雨に祟られ続けた今回の総火演(の予行)。総火演の華、後段演習を前に晴男二名と雨男一名の綱引きはなんとか晴男側に軍配があがりつつあった!
ということで、「中編」として迫真の後段演習レポートをお送りする!
後段演習、ついに開始!
1125 東富士演習場 状況:曇り
まさに総合火力演習の真骨頂が後段演習で我々の目前に展開される。
敵部隊の進行を阻止し、反撃に転じるというシナリオ仕立てである。戦闘を再現するので前段よりもスピードがあり、目が離せない。
航空偵察デ「戦場」ノ状況ヲ把握セヨ!
一番手として観測ヘリコプターOH-1が飛来した。会場侵入と同時に急上昇し、機動性の高さを見せつけた。各種センサーが満載されたハイテクヘリだが、外観の特徴は垂直尾翼に埋め込まれたテイルローター(ファンテールもしくはフェネストロン)。静音性にも優れる。
ヘリボン行動デ「敵」配置ヲ把握セヨ!
UH-1から偵察バイク2台が颯爽と現れる。
ここからの展開はとにかく速い。
偵察バイクが視界から消えないうちに
→AH-1Sが左から侵入、20㎜機関砲を発射
→背後から侵入したCH-47J、UH-60Jから隊員が展開、射撃を開始
→軽装機動車を吊り下げたCH-47Jが飛来と続く。
ヘリボン行動の最後はCH-47Jからの高機動車発進が見られた。着陸しランプドアが開き、車体が外に出る。同時に後部シートの隊員6名が89式小銃を構え射撃体勢に入る。この間、わずか30秒ほど。あっという間の出来事だった。しかし、どういうわけか高機動車がカエルの口から出た「人生ゲーム」のコマに見える。私だけだろうか。
(次ページへ続く)