの提供開始を予定している。