さて今年も過去1年に出たPCケースの中からこれぞという製品を集めてレビューする「長~く使える極上のPCケース」特集の季節がやってきた。
最近はNUCに代表される小型PC用ケースが活発になってきたおかげで、普通のATXタワー型ケースの活気はいまひとつだったが、キラリと光る製品がなくなったわけではない。今回は編集部が厳選した8製品を合計4回にわたりレビューしていくことにしよう。
PCケース内の温度を計測
各ケースの冷却性能を見る
今回は各製品に実際にパーツを組み込み、冷却性能もチェックしてみることにする。実験環境は以下の通りだ。
テスト環境 | |
---|---|
CPU | Intel「Core i7-4770K」(3.5GHz) |
マザーボード | ASUSTeK「Z87 Pro」(Intel Z87) |
メモリー | PC3-12800 4GB×2 |
ビデオカード | ASUSTeK「HD7850-DC2OC-2GD5」(Radeon HD 7850) |
SSD | OCZ「Vertex4」(256GB) |
電源ユニット | Thermaltake「TPG-0750D」(750W、80PLUS GOLD) |
CPUクーラー | リテールクーラー |
OS | Windows 8.1 Professional(64ビット) |
テストの方法は以下の通りだ。GPUに高負荷をかけて、その温度差を見るのがメインのテストだ。手動でテストを行なっているため、負荷をかける時間は正確に一致しない。そのためあくまで参考値として見て欲しい。
- 検証環境をPCケースに組み込む
- ケースファンなどはすべて接続する
- ファンコンがある場合、最低速に設定する
- パワーオンから5分経過した時点で「HWiNFO64」のログ機能をスタート
- ゲーム「Tomb Raider」を起動し、内蔵ベンチマークを起動、そのまま約18分負荷をかけ続け、その後デスクトップに戻る
- HWiNFO64が出力したログより「CPU Package」「PCH」「GPU」の各温度を抽出して比較
ではまず手始めに、バラック組み状態での各部温度を調べておこう。テストルームの室温は約25℃だ。PCケースに入れた場合(ファン配置にもよるが)バラック状態よりも温度が上がりやすくなるものだが、各製品がどの程度まで上昇を抑えられるか、あるいはバラックより良い状態へもっていけるかに注目したい。

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