このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 5 6 次へ

日本上陸目前! 話題の情報端末をしゃぶり尽くす

chumbyで遊ぼう!

2008年07月08日 18時47分更新

文● 玉津圭太

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

もうすぐ日本でも正式に発売が開始される「chumby」。本特集では、ひと足先にその魅力をたっぷりとお伝えしていく。

chumby


CONTENTS:


1. かわいらしいけど、いっぱしの情報端末「chumby」

最近話題の「chumby」(チャンビー)をご存知だろうか?

chumbyとは、タッチスクリーンを持った米国発の小さな多機能デバイスのこと。合成皮革で覆われており、手触りも柔らか。ぬいぐるみのようにかわいらしい外観で、基本的には目覚まし時計として機能する。

chumbyのカラーバリエーションは3色。左から、「Latte」(ラッテ)/「Basic Black」(ベーシックブラック)/「Pearl」(パール)──だ

しかし、単なる目覚まし時計だけだったら、あえて取り上げるほどのこともない。chumbyは無線LAN機能を内蔵しており、無線LAN環境下でその本領を発揮。天気予報、フォトストレージ、ニュース、ソーシャルネットワーク、動画共有サービス──などのウェブサイトから取得した情報やコンテンツを、Flashベースのウィジェットを使って表示する、いっぱしの情報端末なのだ

また、iPodやストリーミングサーバー、あるいはUSBメモリーの音楽ファイルを読み込んで、サウンドの再生もできる

そもそもchumbyは、「Web 2.0」の提唱者であるティム・オライリー氏の呼びかけで'06年8月に開催されたFOOキャンプで、Web 2.0の恩恵を浴した最初の家電製品として産声を上げた。ウィジェット実行用に搭載されたFlash Playerを除き、ファームウェアや設計図といった根幹をなす技術も丸ごと情報が公開されている、オープンハードウェアかつオープンソースな製品である点が新しい。

chumbyの開発者向けぺージには、次の一文が掲載されている:

「えー、Apple IIがBIOSの完全なソースコードと回路図と一緒に販売されていたことを思い出していただきたい。私たちは、この伝統を一般に取り戻せて幸せだ」

そして、「Hackable」つまりハック可能な端末であることが宣言されており、chumbyをホネの髄から活用してほしいと述べられているのだ。

そんなchumbyを飾るキャッチコピーは、「目覚めよ! あなたのインターネット生活に」──インターネットとの新しいつきあい方を提案する、これまでにないコンセプトのデバイス……。一体chumbyとは、どんなものなのだろうか? 本稿ではそれをじっくりと紹介していきたい。

chumbyの主な仕様
価格 179.95ドル
OS Linux(2.6.16)
CPU Freescale i.MX21(350MHz)
メモリー SDRAM(64MB)
補助記憶装置 フラッシュメモリー(64MB)
液晶モニター 3.5インチTFT液晶パネル(LEDバックライト)
表示解像度 320×240ドット
入力装置 タッチスクリーン/スクイーズセンサー/3軸加速度センサー
インターフェース 2Wステレオスピーカー、3.5mmステレオヘッドホン端子、プログラマブルAGC付きマイク、USB 2.0×3基(うち1基は主基板)、IEEE 802.11g
電源 直流6~14V(ACアダプター接続検出、バックアップバッテリへの自動切り替え回路搭載)
サイズ、重さ 幅約135×奥行き85×高さ98mm、重さ約400g
chumbyの主なスペック。3軸加速度センサーの搭載が目を引くが、CPUやメモリー、補助記憶装置などの基本構成は、おおよそひと昔前のPDAといった性能だ


(次ページに続く)

前へ 1 2 3 4 5 6 次へ

カテゴリートップへ

ASCII.jp RSS2.0 配信中