Twitter APIとGAEでおもしろWebサービスを作ろう! (4/4)
2010年04月09日 11時00分更新
Google App Engine(GAE)とは?
次に、GAEについて説明しましょう。GAEとはグーグルが提供しているクラウドサービスです。GAE用に用意されているサーバースペースを利用して、自分で作ったプログラムWeb上に公開できます。
ただし、FTPなどでファイルをアップする通常のレンタルサーバースペースのようなものではなく、SDKで提供されるツールでプログラムを直接アップロードします。
一見不便なようですが、GAEが提供するデータベース機能や、Googleアカウントを利用した認証機能などが簡単に利用できるようになっていますので、高度なWebサービスをより手軽に構築できます。実際、今回のサンプルでもGAEの機能のおかげでシンプルなコードで済んでいる部分がたくさんあります。
本当に見どころが多く、本連載枠使い切って説明してもまだ足りないほど興味深いサービスなのですが、最大の特徴は何といっても無料で始められるという点でしょう。正確には1日のサーバーのCPU時間やトラフィック量などに無料で利用できる制限枠が設定されており、制限を超えて利用するには「1日最大何ドル分」といった形で料金を支払う必要がありますが、固定の初期利用料が存在しないのは何ともうれしい限りです。
GAEは、1アカウントにつき10アプリケーションまで作成できます。つまり、10個の別々のWebサービスを同時に公開できるわけです。この点もお試しでいろいろやってみたい開発者にとってはうれしいポイントです。
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以上、今回はTwitter APIとGAEの概要について解説してきました。第1回はここまでになりますが、最後に、本連載で作成するサンプルプログラムを紹介します。
サンプルのダウンロード(ZIP形式)
http://go.ascii.jp/?twgae
お詫びと訂正:記事掲出当初、上記URLからダウンロードできるサンプルに一部不備がありました。現在ダウンロードできるファイルは修正済みです。(2010年4月11日17時30分更新)
デザイン要素はまったく入っておらず、機能としても「タイムラインの取得」「つぶやきの投稿」「つぶやきの削除」のみの簡単なサンプルですが、この状態からAPIで提供されている機能を追加していけば、本家のTwitterとほぼ同機能のWebサービスにもできますし、デザインを変更すれば超カッコイイWebサービスだって作れます。
次回は、このサンプルコードを動かしてみます。記事の冒頭で「ついまん。」をご紹介しましたが、次回はまた別のカッコイイサンプルサービスをお目にかけたいと思います。
それではまた!