本連載では、竹島愼一郎氏が提唱するインパクト抜群の「1枚企画書」をPowerPointで作る手順を全5回で紹介します。社会人になったらWordやExcelだけでなくPowerPointも使いこなせなくては、社内や取引先でのプレゼンに勝ち抜けません。しかし、ただ単に企画書をPowerPointで再現しただけでは、印象に残るプレゼンにはほど遠く、居眠りを誘う会議になってしまうことでしょう。
初回は、「1枚企画書」の持つ可能性や意義を説明するとともに、PowerPointの基本とも言える操作をいくつかピックアップして説明します。
※本記事は「ビジネス極意シリーズ パワポで極める1枚企画書」から一部抜粋し、編集・再構成したものです。
Table of Contents
次回は3月9日頃に掲載予定。
1枚企画書をすすめる3つの理由
仕事がら企画書は数え切れないほど書いてきましたが、ここ数年、“勝負企画”は1枚で行なっています。そうする理由はいくつかありますが、主に次の3つが挙げられます。
1. 全体像を提示できる
企画とは論理の積み上げによって作られます。ところが企画書は、どう考えたかというプロセス(思考の道筋や苦労)を見せるものではなく、あくまで完成品を提示する場です。完成品とは「見てすぐわかる」ものを指します。
1枚にするのは、全体像をそれのみで見せるためです。テキスト入りの図形をフローでつなげてあるのを見れば、どう考えたかをストレートに訴えることができます。図1を見ると、2つの相対することを1つに結合することで、2つの案が3つで実現されるのであろう、と誰でもすぐに理解できます。
たとえて言うなら、企画書とはルートマップです。現在位置があり、目的地がどこかわかって、それを1枚で把握することができるのが「1枚企画書」です。
(次ページ、「第3の理由『脅しの効いた、インパクトあるプレゼンになる』」に続く)
この連載の記事
-
第10回
ビジネス
「5枚プレゼン」の実際――書籍出版やスムーズな会議進行 -
第9回
ビジネス
スパム撃退や店舗出店企画――続・実例で学ぶ「5枚プレゼン」 -
第8回
ビジネス
経営改革・新サービス企画書――実例で学ぶ「5枚プレゼン」 -
第7回
ビジネス
「5枚プレゼン」のレイアウトを理解する -
第6回
ビジネス
「1枚でなければ、5枚!」良い企画書の条件 -
第5回
ビジネス
これぞ完璧企画書――「1枚企画書」パターン実例3題 -
第4回
ビジネス
プッシュ型提案書で通せ――「1枚企画書」パターン実例3題 -
第3回
ビジネス
パターン別実例で「1枚企画書」を掌握――報告書3題 -
第2回
ビジネス
「1枚企画書」の発想や論理をアリ・ゾウで理解! -
ビジネス
パワポで勝つプレゼン! 極めろビジネス極意 - この連載の一覧へ